自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで

1,045円 (税込)

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「自由に倦んだ」時代に問う、渾身の論考! 自己責任や援助交際、殺人を巡る議論など、自由にまつわる問題に様々な角度から切り込み、現代社会・思想が陥っている「自由のジレンマ」を乗り越える方法を探る。(講談社現代新書)

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自由とは何か 「自己責任論」から「理由なき殺人」まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「欲望と資本主義」以来、久々に佐伯先生の著書を読みました。

    日本で起こった事件等を契機にして、自由の定義、あり方、課題等について論じています。
    が、切り口の鋭さが相変わらずで、本当に素晴らしいです。

    ここまで広げた議論をどうやって畳むのか、途中心配になりましたが、見事に帰結させます。
    その技術も

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    自由にまつわるジレンマから説き起こし「個人の自由」について相対化した見方を提示した本。

    自由と一口にいってもいろいろある。
    ・自然権として自由と国家の存在を前提とした市民の自由
    ・共和国を前提とした普遍的自由と多文化社会を前提とした多元的自由

    そもそも自由というのが自由な言葉なので、XXの自由と

    0
    2021年08月10日

    Posted by ブクログ

    リベラリズムの立場をわかりやすく整理した上で、現在、私たちが自由に倦怠している理由を探ろうとする。全体主義への反省から自由な状況で、何を目的として生きるのかを議論できない状況が、かえって自由の意義を見えにくいものにしているという論旨。本筋とは違うけど、ハイエクやフリードマン、ロールズ、アマルティアセ

    0
    2020年11月18日

    Posted by ブクログ

    執筆のきっかけを「(現代で掲げられる『自由』に対し、)あまりに違和感や不気味な感じを持たざるを得なかった」とし、その違和感の根源を「自由」への議論を通じて探った本。佐伯啓思2冊目。
    冒頭、現代では人類共通の目標のように掲げられる「自由」に対して、イラク戦争を「フセイン政権からの解放(自由化/民主化

    0
    2020年05月24日

    Posted by ブクログ

     あとがきで、佐伯啓思氏ご自身が「本書で、うねうねとあぜ道を歩くかのように論じことを、もう少し体系的に論じたいと思うけれど…」と書いているように、読者の一人としては、自問自答の軌跡を歩かされた疲労感が半端ない

     佐伯啓思氏は、あぜ道と言っていますが、一人の読者としての感想としては(実際には残りのペ

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    2017年07月23日

    Posted by ブクログ

    バーリンによる積極的自由の排除という考え方に感銘を受けた。リベラリズムの4つの立場、すなわち1.市場中心主義=フリードマン、ハイエク≒リバタリアニズム 2.能力主義=プロ倫、ノージック 3.福祉主義=ロールズ 4.是正主義≒アフォーマティブアクション なる区分が先鋭というよりも理解の足がかりとして秀

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    2015年08月30日

    Posted by ブクログ

     現代社会では自由が殊更に叫ばれながら、自由に対する渇望感がまったくない、というジレンマから論理が展開する。著者はリベラリズムに反対する訳ではないと言うが、明らかにリベラリズムに対する不信感が見て取れる。
     曰く、リベラリズムは自由を『個人の選択や趣向』に矮小化してしまうが、自由は本質的に社会的な問

    0
    2014年02月25日

    Posted by ブクログ

    とてもよかった。
    実は1年前に読んでよくわからないという感想であったのだが、今ゆっくり読んでみるととても良いと感じた。

    当時見られた身近なニュースをとりあげて、自由とは何か、また自由は何を前提として語られるものなのかを説明している。その上で著者なりのあるべき姿、とるべき態度(私の理解ではあいまいで

    0
    2015年01月06日

    Posted by ブクログ

    ▼私たちが求めている「自由」とは何か。いざ考えてみると内容もハッキリとしない。
    ▼それは「正義」とも関わりの深い概念なのかもしれない。だが、正しさは個々人の価値観からは自由になれない。そしてそれは相対的で、つまり、「悪」との境界線は限りなくあやふやである(そして、誰もが、その自覚の有無に関わらず「悪

    0
    2011年08月27日

    Posted by ブクログ

    卒制のテーマを絞ることができたきっかけの本。

    現在のリベラリズムは自由を手段ではなく目的としてしまっている。これが、自由に対して私たちが希望を持てない理由だ。

    0
    2009年10月23日

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