井上智洋のレビュー一覧

  • ヘリコプターマネー

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     人の欲望が数式となり示せるということに驚く。
     それらの数式で図が示せること、また、同じ数値でも図の描き方や読み解き方が違うことに改めて気づく。

     ものの見方は一つではないし、方策も一つではない。絶対的な正しい方法なんてものはなく、それぞれが見る方策の利点や欠点を踏まえて進めていくしかない。
     経済学の良いところは、ただのイメージや理想をベースとして語るのではく、あるデータを根拠としてグラフを見せ語ることができること。恣意的なデータを選ぶことや、極端に見えるグラフを描くことも可能なのだが、データを根拠とするという時点で同じ地平に立つことができることだと思った。

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    2017年03月07日
  • ヘリコプターマネー

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    ヘリコプターマネー(≒ベーシックインカム)について経済学者の著者が記した一冊。

    ベーシックインカムに対して前作が社会学的なアプローチなのに対し、今回は経済学的なアプローチという感じ。
    経済学の知識がないとやや難しいが、面白かった。

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    2016年12月19日
  • メタバースと経済の未来

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    極めて個人的な意見であるが、未来世界は、生活時間のほとんどがメタバース内で消費されると思っている。
    もちろんデータで分析した訳ではないし、あくまでも個人の感想だ。
    だから、実際にどうなるかは全く分からない未来の話である。
    しかしながら、感覚として「こうなるのではないか」という確固たるものが自分の中に存在している。
    これはもう本能的な感覚としか言いようがない。
    それにも関わらず2016年頃にVRブームが訪れて、以後約10年が経過したのだが、メタバース世界がなかなか訪れないことに苛立ちすら感じている。
    当時は「日常がメタバースになる世界は、相当に早いのではないか」と思っていたが、2025年の現代に

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    2025年10月11日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    「AIの進化によって仕事を奪われ、我々は本当に失業してしまうのか?」
    AI関連の話をしていると、必ず話題となる内容だ。
    結論から言えば、奪われる仕事があるのは事実。
    よく例に出されるが、弁護士事務所で働くパラリーガルなどは、ほとんどの仕事が「過去の判例を調べる」などの調査業務のため、そういう部分はAIに代替されてしまうと言われている。
    医療行為として、画像診断する読影師なども、最近はAIの方が精度が高くなっているために、代替されていくだろうと言われている。
    完全にAIに置き換わって、パラリーガルも読影師も一人もいなくなるということはなさそうだが、確実に仕事の中にAIが組み込まれて、今まで10人

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    2025年09月11日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    失業の話よりも、日本のAI技術が遅れていることに警鐘を鳴らしている。AIは今後もっと利用料がとれるビジネスに成長していくと思うので、AI技術が遅れていると経済的損失が大きい。
    仕事に使うなら、どこのAIを使うかも慎重に考えないといけないと思う。政治家や国家公務員が国策や国際会議の作戦を練るのに他国のAIを使うのは危険だと思う。考えすぎかな(笑)。

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    2025年06月30日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    ネタバレ

    2023年に書かれたこの本は、2025年現在、ちょっと内容が古い。改めてAIってすごいな。
    独裁国家とAIの話は、納得させられた。

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    2025年06月24日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    これからどんどんAIが普及されていくので、我々はAIを敵視するのではなく、味方に付けるようにAIの有用性を理解しなければないない。それと同時に人間の個性をどう出していくかを考えさせられる本。

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    2025年04月27日
  • 「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの-

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    AIが進化したらどうなるかということが丁寧に記載されていた。初見では分かりにくいところが多かったが、ターミネーターまでいかずともAIの存在が脅威になる時代の到来は避けられないのだろうなと思った。人がAIをどう使うか、使いようによっては簡単に人を殺めることができる殺戮マシーンになり得る。人は簡単に人を殺すので、核兵器同様の脅威になるのだろうなと思う。

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    2025年04月06日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    2023年末に出た、ChatGPTのこれからを論じた本。
    1年経ってみると、日常的に使う人とほとんど使わない人に別れてしまったなと言う感じ。ハルシネーションや知識が不足している話については、1年経った今も状況はあまり変わらない。というかこの時点でGPT-4まで出ており、2024年末現在ではo1 Proなので想定できる範囲の進化だなあと感じる。
    内容は、ベーシックインカムと絡めて論じている人が複数人いるのが今となっては懐かしい。初期は仕事が奪われるというところからこう考える人が多かったイメージ。初期の粗削りな議論を見て理解できる今にこそ読むのがおすすめです。

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    2024年12月27日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    2024.09.07 シンプルに読んでいて楽しかった。AIで我々の仕事や生活に大きな変化が生まれることはもはや間違いない。その変化をどう感じるかは個々に違うと思うが、変化を楽しめる人間でありたいとは思う。

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    2024年09月07日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    同じ題材に対して、やはりその人の個性というのが、それぞれの文章に出ていて面白かったです。
    上から目線で言えば、示唆深いと思えるようなものあれば、浅いなと思ってしまうようなものもありました。

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    2024年07月27日
  • AI時代の新・ベーシックインカム論

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    前半はベーシックインカムについて説明されているが、途中からは政治的な立場や国民性について多く紙幅が割かれており、制度の良し悪しとは別に、理解してもらわないといけない感情面での課題やその困難さがあるようだ。

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    2024年07月01日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    生成AIが頭角を表してきた昨今の状況だけど、これからは技能よりも発想力みたいな人間らしい部分が重視されるみたい。煩わしい作業が減って、よりクリエイティブな作業に人間が手を伸ばせるようになるのかな?

    AIで仕事が無くなるってところにずっと違和感があったけと、効率化されて雇用は減るだけで0になるわけでないってところで理解が落ち着いた。

    生成AI出るのがこんなに早いなんて大多数の人が予測できてなかったわけだから、この先のことなんてわからないなって感じ。

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    2024年05月17日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    第四次産業革命期に今はあると思うが、日本のコンピュータ関係での衰退が著しい。このままでは凋落していくのは確実だと思う。必要なのはAIを使ったビジネスモデルだと思う。最後のベーシックインカム論は一理あるとおもう。やるなら早くやってほしい。もう働きたくないよー。

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    2024年05月11日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    タイトルが目に止まり、読んでみた。

    経営学者としての視点は、4章の横と縦両方から見るというのが凄く興味深い内容と感じた。また仕事がまるっと無くなるというより、ある部分が無くなり結果全体のパイが減っていくという話も意外と誤解している人が多いと思うので、重要な観点だろう。

    著者の述べる対策については、他のAI関係の本でも見られる意見であり、やはりこういう議論に現状は収束するのかなと感じた。とはいえ技術的な進歩の大きい分野であるし、進歩に伴い変わってくる部分もあるかと思うので、継続して動向を追っていきたい。

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    2024年04月21日
  • 「人工超知能」 -生命と機械の間にあるもの-

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    AIと人間の関係性について。語り尽くされたテーマにも見えるが、本著は、やや散逸しながらも、あらゆる角度から本テーマを再確認する。

    「メタ思考」というキーワードが用いられる。少し使い方は異なるかも知れないが、AIを制作する、よりメタな立場である人間をAIが超えられるかと問いかける。人間が神を超えられないように、AIは人間を超えられない。しかし、人間の親子関係を見れば「トンビがタカを産む」事は十分にあり得るし、ここで言うAIとの関係性は、あくまでも競争種目で語られるべきなのだろう。言語生成のみならば万能型だとしても、自律自走、アームを付けたロボットには、用途以上の機能を持たせると高コストになるか

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    2024年02月11日
  • 東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!

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    経済のことを非常にわかりやすく書いた本。
    この本を読むまでは税金の意味や公務員の意味を理解できていなかったことに気付かされる1冊でした。

    税金はお金に”価値”を持たせたり、大気汚染などの悪い行動を抑制するために必要であることや、公務員の役割は「国が管理した方が良い公共性の高い仕事」や「儲からないけど大切な仕事(堤防の設置や警察)」などの経済の内容を初心者にも分かりやすく書いてあり最後まで楽しく読むことができた。

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    2024年01月23日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    AIの台頭で失われる職業
    かってはホワイトワーカーの単純な仕事や、自動運転でタクシーの運転手が失業すると言われてきましたが、画像認識だけてなく、チャットGPTの登場でクリエイティブな仕事も対象となるとのこと。
    シンギュラリティは懐疑的だけど、局所的に近しいことは起こるよう。
    AIは感情や体験ができないので、人の仕事が残るのはそのあたりにあるのかもしれない。
    ベーシックインカムの導入など、改めて考えさせられる課題も多いと感じました。

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    2024年01月06日
  • AI失業 生成AIは私たちの仕事をどう奪うのか?

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    AI失業というテーマはいろいろな本ですでに取り上げられており、読んだ内容とおおよそ同じである。
    クリエイティブな仕事が危ぶまれてるけど、中途半端は淘汰され、一部の秀でたモノが生き残る...失業する職も多いが、新たな雇用が生まれる。

    自分は大丈夫とたかを括らないで備えて(リスキリング)をしよう。
    定期的にこのテーマの本は読みたくなる。

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    2023年12月25日
  • ChatGPTは神か悪魔か

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    ChatGPTがどうこうというよりAIが人間にとって脅威となるのかどうかを各論客が考えを述べる形式となっています。脅威の意味はどちらかというと職業を奪われるかどうかにフォーカスがあたっています。

    面白かったのは第1章の落合陽一さんだけだったかなぁ。

    芸術作品をベクトル化してしまえばある時代とある時代の間で作品がどう変化していったかを学者の思い込みや予想だけに頼らず定量的に表せるのではないかという直観。それが本当に実践可能となるのかどうか興味深買ったです。

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    2023年10月22日