カリン・スローターのレビュー一覧

  • ざわめく傷痕

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    猟奇的な残忍さ、子どもがからむ犯罪の凄惨さ、恐ろしさ、気味悪さはシリーズ最悪かもって気もして、読んでいて具合悪くなりそうなくらいだった。しかもすっきりした解決にもならずに後味も悪かったんだけど、読み終わったとたん次の巻を読みたいと思うのは、海外のシリーズドラマを見るような感じだからかも。ひとつの事件は終わっても、レギュラー登場人物がこのあとどうなるのかどうするのか知りたい。こんなひどい事件を経て、そのあとどうやって日々を過ごすのかを知りたいというような。まあ小説なので、次の巻ではまた普通に別の事件に取り組むんだとわかってはいるけれど。
    シリーズの主人公はサラだけど、レナの存在感がすごかった。レ

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    2022年04月16日
  • サイレント 下

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    ウィル・トレント・シリーズ4作目、後半。

    サラの地元で殺人事件が起こり、ジョージア州捜査局の特別捜査官ウィルが呼ばれてくる。
    休暇で帰省中だったサラは、捜査に協力することに。
    検死官の経験もあり、地元の知識もあるサラはチーム同然、ほぼ片腕ですね。
    逮捕された犯人は自白を強要されたのか?
    第二の事件が起こり…

    サラの夫ジェフリーが警察署長で、殉職したのがこの町。優しいサラは忘れられない記憶に苦しめられますが、それも少しは変わってきているかな。
    地元の刑事レナ・アダムズは、かってのジェフリーの部下。
    それどころか、ジェフリーの死の原因を作ったようなもの。後ろめたさを感じつつ自己弁護するレナ。

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    2022年04月17日
  • サイレント 上

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    ウィル・トレントのシリーズ4作目。
    「ハンティング」に続く作品。

    田舎町で、女子大生の殺人事件が起こる。
    ジョージア州捜査局(GBI)特別捜査官のウィル・トレントが派遣されました。
    そこは、サラ・リントンの故郷、殉職した夫のジェフリーが警察署長を勤めていた地区でもあった。
    小児科医で検視官も兼ねているサラはその後アトランタに移って4、5年はたっていたが、たまたま帰省していたため捜査に協力することになる。
    逮捕された若者トミーはかってサラの患者でもあり、サラはおかしいと気がついていた。

    識字障害を抱えていて内気だが優秀なウィルは以前からサラに一目ぼれしているのがバレバレ、でもなかなか踏み出せ

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    2022年04月15日
  • 罪人のカルマ

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    ミステリともサスペンスとも言えない構成のように感じて(途中で中断して猿の罰の方を読んでしまった)読み終えるのが遅くなったけれど、結末の展開は好きだったかな。アマンダとイヴリンの若い頃が描かれてて、いままで好きになれなかった2人にもこんな時代があったんだと思うと好感度上がる。とくにアマンダ。それならなぜウィルにいじわるをする?w
    結局ごみ箱に入れたのは誰ってことなんだろう…?
    今作は黒人差別にくわえてフェミニズム要素もあるので黒人や女性を差別していたいひとはまた怒る気もする。いつかフラットな世の中になるといいな。
    そしてアンジーがこわい。
    ひたすらサラが心配になる!
    みんな幸せになってほしい。

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    2022年03月14日
  • 開かれた瞳孔

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    お気に入りの方のオススメ著者。オススメいただいた方に感謝です^_^。どんな作品なのか予備知識なく読みました。なので、どういう展開か、ディーバー作品のように、どんでん返し系なのか、なんなのかさっぱり分からず、すっごくワクワクして読みました!これが著者の処女作ということですが、今作については犯人に意外性があるというほどでもなく、ミステリーとしては、可もなく不可もなくというところ。ただあとがきを読むと、登場人物にいろいろな展開が待っていそうですので、是非順番に読み続けていきたいと思いました。余談ですが、この作品の主人公の一人のジェフリーはあまり好きにはなれませんでしたが。

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    2022年02月23日
  • ざわめく傷痕

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    グラント郡シリーズ第二作。一作目に劣らず衝撃的な事件で幕が開かれ、サラ、ジェフリー、レナ3人の主役の精神が傷んでいくのも無理からぬ展開の中さらなる凄惨な真相が次第に明らかになってくる。

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    2022年02月17日
  • サイレント 下

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    ネタバレ

    ジェフリーを失ってもがいているサラと、サラにひかれてしまうウィルどちらも不器用なのが見てて唯一の救い。
    トミーって他の作品で出てきたのかな。生きてる描写を見たかった気もする。
    開かれた瞳孔のときはまあまあ良い人間に思えたレナにモヤモヤくる。監禁されすぎてかわいそうw
    展開がやや強引だけどウィルやサラを永遠に見ていたいから続編も読む。

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    2022年02月15日
  • 凍てついた痣

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    大学の敷地内で学生の自殺か?殺人の可能性も捨てきれない。すると遺体の目撃者が自殺に見せかけて殺された。何の関係があるのか。検視官サラ・ リントンと元夫で署長のジェフリーは事件を追う。すると、元警官で問題の多かったレナ・アダムスが浮かび上がってきた。

    大学内の問題がこれでもかと湧き上がって来るのと、二転三転するストーリーは良いのだけれど、真犯人の動機にはあまり頷ける所がなかった。

    レナは可哀想な部分はあるけれど、それ以上に好きになれない人だなとも思った。

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    2022年02月10日
  • ハンティング 下

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    捜査官ウィルトレントと検死官サラが出会うなんて、カリンスローター読者の気持ちわかりすぎてる!!!
    読み終えてしばらくたったんだけど、サラが持ってた手紙には結局何が書いてあったんだっけ…
    読んでるときはめちゃくちゃおもしろいのに、少ししたら内容忘れちゃう。けど面白いから続編も読みます。事件は解決だけど、ウィルやフェイスたちはこれからどうなるんだろう。気になる

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    2022年02月04日
  • 凍てついた痣

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     カリン・スローター作品群は、第一期のグラント郡、第二期の捜査官ウィル・トレントの二本のシリーズとそれ以外の独立作品に分類される。本書は第一期の過去シリーズのグラント郡第三作の本邦初翻訳作品である。

     昨年一二期を合体させたミステリー大作『スクリーム』によって、現在のウィルシリーズと過去のグラント郡シリーズが一つになった。二つの時代を股にかける連続殺人事件の存在が明らかとなり、現在と過去が交互に語られる合体作が奇跡のように実現したのである。日本の読者はそれを体験した後で、またゆったりと過去シリーズにお目にかかることになったというわけである。

     シリーズの現在から過去へと前後の脈略を逆に、翻

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    2022年02月03日
  • 凍てついた痣

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    いつものような残虐なシーンはなかった。
    描写はなくても想像すると寒い怖さがあった。
    先にウィル・トレントシリーズを読んでいるので、一部は過去の振り返りになるが面白い。
    でもウィルシリーズでどう書かれていたかぼんやりとしか思い出せない。
    今までのを読み返したくなる。
    次も楽しみ。

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    2022年01月15日
  • 凍てついた痣

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    「グラント郡」シリーズ第三弾。事件の被害者の描写、その周りの人たちの受ける影響をとても過酷に残酷に描いていて読んでいて苦しくなるほどだけれどだからそこにリアリティがあって怒りや憎しみを感じることができる。検死官のサラと警官のジェフリーの捜査、容疑者とのやりとりと犯罪小説としての面白さはもちろん、人の心の痛みを奥深くまで描いていて登場人物たちと共に読み手にも負荷がかかるような、でも読むのをやめられないシリーズ。

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    2021年12月27日
  • スクリーム

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    今回も凄まじい事件。時系列の構成が面白かったです。久しぶりにウィル、サラ、フェイス、アマンダに会い、懐かしい気分。過去の事件も押し寄せてきました。相変わらず女性でないと表現できないような状況の数々。こんなに残虐なのに割と結末はあっさりめだったかな。サラとウィルの成り行きがメインかも、と思うほどでした。それでも700ページを一気に読ませる勢いはさすがカリンスローター。その魔力から逃れられません。

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    2021年10月26日
  • 開かれた瞳孔

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    ネタバレ

    クライムサスペンス?っていうのかな?
    日本人の書く日本が舞台の話とは文化とかキャラとかが違って、これはこれで面白い。
    ミステリーではないので、読んでる途中で犯人がわかって、志村後ろ後ろ!みたいな感じwで途中から読み進めました。

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    2021年10月09日
  • 開かれた瞳孔

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    ベストセラー作家の初読として人気シリーズ第一作を選択。ミステリー小説として目新しい部分はないものの(性犯罪の赤裸々な描写は容赦ない)、登場する女性たちが美しい容貌とか強気な性格とか一面的に語られず、気分屋で分裂し矛盾している女特有の人間臭さをプンプンさせて生きている自立した姿で描かれているところが魅力的である。

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    2021年10月04日
  • スクリーム

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     カリン・スローターの熱心な読者とは言えないのだが、最近はこの売れっ子作家の新刊が出ると、必ず読むという癖がいつの間にかついてしまった。シリーズものには特にそういう強迫観念じみた誘惑が秘められている。

     前作までの記憶が大方失わた頃に開くのがシリーズ作品というものなのだが、ページを進めるに従って、その固有な世界、作品の持つ独自の雰囲気は次第に蘇ってくるので、過去作の印象的なシーンを、いくつも思い出させてくれる叙述はいずれ楽しみに変わることだってあるものだ。

     このウィル・トレント・シリーズでは、前シリーズ(グラント郡シリーズ)のヒロインであったサラ・リントンが、警察医としてレギュラー化して

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    2021年09月22日
  • スクリーム

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    連続女性連続強姦殺人事件。刑務所にいるネズビットは自分ではない再捜査をしてくれ、その代わりに刑務所内の事件について情報提供すると言う。捜査官のウィル・トレントと検死官のサラ・リントンが挑むのは、サラの死んだ夫が警察署長として捜査したした事件。

    長い。こんなに分厚い物語である必要があるかよく分からない。ダレてしまったのは事実。しかし、でも次のカリン・スローターもまた読んでしまうのはなぜだろう。

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    2021年09月05日
  • ハンティング 下

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    ネタバレ

    上巻で被害女性達に共通すると思われる摂食障害に辿り着いたウィルとフェイス。
    調べを進めるうちに、次第に犯人の足跡も見え隠れし始め怪しい人物も浮上。

    第一被害者アナの自宅を捜査中に発見された幼児をめぐる関係者の傍若無人ぶりに見せたウィルの暴力性。
    シリーズ通して暗躍するとされている妻アンジーにことごとく手玉にとられるウィル。
    普段は平静な態度を崩さないウィルの内面の葛藤、底深さが垣間見え、さらにぐっと興味が引き立てられた。

    物語には、あまりフーダニット的なことは考えていなかったこともあるが、真相に対する目くらましにもしてやられた。
    答えはそこにあったのね。。

    全体として、事件の残虐性が好み

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    2021年08月08日
  • ざわめく傷痕

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    カリン・スローターのデビュー2作目。
    2001年のデビュー作はほどなく翻訳されたのですが、このシリーズはその後なぜかすっ飛ばされ、ウィル・トレントのシリーズはじめ他の作品が何作も翻訳されていました。
    人気が確実になったので、こちらも発行することになったのなら嬉しい。

    医師サラ・リントンが主人公のグラント郡シリーズで、6作あるのです。
    サラは診療所で働く小児科医で、郡の検死官も兼ねている。
    優秀な女性で長身の赤毛、かなりの美人ですが、まじめさが勝ってそれほど目立たない、というか自分では目立たないと思っている。
    警察署長のジェフリー・トリヴァーと結婚したが1作目では離婚していて、2作目では復縁し

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    2021年08月01日
  • ハンティング 上

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    田舎道で、車に轢かれる女性。その女性は、拷問を受けていたような傷があった。
    ここから、物語が始まる。
    上巻では、捜査をすすめるジョージア州捜査局特別捜査官ウィルとフェイスのコンビが事件の真相を追う展開。なかなか手がかりがつかめない中、新たな失踪事件が発生する。
    犯人の目的は?被害者の共通点は?
    下巻に続く・・
    本書に登場する、ウィル・トレントさんを主人公にしたシリーズになっているとのこと。本書が気に入れば、きっと全巻読みたくなるのだろう。

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    2021年07月19日