カリン・スローターのレビュー一覧

  • ハンティング 下

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    捜査官ウィル・トレントシリーズ3作目

    前回から、捜査官フェイスが加わり相棒と捜査を進めるバディモノになっている。

    背が高く、三揃えのスーツを着る(葬儀屋みたいな服装とのこと)、難読症を抱えるウィルと
    気が強く、常にイライラしてる(ように感じる)シングルマザーであり、子供に対する優しさも見えるフェイス(今回、新たに二人目を妊娠…体調悪い&めちゃくちゃイライラ)

    その二人が震え上がる。他の機関に
    笑顔で喧嘩を売る鬼上司アマンダ
    (銃の名手)

    そしてウィルの妻アンジー
    (別居?家出?なかなか現れない存在)
    ウィルの幼馴染であり、傷や、全て知り尽くしている女
    一作目から比べると、自由過

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    2020年07月16日
  • ハンティング 上

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    主な感想は下巻で
    ウィル・トレントシリーズ3作目
    別シリーズのサラが合流(時系列はグラント郡シリーズの後)
    サラの生活が一変している…
    (1作目が復刊、続編も発売予定)
    のがめちゃくちゃ気になるが、
    幼馴染の妻、同僚、高圧的な(テイザー銃でウィルを撃ったことのある)上司と
    強い女性陣に囲まれたウィル

    サラが加わってどうなるかと思いきや…
    混乱もなく、むしろいい感じになってる。

    ガツンと殴られるような残虐な事件なのだけど読んでしまうなぁ…

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    2020年07月14日
  • ハンティング 下

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    カリン・スローターは2001年作家デビュー。
    「ハンティング」は2009年の作品で、2017年に翻訳発行。その後半。

    田舎町の車道にふらりと飛び出した女性は満身創痍。
    その後、行方不明の女性たちが似たタイプであることが判明しました。
    社会的地位が高い女性ばかりなのだが…
    陰惨な事件を必死に追う警官たち。

    捜査官のウィルは長身で金髪、穏やかな人柄。
    じつは読み書きが困難な障碍を抱えています。
    よく試験に通ったものですが~全然読めないわけではなく、推測したり何とかごまかす工夫も重ねているという。

    ウィルにはアンジーという奔放な妻がいますが、同じ施設で育った痛みを知る腐れ縁の仲。アンジーが結婚

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    2020年05月31日
  • ハンティング 上

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    カリン・スローターを数作読みましたが、デビューの「開かれた瞳孔」に次ぐ年代の本なので、続けてアップします。
    (間の作品は読んでいないので抜けてますけど…)

    女医サラ・リントンが主役のグラント郡シリーズがまず発表され、途中から始まったウィル・トレントのシリーズも同じジョージア州の話。
    ウィルはジョージア州捜査局(GBI)特別捜査官。地元警察で間に合わない事件などを担当するようです。
    この作品はシリーズ3作目に当たり、前作からウィルはフェイスと相棒になっているとのこと。

    車道に飛び出してきた女性は異様な有様だった…
    ウィルは森の奥に女性がいた場所を発見する。
    それが、連続殺人事件が現れてくる発

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    2020年06月01日
  • 開かれた瞳孔

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     凄い書き手であるなとは思いつつ、順不同でここ一年で三冊を読み終えたばかりの、まだまだスローター・ワールド初心者で、正直言えば、怖々読んでいる感覚が否めない。

     カリン・スローターのブームを日本で作っているのは、ハーパー・コリンズ・ジャパンという現在翻訳ミステリの救世主的存在の出版社である。今世紀になってからの新顔でありながら、今やMWA賞受賞のベストセラー作家として、邦訳新作が年間2~3作ペースで書店に並ぶというビッグネームとなっているのは注目に値する。

     『検屍官』シリーズでミステリ門外にまで新たな読者層を産み出したパトリシア・コーンウェル以来の女流ベストセラー作家であろうか。帯に作者

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    2020年03月31日
  • ブラック&ホワイト

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    この作者の作品は二作目。前に読んだ「彼女のかけら」はちょっとピンとこなかったけれど、これは面白かったです。シリーズものの新作のようですが、これを単体で読みました。それでもとても楽しく読めました。かなり強い女性たちの中で男性が踊らされているようなのも快感です。全くひどい事件で、悪魔のような人たちがたっぷり出てきます。グロいシーンもたくさん登場しますが、かなり刺激的で私好みです。

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    2019年07月30日
  • ブラック&ホワイト

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    ネタバレ

    限界を越えてくる。「血のペナルティー」で、暴力シーンにも精神的にも私の読める限界かと思ったが、さらに。
    今回はアンジーが全く登場しないので、まだまだ上がありそうで次作がすでに怖くも楽しみ。

    映像だったら無理だろうな。。

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    2019年07月04日
  • ブラック&ホワイト

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     いきなりのバイオレンス・シーンに始まる一冊。襲われるは女性刑事レナ・アダムスとその恋人の白バイ警官ジャレド・ロング。殺し屋たちとの肉弾戦と直後に登場したのがウィル・トレント。ややこしいことに彼は潜入捜査中。地方都市メイコン。ジャレドは重症。レナはジャレドの命の危険にショック状態。

     修羅場から一転してジョージアの州都アトランタ。噂ではジョージア州にまで市場を拡大してきた姿なき大物犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すために広域の捜査が展開している。送り込まれるウィル。ウィルの恋人で医師のサラ・リントン。ウィルのパートナーのフェイス・ミッチェル。

     このシリーズは潜入捜査官ウィル・トレントのシ

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    2019年07月03日
  • ブラック&ホワイト

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    「ウィル・トレント」シリーズ第7弾。ウィルの潜入捜査や久々登場のレナの身に起こることと冒頭から迫力満点なのだけれど、シリーズを通して描かれている警察内の対立、裏切りが続いていて面白い。裏切っているのは?レナが狙われたのはなぜか。ウィルが主人公ではあるけれど複数の女性たちの物語でもあってそれがシリーズに厚みを与えていてさらな面白くなっていると思う。今作も一気読みでした。

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    2019年06月30日
  • 彼女のかけら 上

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    彼女の各作品はどうしてこんなに面白いんだろう?
    もちろん翻訳者の筆力もあるだろうけどそもそものプロットが面白くなければつまらない作品になるのは間違いないのだし
    さて物語は2018年8月、31歳にもなったしょうもない娘が平凡な主婦の母親とショッピングモールでのランチの席で独立を促されるところから始まる 突然少年の銃乱射事件に巻き込まれるが、平凡な主婦だった母が顔色も変えずに素手で犯人のナイフを受け止め喉を掻き切る。。。
    それだけでもう気持ちを持って行かれるのだが、話しは2018年と1986年を行ったり来たりしつつ少しずつ全容を見せ始める

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    2019年03月06日
  • 彼女のかけら 上

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    序盤でとても印象的なシーンあり、ローラの真の姿は○○○ではないか、とこれまでの映画体験をもとに予測したけど、どうやらそんな単純なものではなさそう。下巻に期待。

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    2019年03月02日
  • プリティ・ガールズ 下

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    ある日突然三姉妹の長女が居なくなった。警察にも行方がわからないまま、24年の歳月がたってしまった、残された家族の物語。次女のリディア三女のクレア、残された姉妹の心情が細かく書かれていて物語の進み方が遅い気がする。しかし二転三転と新事実が出てきたときに翻弄される。

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    2019年01月27日
  • 罪人のカルマ

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    苦悩の刑事ウィル・トレント。女性の行方不明、殺人事件の捜査の過程で、殺人犯として刑務所にいるはすの自分の父親と手口が似ていることに気づく。そう、父親は仮出所していたのだ。まさかあの男が・・・1975年のアトランタ警察。現在はウィルの鬼上司であるアマンダは当時は駆け出しで、しかも女性はひどく差別されていた。同僚のイヴリンとともに男性刑事たちが自殺と断定した売春婦の死亡事件を調べる。現在の事件と関係があり・・・

    非常にややこしく、読むのに時間がかかってしまった。「小説宝石」で書評家北上次郎氏は2018年の翻訳ミステリーとして1位にしていたけれど、ややこしさがやや得点を下げる。(ややこしいと思うの

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    2019年01月23日
  • サイレント 下

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    犯人も真相も十分意外ではあるけど、さほど無理のある設定ではないし、今までの小さな違和感や伏線を回収できる真相となっている。
    しかし何より、登場人物の濃厚なキャラ作り、緻密な展開、そして時折強烈に光るユーモアのセンスが魅力で、小粒な作品ながら読み応えのあるサスペンスに仕上がっている。

    サラの過去(旦那=元署長の殉職)と強烈に絡んだ一作で、過去のシリーズ(未訳)を読んできていれば、この作品はサラの再生の物語としても読めてより感慨が深いのかもしれない。サラとトレント、アンジー(そしてフェイス)の複雑な関係は今後の楽しみ。

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    2019年01月20日
  • サイレント 上

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    今までと違って残酷描写が少し鳴りを潜めたのがまずありがたい。
    相変わらず、若い女性が被害者となるのは同じだが・・・。

    今回はウィルが主人公となるのは同じとして、パートナーが完全にサラになっている。アンジーからフェイス、サラと次々に強い女性がパートナーになるところが面白い。

    濃密な人物描写はいつものことながら、サラの殉職した旦那=元警察署長がいた警察署が舞台となるだけに、さらに人物の絡みが複雑。様々な利害と人間関係が織りなすプロットは今までの中では一番緻密では?
    一筋縄では行かなそうな殺人捜査と相まって下巻の展開に期待。

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    2019年01月18日
  • ハンティング 上

    購入済み

    読み応え抜群

    無料版を先に読んだので、薄気味悪さが全体に漂ういやーなプロローグ、心臓が掴まれるような被害者の描写、ずっと重低音が耳の奥に流れているようでした。でも、救いを取り上げない登場人物の人間臭い人柄、そして丁寧な文章。

    ちょっとさわりを覗くだけのつもりが、引き込まれて止まらなくなりました。そしてしっかりした重さのある現代的な文章が心地よくて、文章そのものを読んだ満足感にみたされました。

    翻訳はしっかりしていましたが、原文がちょっと捻った表現だったのでしょう、意味が?となるところが数カ所ありました。

    製品版はもっとささやかな救いがあって読みやすかったです。

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    2018年12月10日
  • ハンティング 下

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    後半になっても、物語は失速することなく高いテンションのままラストを迎える。
    ただし、相変わらず濃密な文章に濃厚な人間関係・ドラマは楽しめるのだが、意表を突くようなどんでん返しはなく、意外と一直線にラストに突き進んだのが、少し物足りない。

    ウィルとフィルのコンビは、まさに満身創痍だが、果たして次はどういう事件にかかわるのか?そしてアンジーとの関係は?など興味は尽きない。

    ただ、それにしてもこの女性に対する凌辱の凄まじさだけは読んでて気になるのだが。

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    2018年11月09日
  • 罪人のカルマ

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    良い意味で米国小説らしい重厚な内容。親子関係、恋愛、性差別問題、種々のテーマが自然に提示されていて日本の小説では味わえない濃密な読み応え。

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    2018年09月12日
  • ハンティング 上

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    登場する女たちが、ため息が出るほど嫌なやつばっかり
    そんな中、サラだけが聖女に見える キラキラ✨

    K・スローターは女が持っている、どす黒い部分を描くのが上手い な ☆4.5

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    2018年07月10日
  • プリティ・ガールズ 下

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    ネタバレ

    *死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画―そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか?警察とFBIは何を掴んでいるのか?やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し…。次々はがされてゆく登場人物の素顔、予測不能の展開!全米震撼の話題作*

    誰が敵で誰が味方か、何が嘘で何が真実なのか…クレアでなくとも大混乱してしまう状況にこちらまで心臓バクバクしつつ一気読み。
    ストーリーだけならまあ普通に面白かった評価ですが、所々に差し込まれたお父様の手紙が効果的で、涙をそそる。よって★+1で。

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    2018年06月07日