寺島実郎のレビュー一覧

  • 何のために働くのか 自分を創る生き方

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    学生向けに働くことの意味を語りかけた優れた著作で、ある意味で、現代の時代のカラクリにおいて真剣に生きることの尊さを説いている。
    個人的には、寺島氏自らの半生を振り返った第3章が一番興味深かった。誰にでも真似ができるものではないが、自らの転機において何を思い、どう行動したかを誠実に振り返っている。彼の伝記を書いたら後世の参考になるだろうと思っていたが、本書で半分種明かしされてしまったので、何か別の切り口が必要である。「情報収集力」「俗なるものの咀嚼力」などが候補か。

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    2013年06月25日
  • 大中華圏―ネットワーク型世界観から中国の本質に迫る

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    ネットワークとしての中国および中国人の実態を最も鮮明に描いた本。シンガポールが、大中華圏の南端とユニオンジャックの矢の交差する接点に位置しているという指摘は面白い。

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    2013年03月15日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    歴史認識を深めるって、歴史に学べっていうことですよね。歴史は繰り返す。それはある意味、人間に進歩が無いということなんでしょう。子供の頃、否、今もよく言われませんか?「もう、あなたは何度言ったらわかるの⁈それはしちゃダメだって言ってるでしょ!」学ばないと。歴史に学び、先を読む者だけが生き残ることができる。これが正に歴史の事実です。波分神社は何の為に在ったのか?でも、学んだら、学んだ様に対策を打たなきゃね。こんなのがあったんだ。昔の人の知恵だねぇ。で、終わっていてはだめなんじゃない?って話ですよね。こんなにハイテクで便利な社会になつたんだから、学びつつ利便性も損なわない。そんな社会が創れるはずだよ

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    2012年10月06日
  • 世界を知る力

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    そもそものきっかけが、自分には圧倒的に世界を知る力が欠如しているという自覚からだから、そういう点では見事にニーズに答えてくれていた良書だと思った。のっけからアメリカの視点を通しての世界観にすぎない、っていうのもビックリしたけど納得いく話だし、意外に深いロシアとの関わりの歴史とか、ユニオンジャックの矢の話とか、知らなかったし面白かった。日米関係と米中関係の繋がりも、今のご時世だと尚更必要になってきている知見だと思うし、一冊を通して、とても勉強になりました。

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    2012年09月16日
  • 世界を知る力

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    知性とはどういうものか、についての1つの見方。 全体知、知識と体験の両輪(鳥の目と虫の目)、情報の相関を考え抜く力、など。

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    2013年03月16日
  • 21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

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     オーディブルで聴いたのですが、興味深く拝聴することができました。寺島氏の発言の軸がとても冷静で客観的なことに好感が持てます。この本はとても巨視的な立場で描かれており、特に世界のGDPに占める日本の割合が1994年は18%で2022年には4%に落ち込んでいることや一人当たりの国民消費支出も1997年の33万が現在まで一貫して下がり続けていることなど…巨視的な経済の見方はわかりやすい。このまま推移していくと日本の経済力はますます低下していくことは明らかだ。このことを直視することなく、日本はすごいとか、国債を発行しまくれば景気が良くなるとかもっと分配することばかり主張する論者の声が大きいのはなぜな

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    2025年05月03日
  • 人間と宗教あるいは日本人の心の基軸

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    日本における宗教史の大きな流れを感じることができた。
    宗教性が希薄となった戦後の日本において、道徳や倫理を培っているものが何なのか知りたいと思った。

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    2025年04月30日
  • 21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

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     資本主義が内包する問題を認識することができた。資本主義は不変ではなく、社会の変化に対応して修正が必要となるのだと認識した。
     修正にあたって国民の幸福を目指すという視点が、最も大事なのだと思う。
     また、この課題を解決するために既に多くの議論がなされていることを知り、もっと勉強しなければならないと思った。

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    2025年01月16日
  • 21世紀未来圏 日本再生の構想 全体知と時代認識

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    まだ途中だが、脳力のレッスンはすでに読んでいて、寺島氏の地球儀的俯瞰の日本の位置の見立ては、いつものことながら勉強になります。
    常に世界を捉えつつ、日本を捉えていらっしゃる。

    ☆4.7
    とても重厚で、詳細な、我が国日本の未来圏。予測と航海図のようになっている。この論考を、一途にやり遂げる政治家が出てきたら、日本は変われるかも知れない。
    これは紙の本を手に入れたい。

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    2024年12月27日
  • ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く

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    民主制をとる国家において、最近異変が生じている。たとえば、英国におけるブリジットの問題のように、ギリギリEU残留を国民が選ぶだろうという多くの予想を裏切る選挙結果になる。これは、投票権をもつ若年層がEU離脱に反対であるのに対して、比較的多数である高齢者が優位にたったためではないか、といわれている。その結果、EUに残った場合に得られたであろう利益を英国は失ったかもしれない、というのである。
     民主制そのものにおいて、選挙という制度は選挙の結果において、国民の意思の総体という擬制がされていて、よくもわるくも実は国民の総体における意思決定は正しいはずだ、という擬制がそこではされることになる。
    ところ

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    2024年07月25日
  • 中東・エネルギー・地政学―全体知への体験的接近

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     この本は「戦後日本 = エネルギー = 中東 = 中東史」の相関を探りその重層的理解のための試みで、そこから見えてくる日本という国の構造を直視することを、筆者は時代の目撃者としての責任として最後に述べている。報道だけでは捉え切れない事象を理解する上で貴重な一冊と言える。

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    2024年05月06日
  • ダビデの星を見つめて 体験的ユダヤ・ネットワーク論

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     イスラエルとユダヤ人の事を理解するのにはとても良い本だ。ユダヤ人のことを知らなければ、現代世界は理解できない。

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    2023年11月11日
  • ダビデの星を見つめて 体験的ユダヤ・ネットワーク論

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    以前、知人がフリーメーソンについて書かれた本をうずたかく積み上げて、ユダヤについてとうとうと話し出し、否定も同意も出来なくて、立ち往生したことがある。二次大戦のときにジェノサイドにあったことや、イスラエルのかつての大統領が軍閥出身(?)だったり、バーンスタインや、クレーメルがユダヤ系だったり、断片的なイメージと、ただ、おかしい、キリストを売った、などといったって、どうしてこんなことになる? というイメージである。そこからは、思考の連続として、フリーメーソンに無条件には飛べねえやなあ、と思うが、話す材料が決定的に不足していて、日本人にもフリーメーソンに入っている人がいて、みたいな本を一冊くれてや

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    2023年05月06日
  • 人間と宗教あるいは日本人の心の基軸

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    世界の4つの宗教(キリスト教、イスラム教、仏教、儒教)を概説し、その中で神道を含めた日本の宗教、心の在り方を語ります。
    著者は宗教の研究者ではないので、ご自身が学んだぎゅっと凝縮された1冊。ブックガイドとしても利用可能。
    個人的には、「神道」が整理できたのが一番の収穫。
    手元に置いて、宗教について知りたくなったときに取り出して読みなおすと理解が深まると感じた。

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    2023年03月25日
  • 何のために働くのか 自分を創る生き方

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    筆者が導き出したメガトレンド(新しい産業社会)への認識とそれらへの示唆には頷かされる。アジアダイナミズムやITの流れは正にその通りだと思う。また、日本の人口の増減や少子高齢化の流れの捉え方も参考になった。

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    2023年03月05日
  • 日本再生の基軸 平成の晩鐘と令和の本質的課題

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    寺島実郎の話を一度聴いてみたいと思っていたが、中々その機会に恵まれない。そこでこの本に巡り会った。三年前に書かれた本だが、今と左程変わりない。古さが感じられない。
    世界の中で日本が益々米国の代弁者になっていく。そして、アジアの中でも、孤立する国になりつつある。実体経済を無視した超低金利政策。日本は今世界の中で何番目?なんて言えなくなる。
    寺島に偏る訳ではないが、広い視野が必要。未来を明るくする心が必要と思う。

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    2021年11月06日
  • 若き日本の肖像―一九〇〇年、欧州への旅―

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    積読。
    ほんとに長いこと眠らせたままでしたが読んでよかった。一篇がちょうどよい長さで俯瞰視点がとてもよかった。

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    2021年06月12日
  • 日本再生の基軸 平成の晩鐘と令和の本質的課題

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    金融資本主義、リフレ経済学は人を幸せにしていない。
    それでも安倍政権は、それをすすめている。進めても日本を不幸にするだけ。
    日本を再生する基軸は、技術起点の資本主義
    国権を排した資本主義
    知の再武装が必要であると述べている。

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    2020年04月25日
  • 若き日本の肖像―一九〇〇年、欧州への旅―

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    1900年に海外に行った日本人を通して日本を見る一冊。

    その当時の時代の空気感がよくわかった。

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    2019年07月31日
  • ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く

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    【ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く】寺島実郎著、NHK出版、2018年

    「今度、札幌に行くから食事をしよう」
    と誘っていただき寺島実郎さんと本当に久しぶりにご飯をご一緒した。

    初めて会ったのは早稲田を卒業する年だった。
    三井物産のオフィスに緊張して行ったのを覚えている。

    それから10年以上お会いすることはなかったが、再会したのはソフトバンク社長室の時。様々な会合でご一緒し、グッと距離が縮まった。復興支援財団の評議員もお願いして就任してもらった。

    校長になってからは初めての機会だった。

    「荒井くんが頑張っているのは各方面から聞こえてくるよ」とおっしゃっていた

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    2019年05月24日