近代の虚妄―現代文明論序説

近代の虚妄―現代文明論序説

3,080円 (税込)

15pt

3.5

「ポピュリズム」「ニヒリズム」に象徴される近代の危機を乗り越えられる思想はあるのか。
「グローバリズム」と対峙するアフターコロナの価値観とはなにか。
西洋近代の限界を縦横無尽に論じ、日本思想の可能性を探る。
「当代随一の思想家」による「近代論」の集大成であり、「知の巨人」が新境地を開拓する主著。

トランプに象徴されるポピュリズム現象。
しかしこれは今に始まったことではない。すでに1930年代のナチス台頭から始まっていたことだ。
その原動力となったのは「ニヒリズム」。何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度である。
これが後にユダヤ人大虐殺の「ホロコースト」につながっていった。
現在、先進各国を覆い尽くしているのも、こうした「近代の病」であるニヒリズムである。
近代のこのような虚妄≒ニヒリズムを乗り越えることは可能なのか。
その可能性として日本思想、とりわけ西田幾多郎「無の思想」などに象徴される京都学派に再び光を当てつつ、西洋近代思想と比較分析。
その現代的価値を問い直す。

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近代の虚妄―現代文明論序説 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本書では、近代の状況を、ニーチェによるニヒリズムを背景として、価値が相対化され、そのなかで(おそらく人間の特性として)他者への優越したいという志向だけがのこり暴走し、資本主義が過剰に働いているのだという。

    神やプラトンのイデアなど、形而上の何かがあり、世界が何者かに制作されるモデルから出発すると、

    0
    2023年04月22日

    Posted by ブクログ

    多種多様な「問題群」の根底にあるものを取り出してみたい
    その根底にあるものは何か、西洋的ななにか、資本主義のなにか、ニヒリズムなのか、深い問いである

    0
    2024年06月16日

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