井上智洋のレビュー一覧

  • 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
    この本の著者も、名の知れたAIの研究者もやはりAIに対しては、過剰な期待を抱いてはいないようです。シンギュラリティという、AIが人間の能力のすべてを超越して、社会の中心になるというのは現状ではSFの世界の妄想にすぎないようです。最後の章に於いて、AIが労働を奪った後に、人間がどのように所得を得て生き...続きを読む
  • 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
    最近少しずつプランドハプンスタンスが時代に合うようになってんじゃないかってスタンスにシフトしつつある。
    この本で言うと「仕事が機械に奪われる事を恐れるのは、有用性を重視する資本主義思考に染まってるから」って論理と通ずるものがある。
    金利上昇を前提とすれば、「将来の為に今を我慢する」という山登り型のキ...続きを読む
  • 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点
    昨年(2017)の後半頃から、人工知能や資本主義の終焉、というキーワードに絞って、本を読んできましたが、人工知能の発展により技術的特異点(シンギュラリティ)を迎える前に、資本主義の終焉が来る可能性があるようですね。

    この本の第一部に書かれていた、お金の高機能化(誰に対しても同じ値段で商品を売るので...続きを読む
  • 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
    【文章】
     読み易い
    【気付き】
     ★★★★・
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★★

    汎用AIへのアプローチ
    ・全脳アーキテクチャ…脳をスキャンして機能をコピー(※トランセンデンス)
    ・全脳エミュレーション…脳の部位毎に機能を作って統合

    自発的な欲望獲得の有無が、AIと生命の壁

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  • 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点
    ・ピケティ
    ピケティは、R>Gになることを主張した。
    これは、投資家の利益の上昇率が労働者の給与の上昇率を上回ること。今後は、労働者の賃金はむしろ機械に代替されて、減り、資本家の収入がふえる。
    →大格差が生まれる。
    →このような機会だけで生産する形態を「純粋機械化経済」と呼ぶ

    ・シニフィエ(言葉の...続きを読む
  • ヘリコプターマネー
    貨幣理論とベビーシッター組合の危機。クーポンを配ったら機能しはじめた=貨幣を配ったのと同じ。→貨幣はクーポンと違って将来のために貯めるという選択肢があるから、同様にはならないのではないか。

    すでに国債の貨幣化=マネタイゼーションが始まっている。

    ゼロ金利経済とプラス金利経済では異なった性質を持っ...続きを読む
  • 「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの-
    文字通り、AIが世の中を支配することになる近未来のことを想定して書いた本。

    当然希望と驚異の両方があるわけだが、どちらかに偏ることなく中立的な立場で描いてた。
  • 人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊
    AIの発展と未来に待ち受ける雇用の大崩壊。クリエイティブな仕事であってもAIやロボットの進歩は、それも壊していく。

    技術的なシンギュラリティが起きうる可能性は、2030年時点でもないかもしれないけど、ディープラーニングの登場以降は、AIの発展も目を見張る。ゲームの画面を見て、ゲームのスコアを最大化...続きを読む
  • ヘリコプターマネー
     人の欲望が数式となり示せるということに驚く。
     それらの数式で図が示せること、また、同じ数値でも図の描き方や読み解き方が違うことに改めて気づく。

     ものの見方は一つではないし、方策も一つではない。絶対的な正しい方法なんてものはなく、それぞれが見る方策の利点や欠点を踏まえて進めていくしかない。
     ...続きを読む
  • ヘリコプターマネー
    ヘリコプターマネー(≒ベーシックインカム)について経済学者の著者が記した一冊。

    ベーシックインカムに対して前作が社会学的なアプローチなのに対し、今回は経済学的なアプローチという感じ。
    経済学の知識がないとやや難しいが、面白かった。
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?
    タイトルが目に止まり、読んでみた。

    経営学者としての視点は、4章の横と縦両方から見るというのが凄く興味深い内容と感じた。また仕事がまるっと無くなるというより、ある部分が無くなり結果全体のパイが減っていくという話も意外と誤解している人が多いと思うので、重要な観点だろう。

    著者の述べる対策については...続きを読む
  • 「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの-
    AIと人間の関係性について。語り尽くされたテーマにも見えるが、本著は、やや散逸しながらも、あらゆる角度から本テーマを再確認する。

    「メタ思考」というキーワードが用いられる。少し使い方は異なるかも知れないが、AIを制作する、よりメタな立場である人間をAIが超えられるかと問いかける。人間が神を超えられ...続きを読む
  • 東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!
    経済のことを非常にわかりやすく書いた本。
    この本を読むまでは税金の意味や公務員の意味を理解できていなかったことに気付かされる1冊でした。

    税金はお金に”価値”を持たせたり、大気汚染などの悪い行動を抑制するために必要であることや、公務員の役割は「国が管理した方が良い公共性の高い仕事」や「儲からないけ...続きを読む
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?
    AIの台頭で失われる職業
    かってはホワイトワーカーの単純な仕事や、自動運転でタクシーの運転手が失業すると言われてきましたが、画像認識だけてなく、チャットGPTの登場でクリエイティブな仕事も対象となるとのこと。
    シンギュラリティは懐疑的だけど、局所的に近しいことは起こるよう。
    AIは感情や体験ができな...続きを読む
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?
    AI失業というテーマはいろいろな本ですでに取り上げられており、読んだ内容とおおよそ同じである。
    クリエイティブな仕事が危ぶまれてるけど、中途半端は淘汰され、一部の秀でたモノが生き残る...失業する職も多いが、新たな雇用が生まれる。

    自分は大丈夫とたかを括らないで備えて(リスキリング)をしよう。
    ...続きを読む
  • ChatGPTは神か悪魔か
    ChatGPTがどうこうというよりAIが人間にとって脅威となるのかどうかを各論客が考えを述べる形式となっています。脅威の意味はどちらかというと職業を奪われるかどうかにフォーカスがあたっています。

    面白かったのは第1章の落合陽一さんだけだったかなぁ。

    芸術作品をベクトル化してしまえばある時代とある...続きを読む
  • ChatGPTは神か悪魔か
    AI、chatGPTについて、各々の考え方を述べられた本。
    使い方次第で神にも悪にもなる。個人的にはchatGPTにより、人以上に適正なアウトプットが出せる場面では使用して、効率化を図り、その時間を違うことにまわせばよい。

    chatGPTは過去データをもとにアウトプットだすから、指示次第。人は考え...続きを読む
  • AI時代の新・ベーシックインカム論
    途中まで読んだ
    ちょくちょく聞くベーシックインカム(BI)の実現のメリットと実現方法についてまとめられている本。
    所得税、相続税、他の社会保障の削減、シニョレッジ等で実現できるらしいけど、実際先進国で実現しきってない理由を知りたい
  • 東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!
    ザ理系の自分が読んで、一度途中で積み読となっていたこの本だが、再度初めから読んで無事完読できた

    章ごとに入る詳細の解説で心折れそうになりつつも、経済の成り立ちから現代に至るまでの経緯を読んで学ぶことができた
  • MMT 現代貨幣理論とは何か
    何冊かMMT(現代貨幣理論)の本を読みましたが、その中では、これが一番。

    これまで読んだMMTの本は、MMT派の人が書いた本だったこともあり、「MMT最高!」的な論調でしたが、本書の著者である井上氏は、主流派の経済学をかなり尊重した立場で書いていることもあり、MMTに対する客観的な目線を非常に大切...続きを読む