作品一覧

  • 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点
    3.4
    1巻880円 (税込)
    人工知能(AI)は急速な進歩を遂げている。アメリカの未来学者レイモンド・カーツワイル氏が、1960年頃から提唱してきた概念を2005年の著書で明確に整理し記したことによれば、「シンギュラリティ・ポイント(特異点)」、すなわち「人類の知性を超越する非生命的な知性」が出現し、その知性が人類の上に立つことで、われわれの想像を絶する社会の大変革が2045年頃にも起こるのだという。そして2030年には、その前段階となる「プレ・シンギュラリティ(前特異点)」が到来するとみられている。だが今後、プレ・シンギュラリティやシンギュラリティの到来時にいかなる社会変革が起こりうるのかを考える際に、お金と経済の問題を抜きには語れない。AIは資本主義を終わらせるのか。モノやサービスの価格はどうなるのか。人間はAIに仕事を奪われ、働かなくなるのか。本テーマのエキスパートであるスパコン開発者と経済学者が描く未来社会図。

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  • 『エクサスケールの衝撃』抜粋版 プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る
    3.8
    1巻1,400円 (税込)
    2014年末に『エクサスケールの衝撃』を上梓させていただいたとき、世の中では「人工知能・AI」という言葉も「シンギュラリティ」という言葉も、まだそれほどメディアで目にすることはなく、新しい世界と社会の到来に対する感覚は希薄なものでありました。しかし今、まさに時代が大きく変わりつつあり、「エクサスケールの衝撃」に向けて速度を速めて世界が進みつつある状況を鑑みましたときに、これまで以上に多くの方々にその内容を知っていただき、迫る「プレ・シンギュラリティ(前特異点)」の意味や本質を理解していただき、それに対する準備を進めていただきたいと考えるに至りました。本書は、『エクサスケールの衝撃』の内容を約半分に凝縮した抜粋版でありますが、原書の重要箇所を余すところなく盛り込んでおります。ですから、その要点以上の内容を十分にご理解いただけるであろうことをお約束することができます。(「まえがき」より抜粋)

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  • エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く
    3.7
    1巻3,199円 (税込)
    2014年夏、ある新しい半導体が日本で誕生した。純国産プロセッサとして独自開発された同半導体は、画期的仕様と性能に加え、特筆すべき省電力性を備えている。 その大規模プロセッサを京速計算機「京」と同じ8万8128個使用した場合、理論上は「京」の128倍に上る性能を持つスーパーコンピュータが実現される。この性能は1.28エクサフロップスと言い表され、人類が初めて「エクサ」という数値単位の演算性能に到達することになる。 その数値単位の性能によるコンピュータ処理は「エクサスケール・コンピューティング」と呼ばれ、新たに「前特異点」とも定義すべき大きな変革をもたらす可能性を秘めている。「エネルギーがフリーになる」「働く必要のない社会が出現する」「人類が不老を得る」……。 世界コンピュータ・ランキング消費電力性能部門「Green500」で、独自技術により世界第2位を獲得した研究開発者が描きだす鮮烈な未来。

ユーザーレビュー

  • エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く

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    ネタバレ

    夢があって楽しい本。こういうホラ話から未来は始まると思うので、ホラを吹ける人というのは大変貴重な存在なのに、実際は厳しいことになっている。Top500やGreen500に上位ランクされるスパコンを100億円で作ったんだから、投資話としては成功だったと思うんだけど、補助金の世界じゃ完全にクロなのだろう。民間のファンドが食いつかなかったのは、技術的に筋が悪かったのか、日本の投資環境が貧しすぎるのか。それにしても、ここまで社会的に抹殺するほどのことではないだろうに。

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    2021年05月27日
  • エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く

    Posted by ブクログ

    レイ・カーツワイル氏が「ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき」で提唱している特異点(シンギュラリティ)について、エクサスケールのスパーコンピュータがそのカギを握っているとして電力を中心としたエネルギー、衣食住やお金そして生命の未来についてついて考察する600ページを越える大著です。蓄電池や太陽光発電など現在の技術がここまで来ていると説明しての展望や元々医者である著者が死因を分析しての長寿化の話などはとても説得力があるのですが、その先となるエネルギーを始めとして衣食住が無料になるとか不老不死の展開になるとエクサスケールのスパーコンピュータがあれば解決するとの言説に持ってい

    0
    2017年07月09日
  • エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く

    Posted by ブクログ

    エクサスケールコンピューティングの必要性を訴える啓蒙書。
    衣食住がフリーになるという説明の中で国の補助金が当てにされていたり,エクサスケールコンピュータによるシミュレーションが万能であるかのように描写されていたり,やや疑問に思われる部分もある。
    しかし,医学分野におけるテクノロジィについては,今後の展望を含め,さすがに著者の専門だけあって興味深い言及がなされている。
    テクノロジィの進歩については,現状を踏まえて現実的な見通しが述べられているところも数多く,前特異点経過後の社会がどうなるかについては,ある種の天才である著者の想像力が存分に発揮されており,ざっと一読するだけでも刺激的な書物である。

    0
    2016年05月24日
  • 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点

    Posted by ブクログ

    昨年(2017)の後半頃から、人工知能や資本主義の終焉、というキーワードに絞って、本を読んできましたが、人工知能の発展により技術的特異点(シンギュラリティ)を迎える前に、資本主義の終焉が来る可能性があるようですね。

    この本の第一部に書かれていた、お金の高機能化(誰に対しても同じ値段で商品を売るのではなく、お金を使う人・使う対象物、使う状況、タイミングによりお金の価値を変える)が、ブロックチェーン技術などにより可能である、ということが可能になる、という内容(p111)はとても印象的でした。

    ついにお金も理想的な機能を持つのでしょうか、今から40年程前に、井上ひさし氏が「吉里吉里人」という小説

    0
    2018年02月11日
  • 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・ピケティ
    ピケティは、R>Gになることを主張した。
    これは、投資家の利益の上昇率が労働者の給与の上昇率を上回ること。今後は、労働者の賃金はむしろ機械に代替されて、減り、資本家の収入がふえる。
    →大格差が生まれる。
    →このような機会だけで生産する形態を「純粋機械化経済」と呼ぶ

    ・シニフィエ(言葉の意味そのもの)
    言語学者のソシュール
    テクノロジーの進化により、シニフィアン(言語を表現する文字や音声)を介さず、シニフィエ(言語の持つ意味そのもの)だけを伝えるようになる。
    感覚を伝えることができる。

    ・モノからの解放
    奴隷制度から解放された人編は、次は労働やお金から解放される、。そして、

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    2018年01月09日

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