井上智洋のレビュー一覧
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良い本でした。
AIの可能性を過剰に見積もるのでもなく,だからといって,その可能性を全面否定するわけでもなく,AIの可能性(いつまでにどのようなことができるようになるのか)をデータから冷静に分析し,今後の経済(労働)の行き末を予測する。
「未来」の予測とはこのように行うのかと勉強になりました。
AIによって到達する未来がユートピアになるのか,ディストピアになるのかはわかりません。本書ではその両方のシナリオが冷静に提示されています。
逆に言えば,AIの発展はユートピアの到来の可能性も秘めているのであり,そうなるように活動を作っていくことが必要なのだと思います。 -
Posted by ブクログ
1810年代に、紡績機や織機の導入に反対するラッダイト運動が起きたが、綿布を安く供給できるようになったために消費需要は増大し、工場労働者の需要も増大した。
コンピュータの導入によって、事務労働の人手が減少したため、1980年代から中間所得層の雇用が減少した。コンピュータとインターネットが引き起こした第三次産業革命によって、1990年代からアメリカの生産性上昇率が高くなり始めた。
ディープマインド社が開発したDQNは、ゲームのルールを教わらずにプレイの仕方をマスターした。囲碁AIのアルファ碁もディープマインド社によって開発された。
今後のAI技術発展の道のりには、言語の壁と生命の壁がある。 -
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主流化ケインジアンはニューケインジアンと呼ばれている。マンキューやクルーグマンなど。新古典派に近い。
ポストケインジアンは、マルクス経済学に近い。
ニューケインジアンをケインズ右派、ポストケインジアンをケインズ左派と考えられる。
MMTの主要な論点。
財政的な予算制約はない、金融政策は有効ではない(不安定である)、雇用保障プログラム(JGP)を導入すべし、の3点。
JGPを抜きにして拡張的財政政策を正当化するためにMMTを利用するのは本筋ではない。
貨幣は、万年筆マネーまたはキーストロークマネーになっている。トービンの造語。
貨幣は実物貨幣と名目貨幣に分かれる。
実物貨幣は商品貨幣と金属 -
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ネタバレ人口知能がこれからの社会をどう変えていくのかについて論じている。人口知能は、今は特化型(目的に応じたもの)だが、いずれ人間のように、汎用型人口知能が開発されていくと指摘されている。
人口知能には言語の壁と生命の壁がある。言語の壁とは、抽象的な言葉の意味が分からないこと、生命の壁とは、感覚の通有性と身体知である。前者は、人間が共通して持っている感覚。例えば、レストランの接客中に現れたゴキブリは潰しても、ネズミは潰さないこと。後者は身体がないということ。
また、人口知能によって代えられない仕事としては、クリエイティブなもの、マネージメント系、ホスピタリティ系と言っているが、それらの仕事でさえ、 -
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ネタバレ人工知能の技術が発展して、経済がどう変わっていくのかを話した本
納得感はあるけど、結構普通の視点であまり新しい発想というものはない。
結局ベージックインカムという結論出し。ベーシックインカムの弱者優位性が面白かった。特に子供のあたり。
肉体労働、事務労働、頭脳労働の3種類がある、ITにより事務労働が減っていく
そうして中央の事務労働層がへり、資産が2極化していく
人造肉は研究はされている
AIには欲望がない、もし持った場合にシンギュラリティが起きるだろう。人間の欲望とは方向が違う
イノベーションには2つの効果がある、この2つによりロジスティック曲線で成長する。
肩車効果:先人たちの知識を役 -
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昨年(2017)の後半頃から、人工知能や資本主義の終焉、というキーワードに絞って、本を読んできましたが、人工知能の発展により技術的特異点(シンギュラリティ)を迎える前に、資本主義の終焉が来る可能性があるようですね。
この本の第一部に書かれていた、お金の高機能化(誰に対しても同じ値段で商品を売るのではなく、お金を使う人・使う対象物、使う状況、タイミングによりお金の価値を変える)が、ブロックチェーン技術などにより可能である、ということが可能になる、という内容(p111)はとても印象的でした。
ついにお金も理想的な機能を持つのでしょうか、今から40年程前に、井上ひさし氏が「吉里吉里人」という小説 -
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【文章】
読み易い
【気付き】
★★★★・
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★★
汎用AIへのアプローチ
・全脳アーキテクチャ…脳をスキャンして機能をコピー(※トランセンデンス)
・全脳エミュレーション…脳の部位毎に機能を作って統合
自発的な欲望獲得の有無が、AIと生命の壁
純粋機械化経済への移行からベーシックインカムが実現するまでの期間を、如何にやり過ごすかが問題
有用性から至高性への転換
「誰かの役に立っている」ということに価値を感じてしまうのは資本主義が生み出した幻想にすぎない、「人間の"生"そのものに価値がある」という価値観への転換が必要
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ネタバレ・ピケティ
ピケティは、R>Gになることを主張した。
これは、投資家の利益の上昇率が労働者の給与の上昇率を上回ること。今後は、労働者の賃金はむしろ機械に代替されて、減り、資本家の収入がふえる。
→大格差が生まれる。
→このような機会だけで生産する形態を「純粋機械化経済」と呼ぶ
・シニフィエ(言葉の意味そのもの)
言語学者のソシュール
テクノロジーの進化により、シニフィアン(言語を表現する文字や音声)を介さず、シニフィエ(言語の持つ意味そのもの)だけを伝えるようになる。
感覚を伝えることができる。
・モノからの解放
奴隷制度から解放された人編は、次は労働やお金から解放される、。そして、