「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理

935円 (税込)

4pt

資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。(講談社現代新書)

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「欲望」と資本主義 終りなき拡張の論理 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    別の本で紹介されていて気になり、初めて読んでみた。とても面白かった。論理的なのにテンポが軽快で、資本主義と市場経済、欲望の拡張、バブル経済、豊かさの果てなどの解説は秀逸。主張ではなくてこの人なりの理解と解説。言葉の選び方や定義の仕方も気を使って書かれており大変読みやすかった。
    社会主義と資本主義との

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    1993年刊だから、今から32年も前の本だ。日本が繁栄しているという前提で書かれているので、今読むと隔世の感がある。しかし、特に7章・資本主義の病理に書かれているような、自己増殖するという資本主義の本質を確認し、産業社会の行き詰まりから、人間が文化への欲望に目覚める方向にかけたいと語る著者の想いには

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    資本主義、欲望の拡張、大衆社会、消費に対する批判を体形立てて整理してくれる本で非常に読みやすい。

    拡張を至上命題とする資本主義のもとで、欲望を生む「距離」が、外部から人間内部へと取り込まれ、メディア・情報によって開発され、現在の自分が他人からどう見られているかにしか関心がなくなっている。
    東浩紀が

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    資本主義は
    国外のフロンティア
    →国内の大衆消費者
    →人々のアイデンティティ
    →広告で作られた実態のない「好奇心」
    の順に欲望を拡張してきた、と言う話。
    最近までを綺麗に書いてるなぁと思ったが、読み終わって奥付を見たら1993年出版でびっくりした。

    日本の成功は、同質な品を大量生産する米国的製造か

    0
    2020年03月04日

    Posted by ブクログ

    私自身は、イデオロギーやそれを軸とした経済システム、法体系というのは、人間の支配欲から成り立ち、それを統制するべく形成されたという立場である。著者は、経済史家のブローデルによりなされた資本主義と市場経済の区別を用いながら、資本主義の形成を、欧州が中東の舶来品を入手したいとする欲望から順を追って説明す

    0
    2016年04月13日

    Posted by ブクログ

    「資本主義はニヒリズムか」の中で紹介されていた本作品を読んでみた。今日のこの高度に情報化し、グローバル化した社会で「資本主義」という概念をどのように理解すればよいのか、そして文明論的に、歴史的にみればどのような意味をもつのかを問う作品である。
    第1章が、社会主義はなぜ崩壊したのかということで、「効率

    0
    2010年02月15日

    Posted by ブクログ

    主に資本主義の歴史についてかいてあります。
    「資本主義はその成功のために没落する」ってゆう言葉を聞いて思い当たりました。
    それで日本こんな不自然なんですね。

    あと、投機マネーのせいで石油が高いとかなんとかゆうてますが、
    資本主義の恩恵にあやかっている限りそんなことを言う資格はありません。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    資本主義は「欲望」によって成り立っている。人間の欲望はとどまるところを知らず、資本主義は欲望のフロンティアを拡張し続けていくというのが本書の内容。非常におもしろい。買ってよかったと思える一冊。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。出版されてからもう10近くになりますが、今までの経済の歴史を振り返って、今はどんな状況なのか、筆者の意見が出ています。本当は経済に分類したいのですが、内容的には思想だと思ったので思想に分類しました。
    「外に向かう資本主義」「内に向かう資本主義」「ナルシズムの資本主義」の展開はかなり

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ヴェーバーのプロテスタンティズムの倫理と資本主義の成立を関連づけた議論ではなく、資本主義の成立をバタイユの蕩尽やゾンバルトの理論を援用しながら展開し、その特徴や病理をあぶり出している。
    ヴェーバーに対して漠然と抱いていたモヤモヤ感が少し明快になる感じ。

    0
    2019年03月20日

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