佐伯啓思のレビュー一覧

  • 自由と民主主義をもうやめる

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    戦後からずっと続いてきた価値観が変化し、変化しなくてはいけないということを表現した本。
    10年後に読むとすごい面白いかも

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    2009年10月04日
  • 「市民」とは誰か 戦後民主主義を問いなおす

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    耳に心地いいだけの言葉に感じる「胡散臭さ」を足がかりに、日本・欧州の歴史を紐解きながら検証する。筆者の考えに同感するところ大。

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    2009年10月04日
  • 「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

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    資本主義とは何だろうか?ここでは、もう一度資本主義を定義し直す。資本主義とは、人々の欲望を拡張し、それに対して物的な形を絶えず与えてゆく運動である、と。フロンティアの拡張運動としての欲望の分析。非常に面白く、マクロな視点が養われる。

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    2009年10月07日
  • アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)

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    アダム・スミスは「自由主義」「神の見えざる手」を唱えたといわれるが、それは現在の「新自由主義」を正当化する理論になるかと言うと・・・読んでみてください。

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    2009年10月07日
  • 自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

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    「今、あなたは自由ですか?」と聞いたら、多くの人が「多少のしがらみはあるものの、概ね自由だ」と答えるだろう。この本のような「自由」とは何かを論ずる本は巷に溢れているが、どれもいま一つリアリティを持って立ち現れていない。それは恐らく、筆者の言う消極的自由という概念がいまいち認識されにくいからではないかと思う。結局のところ、公共空間での話を個人レベルにまで落とそうとするから無理が生じるのだと思うのだが。でかい枠組みで捉える分には構わないが、それをどこまで敷衍できるかというと、疑問

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    2009年10月04日
  • 反・幸福論

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    脱原発は脱成長。確かにその通りだと思いました。これ以上開発、成長、負けたくない、で成長ばかり目指してよいのか疑問です。資源を食い尽くして、隣国を不幸にして、自分だけ幸せで、それが幸せなのか?目指すべきところなのか?そう考えるとニヒリズムが頭をもたげてきますね。次はニヒリズムについて考えようと思う一冊でした。

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    2024年10月17日
  • 近代の虚妄―現代文明論序説

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    多種多様な「問題群」の根底にあるものを取り出してみたい
    その根底にあるものは何か、西洋的ななにか、資本主義のなにか、ニヒリズムなのか、深い問いである

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    2024年06月16日
  • 死にかた論(新潮選書)

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    西欧と日本の「死生観」を対比した論考が興味深い。

    仏教にかなり立ち入った後半は少々重たいので、ここでしんどくなったら、最後の章まで飛ばして読んでもよいと思う。

    「結論」や「正解」は書かれていないが、著者の巡らす思いには共感できるところが多い。

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    2024年05月13日
  • さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか

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    「保守派」にも「リベラル」にも耳の痛い言説が並んでいるが、「分断」が進む現代にあって、こういった眼光鋭い翁の苦言にもう少し耳を傾けるべきではないか。

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    2024年04月01日
  • 経済成長主義への訣別(新潮選書)

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    ネタバレ

    自動車はGDPを2倍にするが、毎年2万人が死亡する。
    時間稼ぎの資本主義=危機を先送りしているだけ。
    経済成長を求めるほど、経済成長は達成できなくなる。
    借金を原動力に成長するのが資本主義=成長しなければ借金は返済できない=未来の収益は負債より大きいものにしなければ、破綻する=成長が義務付けられている。=やがて破局を迎える=賢明な破局主義。
    ベルの「脱工業社会の到来」は、将来の見通しが楽観的過ぎた。
    新自由主義や市場原理主義が、政府の介入を招いたという逆説。
    ハイエクは、社会民主主義や福祉主義を隷属への道として拒否した。

    限界費用ゼロ社会=技術開発が利益を生まなくなる。その結果資本主義が滅びる=資本主義のパラドックス。

    情報化のコスト=情報が多すぎることで混乱が生じ、情報の取捨選択が困難になること。

    個人主義、合理主義、自由主義、能力主義の詐術によって、構造改革が行われた。

    資本主義は均衡状態では終わらない。静態分析と動態分析のはざまで常に世間は動いている。
    総所得の一部は消費に回らず資本になって再生産を拡大する。これが資本主義の定義。発展のためには過剰性が必要。=過剰性がなければ、新たな技術による希少性は生まれない。
    人口減少社会では、投資不足=過剰貯蓄を解消できない=公共投資による投資の必要性がある=ケインズの主張。

    グローバル化はコスト削減の圧力を高める。
    フロンティアがなくなれば成長できない。
    生産可能性フロンティア=最大限の効率性を実現した場合に生産できる状態。

    イノベーションだけでは成長できない=イノベーションが起きても消費が伸びる保証はない。人口が増加したから成長した。労働生産性を上げると省力化になり、失業が増える。イノベーションが先ではなく、所得の増加が先。
    労働生産性が上がっても、成長率が上がるためには需要が必要。

    政府支出による研究開発費は、費用として計上すべき=企業の利益で独占されるべきではない。一部に富が集中するのはおかしい。

    経済成長そのものは良いことでも悪いことでもない。
    最低限の生活は定義できない。
    経済学では、需要がないことを定義できない。過剰はあり得ないという前提でないと議論ができない。

    比較優位論は、狭い前提条件で成り立つ。明確に得意分野が違うこと、その環境が固定していること。イギリスの毛織物とポルトガルのブドウ。
    グローバリズムこそがフラットな世界ではなく強い国家を後押ししている。
    国民的需要のほうが国際貿易よりも成長に資する。

    製造業から離職した場合は、生産性が高い分野に移ることができない。生産性が高いとは、労働力を必要としないから。
    自由化が進むほど、自由化から得られる利益は少なくなる。むしろ保護主義の方が成長できる。

    資本主義と自由主義は、自壊の道をたどっている。

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    2023年09月04日
  • 反・幸福論

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    以前読んで、本棚にしまってあったが、本棚の整理の際に読み直してみた。

    特に第4章で語られる生と死のどうしようもない断絶というのが、最初に読んだ時にはなるほどと思ったが、今回読み返して感想が変わった。

    というのも、平野啓一郎氏の「私とは何か 「個人」から「分人」へ」で語られる「分人」という概念を用いると、必ずしも断絶とは言い切れないからである。

    Aさんが死んでも、Bさんの中のAさん向けの分人は残り、Bさん全体に影響を与え続ける。そう考えると、自分の死後も自分の存在の影響は残るわけで、そのことも頭の片隅において生きていきたいと思った。逆に大事な誰かを失ってしまったときには、その人の存在を胸に生きていきたいと思う。

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    2021年08月24日
  • 経済学の思考法 稀少性の経済から過剰性の経済へ

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    む、難しい...
    経済学そのものを考え直させる論文

    のっけから、
    「経済学は経済を扱うことができない」
    とはじまります
    経済学は「経済現象」を観察することで成り立つ学問ではなく、経済学の学問に合わせて経済を定義しているとのこと。
    つまり、
    科学的なもの(観察から普遍的な法則を見出すもの)ではなく思想的なもの(イデオロギー)
    としています。

    そして、現在の経済学の考え方である「稀少資源の配分」という考え方から「過剰性の原理」という視点で経済現象をとらえようとしています。

    経済の拡張をもたらす物は、稀少な資源を使って生産を拡張するのではなく過剰性の処理からもたらされるとのこと。
    欲望は過剰性から生み出され、結果、財貨が稀少になるとのことです。

    「稀少性の原理」
    無限に膨らむ人間の欲望に対して、資源は稀少
    市場競争によって、資源配分の効率性をあかめ、技術革新などによって、経済成長を生み出す必要がある

    一方、「過剰性の原理」
    成熟釈迦においては、潜在的な生産能力が生み出すものを吸収するだけの欲望が形成されない。よって、生産能力の過剰性をいかに処理するかが問題

    筆者の主張は
    過剰性の原理から市場が成立していて、その市場が稀少性という問題を生み出すとのことです。
    なので、稀少性といった見せかけの問題に欺かれるなと伝えています。

    うーーん、難しかったけど、なんとなく理解できたような、ちんぷんかんぷんのような...

    とりあえず、こうやってレビューを書いたことで少し整理ができました(笑)

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    2021年05月22日
  • 「市民」とは誰か 戦後民主主義を問いなおす

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    市民という言葉から、現代日本のかかえる問題を述べた本。
    1997年の本だが、今でも通用するようなことが書かれている。それはつまり、20年前と今で同じ問題をかかえているとも言える。

    日本で市民と言うと、権力や国家と対になるものと認識されているが、それは戦後社会がマルクス主義的な革命史観の中で作り上げた誤解を含む。

    結局は、ルソーの社会契約説に行き着くが、それがすべてなのだろうと思った。
    国家や社会に属する以上、権利を手放して権利を得る。人民は国家や社会に責任を負うものであり、対立する存在ではない。
    日本では人民の中に含まれる、臣民と市民という考えのうち、市民のみが切り離されている。本来は国家に責任を負う面も持ち合わせている。

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    2021年01月11日
  • 「市民」とは誰か 戦後民主主義を問いなおす

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    大学生の時に読んだ本。ヨーロッパにおける「市民」と日本における「市民」を比較して述べた本。
    同意できる部分と、同意できない部分があった記憶。大学生だった私にとっては、市民という実態的意味をポリスから遡って考えるきっかけ、そして公と私について考えるきっかけとなった本でした。ただ、少々まわりくどくて読みにくかった記憶。

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    2021年01月07日
  • 死と生(新潮新書)

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    個人的にはもうちょっと突っ込んだ内容が欲しかった。
    「死」に対しての、宗教や文化の違いを例示するなど、様々な考え方があっていいはずで、それらを示しながら、あなたはどう死ぬか?(どう生きるか?)を考える内容かと思って読んだら、少し肩透かしだった。
    比較的、著者の意見が真っすぐに書かれていた本でした。
    人生100年時代だ。
    なかなか死ねない我々。
    そして、死に方を容易に自分では選べない我々。
    快活に生きることはどういうことなのか?
    死に方を考えることは、生き方を考えることだ。
    私の死生観はこれに尽きる。
    「死ぬ気になって生きろ!」どうせ死は訪れる。
    ダラダラしている暇はない。
    愚痴ばかり言っている暇もない。
    「死の恐怖」すらも忘れられるくらい、一生懸命に突っ走れ!
    ただそれだけだ。
    (2018/7/15)

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    2020年08月03日
  • 「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

    購入済み

    タイトルに惹かれて

    タイトルに惹かれ購入してみました。
    内容的には面白くはあったが、少し物足りなく感じた。
    前知識がなく、引用されている分についてふーんとしか思えなかった。もう少し知識があったらより面白く感じたかもしれない。

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    2020年07月14日
  • 経済成長主義への訣別(新潮選書)

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    もとより頭悪いのですが
    さらに病気になりやしてなかなか佐伯氏の著者に取りかかれ
    ないです。夏の間「おかしいな」と思いつつ「まあいいか」
    とひたすら不眠とうたた寝を繰り返しておりやして…
    アカン…お迎えが近ひがな…と流石に病院に逝きました。。
    秋口になっても熱が治りません!
    頭がぼーっとなりやして
    始終忘れ物繰り返しておりやした。
    今日の朝刊何処行ったのさと半日くらひ探しておりやして
    冷蔵庫の棚に置いてありやした!食えるんですか?コレ?的な・・

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    2019年12月12日
  • 自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

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    自由主義の4つの形、市場中心主義・能力主義・福祉主義・是正主義がそれぞれに持つ善の構想、そしてそれらが相入れないこと、リベラリズム的自由と近代的個人観などの考察はこれまで漠然と疑問に思っていたことを説明してくれているようで、とても鮮やかだ。ただし、自由主義が相対主義に帰結してしまい、それぞれの価値観は対立してしまうことを逃れられないことについての解決策が、漠然としなかった。最後には義という概念を持ち出し、共同体における犠牲を受け入れる。偶然性を引き受けるという形に結論しているが、格差の問題をどう考えるのか、その辺の疑問が全く語られずに終わったことが残念である。

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    2019年03月06日
  • 自由と民主主義をもうやめる

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    ネタバレ

    2回目に突入です。
    一回めで私の至らなさに凹んでしまう・・・。

    おかしいな・・こんな題名の書籍は記憶にないのだ・・・
    やはりない・・書棚と照合して結論を得る。
    まいっか・・・買おうか・・
    ん?いつもより読みやすいよね・・嗚呼そうか講演録なんだ・・
    ふーん・・・・正論賞受賞記念のか・・そいえばあったな。
    頭悪い俺ちゃんにはちょうどいいのかもしれない・・・
    2回目じゃなかったね・・・良かった惚けておらんわけだ

    そんな感じに読み進めました。

    読み終えた後。自分のような阿呆でも佐伯先生のお話
    を聞いてフンフンと首肯できるくらいには届いたのでしょうか
    お願い神様。もうちょっと賢くならんかな?

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    2018年06月05日
  • ケインズの予言 幻想のグローバル資本主義(下)

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    「集団心理」「市場の心理」「アニマル・スピリット」「自由=責任」


    投資家、経営者、労働者

    変動する株価:変動する資産・負債
    変動する為替:変動する材料費・燃料費
    固定化された賃金
    固定化された商品価格と変動する商品価格

    一国では制御しきれないグローバル資本。
    資本の海外への流出(投資)、海外資本の引き上げ、海外ファンドの短期投機のなかで、企業側の長期での回収を見込んだ設備や雇用増加などの投資の難しさ。

    豊かさゆえにモノを持たない、または、どうしてもコレが欲しいと願うことの減少、高齢化と人口減少傾向での絶対的消費量の減少。
    過剰な生産能力、貿易摩擦での輸出量の頭打ち。
    豊かさゆえに消費よりも退屈しのぎ。
    さて…。


    自助>共助>官助

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    2017年09月07日