あらすじ
人はなぜ働かなければならないのか? 働くことの意味は何か? そして「納得のいく仕事」を見つけにくい今の時代、私たちはどうすればいきいきと働くことができるのか? この根源的な問いに対する答えが、本書には詰まっている。「『カセギ』と『ツトメ』を両立させよう」「『自分探し』には意味がない」「世界経済のメガトレンドをつかむ」「不条理からの解放に力を尽くそう」――世界を舞台に、ビジネスの最前線で活躍してきた著者が説く、これが「賢いサル」になるための仕事論だ!
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Posted by ブクログ
"これから社会に巣立つ学生に向けた人生訓。社会に出てさまよっている人にもお勧めの本。
大学生になった甥っ子に進呈したいと思った。
世の中の読み方の一つを学べる。たとえば、アメリカという国を知りたいと思ったら、日本とアメリカ、中国とアメリカ、韓国とアメリカというように様々な国々との関係を見つめるということを言っている。
日本という国が世界でどのように見られているかも意識して生きていかないといけない。
特に、今後企業はグローバルな市場でビジネスを進めていくことになるし、国内にいてもコンペチターは諸外国企業だ。広く世界の動きを見つめて自分がどんな立ち位置にいたいのかを決めること。そのうえで、どんな分野に興味を持って働けるのかを見極めよう。
どんな時代でもその時代を生きる人にとっては、厳しく苦しいものだ。振り返ってみたときに、人それぞれ楽しいと思ったり、楽だったと感じるもの。今の時代に生きる若者も、厳しさだけを見つめずにチャンスや将来の可能性を見つめてみよう。親の意見もほどほどに聞いて、生きている時代が違う中、親の意見だけを聞いていては将来自分が困ることになるかもしれない。親が先に死ぬのが自然。自らの足でしっかり立ち、ひたむきに人生を駆け抜けてほしいと切に思う。"
Posted by ブクログ
著者の「世界を知る力」に引き続いて読んだので、多少重複部分はあったが、またしても今までの自分の価値観に照らして腹落ちした部分が多く、自分の人生観を検証する意味でも、いい読書でした。
そのポイントは、一つは「素心」でいること。何事も、謙虚さを持って、ヒトや物事に対面することの重要性。
もう一つは「情報」の解釈として、「情けに報いる」ということ。当然ながら、ヒトとの情報共有の前提として、いかに相手を信頼できるかということ。本書で明記している「こいつには、他のヒトより早く本気で伝えてやろう」と相手に思わせる人間的魅力をつけること。
この言葉には、身震いさえしました。
私も、人間的魅力と高尚な知性を兼ね備える経験を重ねて、本書のタイトルである、とてつもない大きな問いに対する答えをみつけなければと、思いました。
Posted by ブクログ
学生向けに働くことの意味を語りかけた優れた著作で、ある意味で、現代の時代のカラクリにおいて真剣に生きることの尊さを説いている。
個人的には、寺島氏自らの半生を振り返った第3章が一番興味深かった。誰にでも真似ができるものではないが、自らの転機において何を思い、どう行動したかを誠実に振り返っている。彼の伝記を書いたら後世の参考になるだろうと思っていたが、本書で半分種明かしされてしまったので、何か別の切り口が必要である。「情報収集力」「俗なるものの咀嚼力」などが候補か。
Posted by ブクログ
筆者が導き出したメガトレンド(新しい産業社会)への認識とそれらへの示唆には頷かされる。アジアダイナミズムやITの流れは正にその通りだと思う。また、日本の人口の増減や少子高齢化の流れの捉え方も参考になった。
Posted by ブクログ
・「何のために働くのか」という難しいテーマに対し、若者への熱いメッセージが込められた1冊。「我が人生を振り返って」で振り返っているように(P73)、様々なできごとや出会いをとおして、筆者は自分や時代と向き合ってきた。
・働くことはカセギ(経済的自立)とツトメ(社会参画、社会貢献)であり、「働くことを通して、世の中や時代に働きかけ、歴史の進歩に加わること」(P48)それが、働くこと、生きることの意味だと筆者は言う。そして、自分らしい仕事を探すのではなく、仕事を通じて自分の可能性を懸命に探求していけば、おのずと「これをやるために生まれてきたんだ」と思える仕事に出会える」(P51)とのこと。なるほど。
・時代を切り拓いた先人の特徴を3つあげており、興味深い。①あらゆる物事には、歴史的な背景や理由がある。その構造変化を注視し、いかなる可能性を自分にもたらすのか深く考えている(P57)。②時代の潮流を掴むための「気づきと行動力」「使命感の自覚」がある(P60)。③人間力、一点の素心を持っている(P64)。
・「いま、どんな時代を生きているか」を知ることが必要であり、筆者による時代認識の解説がある。①グローバル化と全員参加型秩序、②アジアダイナミズムとネットワーク型の世界観、③IT革命の本質、④食と農業の未来、⑤技術と産業の創生とTPP、⑥エネルギーパラダイムの転換。について。
・働くことの意義を考えるきっかけとして、刺激を与えてくれる一冊だと思う。
Posted by ブクログ
就活生の自分にとっては、学びになりました。
企業を見る時のポイント
○ビジネスモデル
○自分はこの会社に何を交換できるのか
働くこととの究極の意義
○カセギ 経済的
○ツトメ 社会貢献度
自分の仕事で歴史を変えられる
Posted by ブクログ
このタイトルに関する内容が書いてあるのは第1章のみだったような印象。
それ以外は、これからの日本ないしは国際社会についての未来予想図や、評価されるであろうビジネス形態などが著者の意見として述べられていた。日本の武器は技術力のみである!みたいな。
全体としては求めていた内容と少し違ったが、第1章50ページは参考になる部分が多かった。
目の前のことに懸命に取り組むことで現状は打破できる、働くことを通して世の中や時代に関わり歴史の進歩に加わる、職業に貴賎なし
「事実かどうかではなくそのような思いを心に抱いて生きることが大事」っていうところ大事。
本の内容とは関係ないが「職業に貴賎なし」という言葉を最近やたらと見たり聞いたりする。
そういったツールに触れる機会が多いからなのか、アンテナが張ってるからなのか。
何はともあれ、アベノミクスの三本の矢ぐらい人に説明できるぐらい知っておきたいな…
あと、この本で幾度となく出てくる「青い鳥」という表現、なんだかおもしろい。
Posted by ブクログ
元物産マンの寺島実郎氏の著作。以前、講演会に参加し、主体的に社会との関わりを持ち、積極的に自分の考えを発信する同氏に刺激を受けた。本書を読み終えた時には、その時と同じような刺激を得ることができた。元気になれた。
Posted by ブクログ
かせぎ(金銭的)とつとめ(社会的)
社会から不幸な境遇を少しでも解消し、一歩でも前に進める
素心をもつ
確かにそう思うよ
でもこの変化著しく、ネット情報に振り回される世の中で、どこまでここまで考えて就職活動できる人がいるか。。
今でも自分はできていないかなと。
Posted by ブクログ
働く目的は「カセギ」(経済的自立)と「ツトメ」(社会参画)
内村鑑三の名言「誰もが後世に遺せるものは、高尚なる生涯である」(『後世への最大遺物』より)
Posted by ブクログ
後から読み直してレビューを書こうとしたときに
話をまとめづらく、どのように書こうか悩ましい処。
しかしながら、筆者の自伝が面白いのと
随所にいいことが書いてあると思う。