永井孝尚のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マーケティングの理論を個人に適用して、キャリア戦略を考えるという本です。丁寧に易しく書かれているので、別にマーケティングの知識は必要ありません。「マークティングの世界にはそういう考え方があるのね」っていう程度に受け取りながら、読み進められます。
本書が一貫しているのは、他者と競争せず、「戦わずして勝つ」という戦略を目指しているという点です。企業でも同じ戦略を取ると思いますが、これを個人のキャリア戦略に適用して話題を展開しています。
当然といえば当然ですが、読者がただちに実行できて、うまくいくというような、画期的な方法を示すものではありません。戦略の立て方の参考にできますが、具体的なことを考 -
Posted by ブクログ
たいへん読後感がスッキリする、切れ味抜群の内容でした。
その理由は、本書が顧客重視であることと、実行力と成果に力点をおいていることです。
著者の顧客中心主義という考え方は、自分のアタマでは理解したつもりになっていても、なかなか様々な制約が壁となっていたりして、自身の仕事に反映されていないか、まだまだ理解不足で行動が伴わない状況です。
その壁を打破するために、必要な思考・行動力について、具体的な事例で解説して下さっており、自分の理解がより一層深まった気分になりました。
いまの自分にとって、本書はたくさんのヒントを提供してくれました。
戦略を練って仕事をしているのだが、どうも空回りしていると感じて -
Posted by ブクログ
先日ご紹介した「100円のコーラを1000円で売る方法」の続編です。
前作がマーケティングにフォーカスした内容だったのに対し、今回は事業戦略、特に競争戦略がテーマとなっています。
どんな企業にも一定の成功体験が存在し、説得力を持ってしまうシーンもあるとは思いますが、やはりそれは高度経済成長期において「より良いものを(より安く)作る」というようにやるべきことが明確だった時代だからこそうまくいったのだと思います。
変化の激しい時代、モノが広く行き渡り顧客のニーズが見えにくくなっている時代において、過去の成功体験はもはや当てにはなりません。
本作では、そんな成功体験を持った社内勢力(もはや抵 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3が内容的にも面白かった。
現状維持は破滅、新たな顧客と市場を創り出せ!と本の見出しにも書いてある通り、イノベーションに関する物語が描かれている。
具体例をあげるとAppleのイノベーション。
Appleは自ら起こしたイノベーションを乗り越えて価値を生み出していく。それには激しい自己否定が必要であり、リスクを取って未知の分野に踏み出す決断をしなければならない。
シリーズを通して、映像化される可能性が高いと感じた。ストーリーもしっかりしているし、キャラクターの個性も明確に設定されていて、現に漫画化もされている。
途中からこの本も、そのための「戦略の布石」としか思えなくなった。
私たちは、永