カリン・スローターのレビュー一覧

  • ハンティング 上

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    カリン・スローター『ハンティング(上)』ハーパーBOOKS。

    上巻を読み終えた限りでは、これまでに読んだカリン・スローターの作品の中では一番スリリングで、恐ろしく、面白いミステリーだと思う。上巻では悪魔のような犯行が描かれ、同時に幾つかの伏線めいた描写があるものの犯人の正体は全く見えて来ない。

    田舎道で車に轢かれた全裸の女性の身体には恐ろしいまでの監禁、拷問の痕跡が…ジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは事故現場付近の森の奥深くで、おぞましい拷問部屋を発見する。そして、第2の犠牲者の死体が発見され…

    作者のカリン・スローターは、パトリシア・コーンウェル、或いはアリスン・ブレナンに

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    2017年01月23日
  • 開かれた瞳孔

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    小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物。ならばこの町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。犯人の影はサラに忍び寄っていた。

     体だけでなく心に負った傷を抱えながら、サラやレナなど女性たちは懸命に任務を務めようとするが、サラの元夫ジェフリーやレナの叔父ハンクは、彼女達を支えようとするものの、女性や薬に逃げる。男たちが持つレイシズムやマチズムに女性達が苦しめられる構図だ。女性達が戦う相手は事件のトラウ

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    2025年09月19日
  • 報いのウィル

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    隔絶された山奥の高級ロッジを妻サラと旅行で訪れた捜査官ウィル。インターネットも携帯電話もつながらないその場所で、ウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。被害者は代々ロッジを経営する一族の娘マーシー。犯人はここに暮らす彼女の家族と4組の宿泊客の中にいるに違いない。だが、マーシーは家族各々と揉めていたうえ、宿泊客の素性も怪しい。誰もが嘘をつくなか、ウィルは真相を追う。

     瀕死の状態のマーシーを、ウィルが発見する所から始まる。そこから時間は遡り、マーシーが家族からどんな目で見られているかが明かされていく。要するに、誰が容疑者でもおかしくないという状況が示される。かてて加えてマーシーのパー

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    2025年09月19日
  • 暗闇のサラ

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    来月に結婚式を控えたサラとウィル。サラが3年前に関わった事件が、ふたりを15年前の悲劇と再び向き合わせる。
    サバイバーのサラにとって傷口に塩を塗りたくるような捜査に胸が痛い。
    被害者が自分の落ち度を責め続けてしまう犯罪って何なんだろう。犯罪の残酷さに辟易しつつ、サラの逞しさに救われる。サラのお母さんの言葉が凄く心に響いた。
    人生の変化を受け入れつつ、サラとウィルの物語をこれからも追い続けたい。

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    2025年07月16日
  • 報いのウィル

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    ウィルはサラと新婚旅行。都会とは閉ざされた湖のあるロッジで殺人事件。怪しすぎる容疑者たち。

    人間とはここまでひどくなれるのかその極地を見た。長い物語だけど、読む価値あり。しかしヒドイな〜

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    2025年02月27日
  • 報いのウィル

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    待ってました
    ウィル・トレント!

    カリン姐さんの色んなシリーズのうち
    好きなシリーズです。

    今回は舞台が
    自然豊かな高級キャンプ施設という、
    なかなか日本ではあり得ない設定で
    そこから楽しめました。

    ウィルの相棒フェイスが繰り出す、
    アメリカの人気キャラクターギャグに
    一緒に笑えないのが残念でしたが
    ストーリーは充分面白かったです。

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    2025年01月21日
  • 報いのウィル

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    カリン・スローター『報いのウィル』ハーパーBOOKS。

    『ウィル・トレント&サラ・リントン』シリーズ。読み応えのある742ページの大長編。

    まるで横溝正史の『金田一耕助』シリーズのような血塗られた一族が描かれる。


    ジョージア州捜査局特別捜査官のウィル・トレントは妻となった検死官のサラ・リントンとハネムーンのため、インターネットも携帯電話もつながらない隔絶された山奥にある高級ロッジを目指していた。

    その場所でウィルはめった刺しにされた血塗れの女性を発見する。その女性は代々高級ロッジを経営する一族の娘のマーシー・マッカルバインだった。

    マーシーをめった刺しにした犯人は、高級ロッジの運営

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    2025年01月13日
  • スクリーム

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    今作では、過去パートで懐かしいジェフリーが登場。その前に、相変わらずウィルとサラは、この話でも喧嘩中。もはやこの設定は、いい加減にしてほしいところ。今作は過去のジェフリーの捜査が冤罪だったのではないかというもの。中盤から後半にかけては、誰が犯人なのか分からなくて一気に読んでしまいました。現在パートも、ジェフリーの過去パートもおもしろかくて良かったです!

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    2024年11月04日
  • 暗闇のサラ

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    面白かった!話の内容はひどいものだけど。
    訳が変なところと、漢字間違いが気になりつつも最後は一気に読んだ。
    サラの事件の真相が判明して、ジェレミーの将来も決まりそうで、次作が楽しみ。

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    2024年09月08日
  • 凍てついた痣

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    ネタバレ

    いやー!

    ウィル・トレントシリーズの方が有名なようで、このグラント郡シリーズは6冊で完結しているそうなんだけど、邦訳はここまで。そりゃないよ。今回あまりにもショッキングなエンディングだったので、待って待って!この部分だけでもちゃんと納得させて!って、最後の数行で文字通り飛び上がってしまったもんね。英語の原題はa faint cold fearだから、うっすらとした冷たい恐れ、恐怖?もしかしてそれが最後の数行?まさかそっちに行ってしまったの?

    うーん、邦訳を待つしかないのか…

    メモ程度に本作の振り返りを。
    本作も完全にフーダニット・ワイダニット追跡パターン。犯人とその理由が毎回楽しみで追い

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    2024年09月07日
  • 破滅のループ

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    ウィルやサラ、フェイスなどのいろんな人の視点で、時間を前後させながら、進める序盤のストーリーは、感情がよく分かり、すごく良かったです。そして中盤までにかけては緊迫の展開。それにしてもアマンダの尋問がすごい。シリーズを重ねるごとに存在感が増し増しです。ただ中盤は、若干中弛み気味に感じました。後半残り100ページは辛い展開になりましたが、最後の最後で、次巻以降の展開が楽しみにも。

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    2024年09月01日
  • 暗闇のサラ

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    相変わらずカリンスローターは精神にくる犯罪を描くのがうまい。あらゆるひとに接触する心理戦もみごたえあり。推理しながら読むのがたまらなく楽しかった。
    真相には何度もたどり着くのだけど、そのたび否定するような事実が出てくる。そのミスリードが多すぎて最後に辻褄が合わなくなってる気もした。けれどターゲットの見つけ方を知ったときはショックで思わず目を閉じてしまった。
    今回はウィルの心情が控えめだったけどカバーに書かれてる「シリーズ最高峰」には納得できる。
    ちなみに誤植が多かった。

    そういえばウィルトレントは映像化されたんだった。チェックしたがキャスティングが私の印象と全然違う。個人的にはウィルシリーズ

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    2024年07月23日
  • スクリーム

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    好きな登場人物がウィルしかいない。そのウィルもちょっとかわいそうで、だんだんつらくなってきた。
    サラはなぜ妹になんでも話すんだろう。ちょっと理解できないとこがある。フェイスもいじわるだし…このへんでウィルにいつでも優しくするキャラ出してほしい

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    2024年07月16日
  • ブラック&ホワイト

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    今作のウィルは潜入捜査の任務を帯びていますが、まさに受難の一言。犯罪者からも、警官からも、そしてサラからも攻撃され、死なないとは分かっていてもハラハラさせられました。長かったですが、誰が、ビッグホワイティなのか、息つく間もない展開。そして今作の主人公はレナ。今後、彼女がどうなっていくのか、目が離せません!

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    2024年06月10日
  • 罪人のカルマ

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    今まであまり親近感もなく、好意的にも見れなかったアマンダのことが、すごくいい印象になりました。今作では、現在パートとアマンダの過去パートを行ったり来たりしてストーリーが進行し、特にアマンダの過去パートは、1970年代半ばで、女性への差別意識と黒人差別が色濃くあるる時代。この若かりしアマンダとフェイスの母親のイヴリンの2人の活躍が新鮮で、すごく親しみがわきました。この過去からどのように現代パートにつながるのかに注目でしたが、なるほどそういうことかと、いい読後感を味わうことができました。そして最終盤は、またまた気になる終わり方。次にどうつながるのか楽しみです!

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    2024年05月06日
  • 暗闇のサラ

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    待ってましたウィル・トレントシリーズ!

    しかも天涯孤独だと思っていた
    ウィルの親戚のおばさまも登場して大満足です。
    かなり強烈な方ですがw

    そして今回もえげつない犯罪者達が。

    続編が待ち遠しいのは
    特捜部Qと同じぐらいかな?


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    2024年04月14日
  • 暗闇のサラ

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    レイプ死亡事件の被害者から最後の言葉を聞いた医師サラ。自らが15年前にレイプされた事件と関係があるらしい。

    レイプが自分の身の回りで起こったと聞いたことがない。しかし読むと自分が井の中の蛙だと分かる。ただ、長すぎる。ほぼ700頁は長い。

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    2024年02月23日
  • 暗闇のサラ

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    苦しかった
    サラがどうやって戦っていくのか
    ウィルが思ったことを言葉にしているところが前半のウィルと違うと思った
    サラと信頼し合っているのが伝わった
    続編ってあるのかな

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    2024年01月04日
  • 暗闇のサラ

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    久々の〈ウィル・トレント〉シリーズ。そして今作はサラのこれまでのことが語られていく。15年前の性被害のことから、現在の性犯罪へと繋がっていく。そこには女性が受けた凄惨で怒りを覚えることが描かれている。著者はこのシリーズで女性の尊厳と被害とを真正面から向き合って描いていて今作もそれは同じで、特に主要人物のサラだから余計にその色が強くなっている。恋人のウィルの存在が大きさな救いになっていてそれが読者にとっても救いで重たく苦しい内容に希望を与えてくれている。これまでもそうだったけれどそれがより今作では際立っているように感じる。

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    2023年12月25日
  • 彼女のかけら 下

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    上巻のレビューの方にだいぶ書いてしまったんだけど、物語が進むにつれて“え?どういう事?”と言う謎が出てきて、物語を読み進めずにはいられなくなります。

    主人公の母親の過去から今に至るまでの経過の描写がかなり端折られているなど、ツッコミどころはありますが、結構面白いと思いました。

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    2023年12月14日