井上智洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済を全然知らない自分にもとても分かりやすかった。
印象的だった箇所
・社会的弱者に冷たい社会は危険
・弱者かどうかは平均からの差でしかないため、社会的弱者は絶対にいなくならない
・病気や事故で明日自分が当事者になる可能性もある
・弱者になったら見捨てられる社会になると、誰もリスクを取ろうとせず、消費は落ち込み景気は悪化し、技術や文明の発展が阻害される
→ これまで感情論でなんとなく困ってる人は助けなきゃいけないくらいにしか考えたことがなかったが、国家の発展という側面からも必要性があると知って興味深かった。
・今の地球上には現在の人類全員が生きていくために必要なだけの食料・モノ・サービスがある
・アメリカでは上位1%が国民の全資産の32%を保有している
→ 貧富の差が問題になっていることは認識していたが、平等に分け合えば皆が生きてけるだけの食料があるということは考えたことがなかった。
貧しい国で飢えたり病気で亡くなる人がたくさんいるが、この本に書かれているように持続可能な経済システムで改善していってほしいと思った。
ただすぐに解決できるものでもないため、募金など自分にできることをやる。 -
Posted by ブクログ
落合陽一氏をはじめ、他の著名で学識の高い人たちがChatGPTについて論じている一冊だが、落合陽一氏が圧倒的に先を行っていて他を周回遅れに引き離しているというか、他の御仁達と次元が違い過ぎて面喰った。
落合氏の研究・活用実績の充実度、現在進行形のアプローチの深度、そして大局的見地からの抽象度の高さが群を抜いていてインパクトが非常に強いだけに、2章以降が補足や前置きのような形になってしまっている。ただ僕は率直にそれぞれの意見に興味深い点や参考になる点があったので、総合的に見ても面白い本だった。
微分可能オントロジーとしてのポテンシャルを活用したり、共感覚が如くマルチモーダリティを活用したアウトプットを生み出そうとすると、ChatGPT単体として使うのでは足りなくて、LangChainやLlamaIndexやプラグインを活用したり、組み合わせたり、エンベディングのチューニングなどが必要となるため専門家でないとまだ厳しい。
とはいえ日々新しいサービスが生まれているため、自分なりの目的を持って新しいサービスを常に探し続ければ自分の生活を飛躍させるような出会いがきっと見つかるだろう。
「論文を書いているうちに新しい論文が生まれる」ほどのスピードなのだから、もはや全体像を把握できなくなっている。個人的にこれはもう充分シンギュラリティと呼んでいいと思う。
本書のタイトルに立ち戻ると、「ChatGPTは神か悪魔か」というものだが、本書で皆さんがいうようにChatGPTは使う人によって神にも悪魔にもなる、というのが結論だ。
見る人、活用する意思、自分で考える力の有無。こういったものによってChatGPTが素晴らしい相棒や先生になることもあれば、それを使う者に振り回されて職を追われたり恐怖を抱いたり支配されてしまう人からは悪魔と見える。
二極化が進むのはかなり確度が高く思われる。
少なくとも「何が起きているか分からない」では遅いし、文句すらいえない。使ったことがない人、知らない人は、少なくともこれ一冊くらいは読んでおく方が、実用面でも心理面でも有益だろう。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍前の2016年に、気鋭の経済学者によって発表された本。当然ながらChat GPTのような生成AIが社会に出回る兆しも見られない頃の著書。
だからこそ、「便乗して書かれたのではない」古典的な説得力がある。
普通、最先端技術と経済に関する書は、少しでも古くなると記述内容の価値も激減してしまうことが多いように思われるが(もちろん記述の質や正確性によっても左右されるが)、
本書は、経済学者である著者の理念が前面に出ているとは言え、結果的にその予測通りに社会基盤の変化が加速している今、古典的に参照する書として大いに参考になると感じた。
新型コロナウイルスやAIについては、流言や都市伝説の類いも飛び交っていて、
それらの言説全体が怪しく見えてしまうような奇妙な状況になっている。
その話題に直接的には触れていないとしても、この2〜3年の間に刊行された書物に対しては(誠実かつ真摯に著述されているかたに対しては大変失礼で申し訳ない話だけれども)少なからず流言性や都市伝説性を疑いながら読み進めざるを得ない印象が拭えない。
著者の経済学者としての業績などはまったく知らずに私見を述べてしまっているが、
少なくとも記述内容は2024年時点での社会状況をそれなりに正確に捉えたものであり、
かつ上記のような「疑わしさ」に煩わされることなく読み進めることができる点は非常に評価に値すると思う。
星5にしても良かったけれども、綿密な分析を提示しないまま一部の仮説のみを頼りに大雑把な予測のみを提示した書である点を(わかりやすさを重視して意図的にそのように著述したのかもしれないが)一応、割り引いて星4つとした。
「大雑把」と言っても、説明自体は身近な例を挙げながら具体的で分かり易かった。
一般人向けに書かれているのだから当然と言えば当然だとも思う。良書。
個人的には、
全脳エミュレーション方式のものを含めてAIと捉えるのが自然だと感じるので、
その部分に妙に線引きしている点に関しては違和感が残った。
そもそも何をもってAIあるいは人格あるいは主体と呼ぶのか、ということ自体、
これから再定義したり哲学的に見直して議論を深める必要があるように感じられるので、
単純に「全脳エミュレーション方式のものを除外」する姿勢は短絡的過ぎる感は否めなかった。
最後に。
現在、なぜベーシックインカム制度の導入が進む気配がないのか。
・・・それは世相を観察すれば、自ずと見えてくることのようにも思われる。
そもそも人は合理的に動く生き物ではないし、目先の環境の維持も安定に固執する傾向が強い、
ということも少なからず影響しているだろうことは、想像に難くない。 -
Posted by ブクログ
土岩さんが貸してくれたやつ
4時間くらいで読める
落合陽一はマジで何言ってるのか分からなかった。
山口周は毎度面白い
職業って、271種類くらいなんだな。
ここ50年で亡くなった職業はエレベーターガールだけ。
無意味な命題について「正しいか正しくないか」議論するのは時間の無駄
月野探査船に人間を載せるべきではないに対し、
「人間は非線形処理のできる最も安価なジェネラティブ・コンピューターシステムであり、その重量は70kg程度と非常に軽い」と返した
ジェネラティブ=生成力のある
つまり、「情報処理システムとして非常に軽くてしかも安い」
今の優秀な人って→ようは「正解を出すのが得意な人」
量販店で売られるとなれば高くても50万円。
偏差値の高い人を雇おうとすると500万円。
1日に8時間で週5
AIは365日24時間
40:168でしかもコストは1/10つまり生産性は40倍。
逆にAIが苦手なのは「フレーム問題」
いま、この状況で、この企業にしか通用しない という側面を持つような問題
人間が得意なヤツ。
中央値が好きな日本人。
中央値<>外れ値
日本軍、欧州で一般的な戦略論の模範的な意図である。
でもこれではマズい。
「相手が予想もしない、驚くべき、想定と全く異なるような発想でいて、大局的に見た時に合理性がある」戦略を取ることが望ましい
日本人にとってはつらい時代に突入することになるのかもしれない。
日本人は中央値が好きで、中央値で戦うことに安心するところがあるからです。
chatgptの登場によって、「中央値の戦略」がコモディティ化する。サウスウェストが実践したような「外れ値の戦略」が競争優位を生み出す。
思考の粘り強さと精神的タフネスが求められる。
「戦略には意外性が必要。意外性の無い戦略は先着とは言わない。」「他者から見て大胆と思えるような行動こそ未来を切り開く」
「あたしにはその勇気が~とか胆力が~」などと弱音を吐く人が少なくないが、
「勇気の話」「胆力の話」に逃げるような話じゃない。
胆力があるように見える人は、考え抜いた結果としてこうすれば必ずうまくいくはずだという信念をもち行動している。実際には彼らなりの勝算があって動いている。
そこでリベラルアーツなぜならリベラルアーツとはまさに「思考を束縛するものからの自由=リベラルになるための技術=アート」だからです。
人間に残された最後の仕事は「飾ること」byウィリアムモリス
極論、もり1すいわく「生きることは飾ることだ」
生産性と言う意味ではCHATGPTの活用は不可避
事業部の経営にどう活用していくか
情報のサイロ化
企業の情報をデータベース化を急ぐべき
原理的にはどんな企業でもデータドリブン経営が可能となった。それを活用できる企業は業績をどんどんn上げていく一方で、変化に対応できない企業の末路は悲惨なことになりかねない。
現在、生成AIの利用法はもっぱら文章作成の効率化に重点が置かれているが、生成AIの持つ可能性はそれよりずっと大きい。
API連携を行って独自の仕組みを作れば用途は大きく非ウロがるはずである。
APIの利用契約を結び、自治体向けビジネスCHATサービスを導入して職員が利用できるようにした。
CHATGPTをより広い範囲で活用するには、「自社のデータベースとGPT-4をWPI接続する」
AIブームによって、文系的な仕事としては
AIソリューションプランナーのような仕事が有望視される
開発者と企業の橋渡しをするような役割を担う人材です。
こういうアイディアは現場の仕事が分からなければ出てきません。こうした現場の声をまとめてアイデア西、開発者に提案していくAIソリューションプランナーのような仕事は重要になっていくはずです。
※人減らしのできないAIに価値はありません。
また、今のところAIには意思のようなものがありません。
chatgptは手前の分に、確率的にありそうな続きの文字を繋げているだけでり、真の意味での知性は持っていない
横須賀市のchatgpt活用の取り組みがアツい、らしい。
(世界を驚かせた行政らしからぬスピード感)
誰も高齢者を消費者としてみていない。金持ってるのに。
最後の二人厳しいwww
池田清彦、おもしろいな。
他人に迷惑をかけない限り何をやってもよいと説く生物学者の池田清彦さん(72)は、最も過激なリバタリアン(完全自由主義者)を自任する。
道徳の押しつけを嫌い個人の自由を尊重するリバタリアニズムに傾斜
「なぜ虫を採るのか」とよく聞かれます。「物事にはすべて意味がある」という考え方をする人が多くて困ります。意味を考えるのはホモサピエンスがかかる最も重い病気です。無意味な存在を許せなくなり、排除したくなることもあるからやっかいです。誰の役に立たなくても、人にはしたいことをひたすらする自由があります。
同調圧力から外れた少数派をたたく空気が強まっています。多数派の立場から「自粛しないヤツはけしからん」と同調を強要することに喜びを感じる「自粛警察」は、震災後の空気によく似ています。多数派に身を置いて「絆を大切に」とか誰も反対できない正義を声高に言う人は信用できないんです。
「相手のことを理解しましょう」というのも反対しにくい言葉ですが、これは、理解できなければ排除しても構わないという考え方と紙一重です。理解できなくても人それぞれでいいではないですか。ルールを守りさえすればうまくいくというコンプライアンス至上主義は、基本的に生物学とは相いれません。
ルールやマニュアルがないことにどう向き合い、同値会書していくか、それが人間の大きな価値だよね。
読んでてワクワクしてきた。
outlookに眠る大量の文章・メール・添付資料は
データになるよなぁ。それを全部学習させちゃいたいよな。 -
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p85 ヘリコプターマネーとは、減税した分財政支出を
減らさなければならないのなら、そのような状況にもかかわらず政府が今まで通りに財政支出していれば、政府の借金は増大することになる。その際国債を中央銀行が買い入れるののであれば、結局のところ中央銀行が国民にお金をばらまいているのと同じである。
p119銀行など金融機関や富裕層など一握りの経済主体にお金を集中させるとバブルが引き起こされやすくなる。お金を多くの人々に偏在させるとバブルが引き起こされにくくなる。
p187遠くない未来純粋機械化経済への移行が果たされ資本家による搾取はなくなる。(つまり労働者を雇わなくなる)これは労働者の勝利ではない。このためBI(ベーシックインカム)が導入されなければならない。
p220リバタリアリズム(ジョン・ロック)⇒経済自由
リフレ(ジョン・ロー)⇒貨幣の増大
リベラリズム(ジョン・ロール)⇒経済平等
NHKの白熱教室でおなじみのマイケル・サンデルはリベラリズムのタイプである。
p280アーレントがいう意味で人間が人間で在り続けるには古代ギリシャの市民のように奴隷を持たなければならない。AIとBI(ベーシック・インカム)により、革命はアーレントが望むような世界をもたらすだろう。 -
Posted by ブクログ
AIの登場により、人類は失業するらしい。
労働者は1811年のラッダイト運動の時代から仕事が奪われるとみな心配していましたが、仕事は現在においても無くなってません。しかし、今度はAIにより仕事がなくなる。経営者とエリート労働者(AIに詳しい)のグループとそれ以外の代替え可能な人々に2極分化する。そして貧富の差が拡大して失業の時代が始まる。99%が貧しいグループになるため、モノは売れなくなる。不況は続く。そこでBI(ベーシック・インカム)が必要になる。と言うことらしい。
昔は、イギリスでも児童労働で、一般工場法(1833年)でやっと、9歳未満労働禁止13歳未満上限48h/week、18歳未満の夜業禁止になった。さらに、若年労働者と女性労働者について10時間労働(1847年)成立、フランスでは1848年に1日12時間労働を勝ち取った。国際労働機関(ILO)により1919年に『1日8時間、週48時間」が労働基準として確立された。
それから100年以上たっても8時間より少なくなっていない。私が思うには生産性が上がっているのだから、「6時間労働、週24時間」ぐらいになってもいいと思います。このままだすると、BI(ベーシック・インカム)とヘリコプターマネーが必要になると井上智洋氏は言うわけです。
クエートでは、国民の90%が公務員で労働の2/3が外人労働者によって賄われると言われていますが、日本は石油が取れないので外人労働者なしで、BI(ベーシック・インカム)で暮らすようになるのかもと思いました。 -
Posted by ブクログ
タイトルに「AI時代」とありますが、AIとは関係なく、ベーシックインカムの本として読めます。
現時点におけるベーシックインカムの意義や考え方やその可能性について述べた本であり、今押さえておくべきベーシックインカムの全体像をつかむにはよい本だと思います。
その一方で、ベーシックインカムの考え方が生まれた経緯や、これまでに行われた社会実験の説明はほとんどないので、それらを知りたい場合には、別の本をあたる必要があります。
なお、この本では、日銀や銀行の役割についても詳しく説明がなされていて、それらもなかなか勉強になり、自分にとっては、学びの多い本でした。
ただ、終盤の政治思想についての説明は、若干クドイ印象(その結果、わかりにくい印象)を受けました。
ここがすっきりしていたら、★★★★★としたと思います。