井上智洋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人工知能はこれから飛躍的に発達するが、人間の知性全てを超えると予想することは難しい、という筆者の主張には説得力がある。全脳エミュレーション方式では人間の脳と同じ働きをするが非常に実現性が低く、今開発が進む全脳アーキテクチャ方式では、潜在的な感性・感覚・欲望の全てを拾い上げることができず、新しい尺度を発明し得ないからだ。加えて、人工知能は感覚の通有性や身体知を持ち合わせていないという点にも合点がいく。ただし、既存の仕事の多くを代替していまうくらいの能力にはなるということだ。
筆者は、これから人々の仕事が消えるというのだが、本当だろうか。需要にたいする供給が多くの分野で過剰になる可能性を筆者は指摘するのだが、現在圧倒的に供給不足の分野がある。それは、人と人との繋がりだ。定年後話し相手のいない人、一生独身の人、、、そうした人が増加している。携帯端末がどれほど値崩れしようと、若者の車離れが如何に深刻化しようと、仲間を求める人間の本質は変わるまい。VRのキャラクターが話し相手をするにしても、個人の生老病死を受け止めるほど高度化するとは考えにくい。民生委員や日曜教会、あるいは神社の氏子コミュニティのようなものが発展したビジネスが、21世紀の主要産業になるのではないか?そしてそれは、人工知能に最も代替されにくい職種形態であろう。本書はあまりに技術面に偏っており、歴史哲学からの切り込みが少なく、BIに関する議論には説得力がない。 -
Posted by ブクログ
人工知能の話ではあるのだけど、マクロ経済の話という方が強かった気がしました
確かにタイトルを読めば、「資本主義を終焉」「特異点」などそれを想像させるキーワードがありますね
個人的にはもうちょっと違った話を期待していた感がありましたね
もっと身近な話
こんな事を人工知能使ったらこうなるかも知れないね
そうなったら我々の世界ってこう変わるかも知れないね
そう変わるとするならそれって資本主義の終わりを意味するかも知れないね
生産活動を全部ロボットがやって、ロボットの同士や自らロボットのメンテナンスができるようになったらコストなしだね
生産されたものをゼロ円かそれに近いコストで買えるようになるね
そうしたら資本を持つ事の意味ってあまり無いね、むしろリスクになるかも
というような当たり前でチョイチョイ耳にする話をもう少し進めた?ような話を読みたかったかな -
Posted by ブクログ
基本的な説明はすごくよくて、それでマクロ経済的に国債で国民に配っちゃえばいいじゃんって話は結構筋がいいのでは?なんとなく、モノポリーで一周回るごとにGOでお金をもらうってイメージができた。クルーグマン好きとしては、まあお金ってのはフィクションだからうまくいきゃあいいんじゃないという立場なので、全然違和感ないです。まあでも、やってみないとわからんよな。結局為替との関係がどうなるのか?みたいなところな気がする。EUでの共同通貨の失敗を見ても、なんか、通貨の未来を考えるってのが国としていちばん重要なんだろうなと感じますね。BI、たぶんそれのおまけかも。通貨よりもリンクと構造のほうに価値が移った時代において、weak linkのnodeがspecial nodeまでの距離が離れすぎないようにするのはどうするのだ?ということな気がしてきた。node全体の距離を一定内に保つ。 それで、本は、結構右翼左翼とは?みたいな終盤戦も面白かったですよ。熱い。