上遠野浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
百合風味のトンデモバカミスです。
(虫太郎→)麻耶→清涼院→西尾(上遠野)って感じの新本格の流れの一つに位置づけられるかと。
本格ミステリの構造を使いながらも、トリックの現実性を徹底的に無視して、独自の世界観の中に吸収してしまうという手法の流れ。
それらは巫山戯たトリックをあくまで大真面目に使ってみせることで、「フェアな謎解きゲーム」でなくとも、その構造を用いてさえいれば「ミステリ」であり得ることを証明している。
これはミステリを構成する要素として「館・密室・探偵」などといった外的要因が重要視された時代から、ノックスの十戒のようなルール重視のゲーム的読み物の時代を経て、「不可能事件→推理→論 -
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Posted by ブクログ
「でもね凪、世間の人たちって意外と、自分が一番楽しいことがなんなのか知らないもんなんだよ。だから、僕も、その人たちに楽しいことを伝えたくても、なかなか難しいんだ」「知らないってなんだよ。そんなことないだろ。じゃみんな、なにを楽しいって思ってんだよ?」「別の誰かに、これが楽しいだろうって言われたことを、だよ。」「その誰かってのは、誰だよ?」「誰でもない。とにかく以前の誰かだよ。あんまりみんな、その辺のことは確かめないのさ。自分が今、どうしてこんな風に生きているのか、それを決めた始まりがどこだったのか、知らないで平気で生きている。自分が、ほんとうは何が楽しいと感じるのか、それを大して考えることもな
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Posted by ブクログ
この本は自分が高校生の時に読んでいた本です。自分の高校では朝に10分ぐらい読書をする時間があってその時にずっと読んでいました。適当に家にあった本を学校に持ってって、読み終わっても新しいのを用意するのが面倒で3年間ずっとこの本を読んでいました。話の内容はファンタジーです。この本の世界には二つの国があって、一つは機械がとても発展している国で、もう一つの国は住んでいる住人の一部(ごく少数)が特殊な力(魔法みたいなもの)を使えます。この二つの国同士が戦争をしていて、主人公は機械の国のほうの兵士でいろんなことに巻き込まれていくという話です。とても面白かったので興味があったらぜひ読んでください。