あらすじ
24年前とシンクロする少女の失踪、殺人事件。家族・友人・警察・FBI、真実を口にしているのは誰か?誰ひとり信用できない。MWA賞受賞作家が放つ話題作!
死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画――そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか? 警察とFBIは何を掴んでいるのか? やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し……。次々はがされてゆく登場人物の素顔、予測不能の展開! 全米震撼の話題作。
登場人物、プロット、スピード感はスリラー作家の中でも群を抜いている。――マイクル・コナリー
細部の観察力、真実を見極める力において、スローターの右に並ぶ者はいない。――ギリアン・フリン
何ものをも恐れない作家。今日において、最も大胆なスリラー作家の一人。――テス・ジェリッツェン
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
テンポ良い語り口で、一気に下巻まで読みました。丸善日本橋店で、著者の本が平積みで数作品が置かれていたので、手にしました。この作品を選んだのは、投資番号が1番だったから。他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
ある日突然三姉妹の長女が居なくなった。警察にも行方がわからないまま、24年の歳月がたってしまった、残された家族の物語。次女のリディア三女のクレア、残された姉妹の心情が細かく書かれていて物語の進み方が遅い気がする。しかし二転三転と新事実が出てきたときに翻弄される。
Posted by ブクログ
*死んだ夫のパソコンに隠されていた殺人動画―そこに映る一人は現在行方不明の少女に酷似していた。だが担当刑事に動画は偽物だと一蹴され、クレアは違和感を覚える。愛妻家の夫の正体は異常な殺人鬼だったのか?警察とFBIは何を掴んでいるのか?やがて24年前に失踪した姉と夫の事件の関連が浮上し…。次々はがされてゆく登場人物の素顔、予測不能の展開!全米震撼の話題作*
誰が敵で誰が味方か、何が嘘で何が真実なのか…クレアでなくとも大混乱してしまう状況にこちらまで心臓バクバクしつつ一気読み。
ストーリーだけならまあ普通に面白かった評価ですが、所々に差し込まれたお父様の手紙が効果的で、涙をそそる。よって★+1で。
Posted by ブクログ
読み終わった後に何故もっと早く読まなかったんだろうと思わせる一冊
亡くなったの夫の過去のダークな面が次々と明らかになってくる それは本当の夫の姿なのか?
それより夫は本当に死んだのか?
24年前に失踪した姉と夫はどう関わっているのか?
息もつかせぬ展開に最後まで一気読み間違いなしです
Posted by ブクログ
先に前日譚「彼女が消えた日」を読んで下準備を整えた。
ポールがクレアへの死に際のセリフ これも、ポールの真の一面なんだろうな
やっぱ、k・スローターは面白い
Posted by ブクログ
えってなる。だから怖い。
久しぶりに家で夜中に読むのが嫌だ、になった。怖くて冷静に読めない。
一時中断を踏まえつつ、読み終えると、タイトルが怖い。
怖くて読み返したくないが、いつかきっと読むだろう。
Posted by ブクログ
失踪した少女の家族のその後の話。
殺人場面の描写が生々しく、実際にこういうのあるんだろうなと思うと辛い。
でも、裕福な主婦が、夫の葬儀後から段々誰を、何を信じていいのか分からなくなりながらも現実に立ち向かおうとする姿は読んでいて惹きこまれた。
海外ドラマのクリミナルマインドなどが好きな方には特にオススメ出来ると思う。
あと、著者のあとがきがチャーミングでよかった。他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
下巻は冒頭からまさかの展開。この小説は結局サスペンス。ミステリー要素は、ほぼなかった気がします。拷問のシーンは本当に嫌になります。また、決して爽快感は得られません。最後も解決してから、無駄に長かったですし。そういう意味では、正直物足りない話だったと思います。上巻から下巻の頭まで良かっただけに残念。
Posted by ブクログ
家族という自分の一部にも近い存在が唐突に失われ、かつ気持ちが整理できないほどに真実を奪われることで、残された家族それぞれが壊れていった。
真実を求める中で、夫というもう一人の一番身近なはずの存在を実は全く理解できていなかったことに気づく。
しかもその真実は相互に密接に絡み合っていた。
この作者は、身近な存在が抱える秘密を描くのが好き。
Posted by ブクログ
オチはまあまあ予想がついた。
人は誰しも複数の面を持っているが、ポールの場合はクレアに見せていた面と、猟奇犯罪者の面のどっちが本物だったのだろうか?
最初の頃は周りに頼ることばかりしかできなかったクレアが、自分で考えて行動できるようになったのは成長したと思う。
結論を言うのなら、家族愛について扱った作品。
個人的には、認識を捻じ曲げるほどのポールの洗脳?愛情?が恐ろしい。
周囲も彼女自身も騙されていて、自分だけが本性を知っているのに信じてもらえないのは恐ろしいと思う。
薬物中毒になったのも分からなくはない。
Posted by ブクログ
後半になってやっと理解できたのは、これは猟奇ミステリーなどではなく、姉妹と家族の物語ということです。
ある日突然娘を失って崩壊してしまった家族が、20年以上の歳月を経て、再び危機に曝され、残されたなけなしの勇気を振り絞って立ち向かう、そういうお話。
そういう視点で思い返せばよく練られていて読後感も悪くないと感じました。
ただ、文章から脳内へのビジュアル変換がうまくできないというか、テンポよくすんなり入ってくる部分とそうでない部分があり、なかなか時間がかかりました。
これは翻訳もののせいなのかそれともアメリカの生活習慣やライフスタイルを知らないせいなのかは判然としません。
あとで「あ、あれはどうなったの?」と読み返す部分もしばしばで集中して一気読みとはいきませんでしたね。
あとがきに作者のユーモアが溢れていて素敵な作家さんだなと思いました。
どうやら娘がいなくなる最後の一日を描いた「彼女が消えた日」という短編も存在するようで、そちらと会わせて読むともっといろいろ感じられるのかもしれません。
読んでみたい。
Posted by ブクログ
これで去年の感想も最後。
年末って本当にドタバタしますね。
ここから感想
物語自体は面白かった。
上巻で亡くなった夫の秘密を知り、驚きと戸惑いに混乱する妻とはじまり、下巻でも意外な展開もあり楽しませる。
残念なことは、翻訳がおかしいのか作家の文章自体がおかしいのかわからないけれど、とにかく読みにくい。感じ方はそれぞれなので、違和感なく読めるかたも多いのだと思うけれど、わたしには合わなかった。
物語と直接関係あるようなないようなことが、気になったことのひとつとしてある。
それは、日本とアメリカの違い。
物語中、裕福な家庭の妻である主人公が、傷害事件で保護観察中という設定になっているのだが、裕福な家庭の奥さんと犯罪者ということがすんなり結びつかない。
日本でも勿論裕福だろうが貧しかろうが犯罪を犯すひとは犯すのだけれど、日本なら物語の主人公、それも気の毒な妻の位置に前科者という設定は余り想像できない。
主人公が傷害事件を起こすにはそれなりに理由もあり、物語にも関わってくると言えるのだけれど、多分日本なら警察に捕まるレベルの暴力には至らないのではと思う。
また、逮捕歴があるひとが少なくないとか麻薬が身近に溢れているとか、保護観察中の人物の足首にGPS装置を取り付けるといったことなどに、アメリカってそうなんだと驚く。
婦女や幼女暴行犯といった再犯性の高い加害者にGPSは理解できるし、日本でも導入してもいいのではとも思うけれど、初犯である傷害事件の加害者にもGPSってやり過ぎじゃないかと思う。そんなに犯罪者全ての行動を把握する労力のほうが勿体無いというか。
アメリカには犯罪者に人権などないのかもしれない。
日本のように犯罪者の人権を護ることに躍起になって、被害者ほったらかしというのも如何なものかと思うけれど。
女性に暴力を加えることによって性的興奮を得る犯人が出てくるため、痛々しい描写があり、そういったものを不快とされるかたは読まないほうが良いと思う。
逆に、そういった描写が好物なかたには物足りないだろうと思う。
この作家さんは、今アメリカでは注目の女流作家さんらしいので、他の作品にも興味はあるが、また読みにくかったらどうしようという不安もある。
良くも悪くもドキドキする。