死にかた論(新潮選書)

死にかた論(新潮選書)

1,540円 (税込)

7pt

4.2

七十歳を過ぎた稀代の思想家が、自らのこととして死と向き合った。欧米の「生命尊重主義」では、とてもじゃないが穏やかに死ねない。ヒントは古からの日本人の死生観にあるにちがいない。自然信仰を探り、日本仏教の「死と生」の関係を見る。西洋とは全く違う「死にかた」を知った時、私たちは少しばかり安心して旅立てる。

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死にかた論(新潮選書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第8章「死」とは最後の「生」である

    214頁から215頁で、佐伯啓思氏が伝えたかったことが書いてあります。
    それを紹介します。

     本書で私が提起した問題。つまり、現代人の死に方、という問題について、本書は何かしらの結論めいたものを提出したわけではない。
     ただ、「死生観」という観念からこの問題の

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    現代の日本人は死ぬことに対してどの様な心構えを持てば良いのか、について考えるヒントを提示している。古来からの思想と仏教伝来以後の思想、特に大乗仏教の死生観を顧みながら、生死一如と考えれば良いと提案している。非常に参考になったし、評論として優れた文章だと思った。

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    「死んだ人が化けて出る」という発想は、地上に留まる霊的存在を基本的に認めないキリスト教や、死者の魂が現世に戻るという考えを否定するイスラム教においてはあり得ないのではないか。本書で書かれるわけではないが、読みながら、ふと思った。しかし、ゴーストという言葉がある。日本人が怖がる幽霊に相当するものが彼ら

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    人生の後半戦に突入した自分の今後を考える参考になれば、と思い手に取る。著者が冒頭で述べている通り、「これ」という結論が容易に出せる問いではないが、末尾で述べている通り、解を模索する試行錯誤の過程を辿ることで、いろいろと考えさせられた。
    西洋的な近代合理主義では、二律背反となってしまう「死に方の自己決

    0
    2022年01月25日

    Posted by ブクログ

    佐伯啓思(1949年~)は、東大経済学部卒、東大大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、滋賀大学経済学部教授、京大大学院人間・環境学研究科教授等を経て、京大名誉教授。京大こころの未来研究センター特任教授。専攻は社会経済学、社会思想史。一般向けを含めて多数の著書あり。
    本書は、月刊誌『新潮45』に連載

    0
    2021年06月22日

    Posted by ブクログ

    西欧と日本の「死生観」を対比した論考が興味深い。

    仏教にかなり立ち入った後半は少々重たいので、ここでしんどくなったら、最後の章まで飛ばして読んでもよいと思う。

    「結論」や「正解」は書かれていないが、著者の巡らす思いには共感できるところが多い。

    0
    2024年05月13日

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