井上智洋のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
何冊かMMT(現代貨幣理論)の本を読みましたが、その中では、これが一番。
これまで読んだMMTの本は、MMT派の人が書いた本だったこともあり、「MMT最高!」的な論調でしたが、本書の著者である井上氏は、主流派の経済学をかなり尊重した立場で書いていることもあり、MMTに対する客観的な目線を非常に大切にしている印象を受けました。
また、井上氏から見た、MMTについて「納得できるどころ」「納得できないところ」を理由付きで説明しており、好感のもてる書き方になっていました。
MMT派が主張するジョブ・ギャランティについては、井上氏がベーシック・インカム推進派ということもあり、その欠点が、かなり明確に -
Posted by ブクログ
地方は、VRかBIがないと生き残れない。
デメリット=働かなくなるのではないか。
インドとフィンランドで実現しそう。
AIが発展すると、BIが必要になる。富の集中で需要がなくなる。
国の経済にとってのコストは、お金を使うことではなく労力を無駄遣いすること。使ったお金は誰かの収入になる。BIは、生活保護に比べて選別の費用(無駄)がないから効率的。
負の所得税と同じ。またはインセンティブありの生活保護。
相続税を上げる、固定資産税を上げる、資源税、ロボット税など。
固定BIは税金を基にする。変動BIは通貨発行益を基にする。ただ配るだけ。
貨幣制度は変遷する。現在は銀行中心の貨幣制度。
クリーピン -
Posted by ブクログ
p6 ところが、〜汎用人工知能が実現し普及したならば、〜あらゆる人間の労働が汎用人工知能とそれを搭載したロボットなどの機械に代替され、経済構造が劇的に変化する〜。
p8 汎用人工知能の普及の果てに訪れる世界は、あらゆる人々が豊かに暮らすことのできるユートピアになるのでしょうか?それとも、一部の人々だけが豊かになり他は貧しくなるディストピアにあるのでしょうか?それはどのような未来を私達自身が選びとるかに掛かっています。
p112 GPT(#General Purpose Technology)は、補完的な発明を連鎖的に生じさせるとともに、あらゆる産業に影響を及ぼす技術で、蒸気機関がその代表的な -
Posted by ブクログ
人工知能はこれから飛躍的に発達するが、人間の知性全てを超えると予想することは難しい、という筆者の主張には説得力がある。全脳エミュレーション方式では人間の脳と同じ働きをするが非常に実現性が低く、今開発が進む全脳アーキテクチャ方式では、潜在的な感性・感覚・欲望の全てを拾い上げることができず、新しい尺度を発明し得ないからだ。加えて、人工知能は感覚の通有性や身体知を持ち合わせていないという点にも合点がいく。ただし、既存の仕事の多くを代替していまうくらいの能力にはなるということだ。
筆者は、これから人々の仕事が消えるというのだが、本当だろうか。需要にたいする供給が多くの分野で過剰になる可能性を筆者は指摘 -
Posted by ブクログ
人工知能の話ではあるのだけど、マクロ経済の話という方が強かった気がしました
確かにタイトルを読めば、「資本主義を終焉」「特異点」などそれを想像させるキーワードがありますね
個人的にはもうちょっと違った話を期待していた感がありましたね
もっと身近な話
こんな事を人工知能使ったらこうなるかも知れないね
そうなったら我々の世界ってこう変わるかも知れないね
そう変わるとするならそれって資本主義の終わりを意味するかも知れないね
生産活動を全部ロボットがやって、ロボットの同士や自らロボットのメンテナンスができるようになったらコストなしだね
生産されたものをゼロ円かそれに近いコストで買えるようになるね