さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか

さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか

940円 (税込)

4pt

4.0

グローバリズムの矛盾が露呈し、新型コロナに襲われ、ついにはプーチンによる戦争が始まった。一体何が、この悪夢のような世界を生み出したのか――
自由、人権、民主主義という「普遍的価値」を掲げた近代社会は、人間の無限の欲望を肯定する。欲望を原動力とする資本主義はグローバリズムとなり、国益をめぐる国家間の激しい競争に行き着いた。むき出しの「力」の前で、近代的価値はあまりに無力だ。隘路を脱するには、われわれの欲望のあり方を問い直すべきではないか。稀代の思想家による絶望と再生の現代文明論。

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さらば、欲望 資本主義の隘路をどう脱出するか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あとがきにありますが、
    本書は、2018年の秋から2022年の3月にかけて、佐伯氏が書き記してきた「社会時評」と「文明論」をまとめたものです。
    病める時代には戦役も病疫も同居するものと著者は言う。
    きれいごとが跋扈する「ポリティカル・コレクトネス」や、作り笑顔で未来の技術に希望を託するような時代精神

    0
    2025年04月02日

    Posted by ブクログ

    今の時代を歴史、思想を切り口に見事に解説してくれる。鋭い論評と感じる。特に死生学の大切さを論じてくれた事に感謝したい。

    0
    2022年11月24日

    Posted by ブクログ

    近代以降の現代文明について、多角的に分析されてる。「ごっこ」で成長してきた我が国もそれが行き詰まった平成時代。福沢諭吉の頃の精神を取り戻す必要はわかったけど、隘路脱出の方法はよくわからなかった。

    0
    2022年10月30日

    Posted by ブクログ

    欲望はアクセル、規律はブレーキ。

    コモンセンスは規律の構成要素であり、つまり、他者からの蔑視がブレーキになる。逆に他者からの羨望がアクセルになる。人間社会は、概ねこうした動力により競争し、時々起こる規律の逸脱により革新を遂げて成長する。

    欲望のそのものの否定は、滅びである。
    規律からはみ出した欲

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    「保守派」にも「リベラル」にも耳の痛い言説が並んでいるが、「分断」が進む現代にあって、こういった眼光鋭い翁の苦言にもう少し耳を傾けるべきではないか。

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    見事なまでに民主主義の衰退を予言している。
    特に近代日本の「利」による「義」の敗北の一節が印象的だった。
    西洋のマネは上手だったけれど、結局そうすることで西洋との対立に向かわざるを得なかったディレンマが何とももどかしかった。

    0
    2025年04月01日

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