カリン・スローターのレビュー一覧
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捜査官ウィル・トレントシリーズ3作目
前回から、捜査官フェイスが加わり相棒と捜査を進めるバディモノになっている。
背が高く、三揃えのスーツを着る(葬儀屋みたいな服装とのこと)、難読症を抱えるウィルと
気が強く、常にイライラしてる(ように感じる)シングルマザーであり、子供に対する優しさも見えるフェイス(今回、新たに二人目を妊娠…体調悪い&めちゃくちゃイライラ)
その二人が震え上がる。他の機関に
笑顔で喧嘩を売る鬼上司アマンダ
(銃の名手)
そしてウィルの妻アンジー
(別居?家出?なかなか現れない存在)
ウィルの幼馴染であり、傷や、全て知り尽くしている女
一作目から比べると、自由過 -
Posted by ブクログ
カリン・スローターは2001年作家デビュー。
「ハンティング」は2009年の作品で、2017年に翻訳発行。その後半。
田舎町の車道にふらりと飛び出した女性は満身創痍。
その後、行方不明の女性たちが似たタイプであることが判明しました。
社会的地位が高い女性ばかりなのだが…
陰惨な事件を必死に追う警官たち。
捜査官のウィルは長身で金髪、穏やかな人柄。
じつは読み書きが困難な障碍を抱えています。
よく試験に通ったものですが~全然読めないわけではなく、推測したり何とかごまかす工夫も重ねているという。
ウィルにはアンジーという奔放な妻がいますが、同じ施設で育った痛みを知る腐れ縁の仲。アンジーが結婚 -
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カリン・スローターを数作読みましたが、デビューの「開かれた瞳孔」に次ぐ年代の本なので、続けてアップします。
(間の作品は読んでいないので抜けてますけど…)
女医サラ・リントンが主役のグラント郡シリーズがまず発表され、途中から始まったウィル・トレントのシリーズも同じジョージア州の話。
ウィルはジョージア州捜査局(GBI)特別捜査官。地元警察で間に合わない事件などを担当するようです。
この作品はシリーズ3作目に当たり、前作からウィルはフェイスと相棒になっているとのこと。
車道に飛び出してきた女性は異様な有様だった…
ウィルは森の奥に女性がいた場所を発見する。
それが、連続殺人事件が現れてくる発 -
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凄い書き手であるなとは思いつつ、順不同でここ一年で三冊を読み終えたばかりの、まだまだスローター・ワールド初心者で、正直言えば、怖々読んでいる感覚が否めない。
カリン・スローターのブームを日本で作っているのは、ハーパー・コリンズ・ジャパンという現在翻訳ミステリの救世主的存在の出版社である。今世紀になってからの新顔でありながら、今やMWA賞受賞のベストセラー作家として、邦訳新作が年間2~3作ペースで書店に並ぶというビッグネームとなっているのは注目に値する。
『検屍官』シリーズでミステリ門外にまで新たな読者層を産み出したパトリシア・コーンウェル以来の女流ベストセラー作家であろうか。帯に作者 -
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いきなりのバイオレンス・シーンに始まる一冊。襲われるは女性刑事レナ・アダムスとその恋人の白バイ警官ジャレド・ロング。殺し屋たちとの肉弾戦と直後に登場したのがウィル・トレント。ややこしいことに彼は潜入捜査中。地方都市メイコン。ジャレドは重症。レナはジャレドの命の危険にショック状態。
修羅場から一転してジョージアの州都アトランタ。噂ではジョージア州にまで市場を拡大してきた姿なき大物犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すために広域の捜査が展開している。送り込まれるウィル。ウィルの恋人で医師のサラ・リントン。ウィルのパートナーのフェイス・ミッチェル。
このシリーズは潜入捜査官ウィル・トレントのシ -
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苦悩の刑事ウィル・トレント。女性の行方不明、殺人事件の捜査の過程で、殺人犯として刑務所にいるはすの自分の父親と手口が似ていることに気づく。そう、父親は仮出所していたのだ。まさかあの男が・・・1975年のアトランタ警察。現在はウィルの鬼上司であるアマンダは当時は駆け出しで、しかも女性はひどく差別されていた。同僚のイヴリンとともに男性刑事たちが自殺と断定した売春婦の死亡事件を調べる。現在の事件と関係があり・・・
非常にややこしく、読むのに時間がかかってしまった。「小説宝石」で書評家北上次郎氏は2018年の翻訳ミステリーとして1位にしていたけれど、ややこしさがやや得点を下げる。(ややこしいと思うの -
購入済み
読み応え抜群
無料版を先に読んだので、薄気味悪さが全体に漂ういやーなプロローグ、心臓が掴まれるような被害者の描写、ずっと重低音が耳の奥に流れているようでした。でも、救いを取り上げない登場人物の人間臭い人柄、そして丁寧な文章。
ちょっとさわりを覗くだけのつもりが、引き込まれて止まらなくなりました。そしてしっかりした重さのある現代的な文章が心地よくて、文章そのものを読んだ満足感にみたされました。
翻訳はしっかりしていましたが、原文がちょっと捻った表現だったのでしょう、意味が?となるところが数カ所ありました。
製品版はもっとささやかな救いがあって読みやすかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ*死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画―そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか?警察とFBIは何を掴んでいるのか?やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し…。次々はがされてゆく登場人物の素顔、予測不能の展開!全米震撼の話題作*
誰が敵で誰が味方か、何が嘘で何が真実なのか…クレアでなくとも大混乱してしまう状況にこちらまで心臓バクバクしつつ一気読み。
ストーリーだけならまあ普通に面白かった評価ですが、所々に差し込まれたお父様の手紙が効果的で、涙をそそる。よって★+1で。