寺島実郎のレビュー一覧

  • 世界を知る力

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    島国日本にいるだけでは、世界で起こっていることを理解できない。
    世界をよく知っている著者のような人に日本の外交を任せたいと
    思わせる本。

    だが、著者は鳩山政権のブレインで最悪の日米関係を作ってしまった。
    知識だけでは、ダメなんだろう。

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    2012年09月08日
  • 世界を知る力

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    世界を相関として考えろというのが新鮮で面白かった
    大中華圏、ユニオンジャックの矢、ユダヤ人の人脈など自分の知らない世界の相関にはすごいと思った

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    2012年07月02日
  • 世界を知る力

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    ネタバレ

    「アメリカを通してしか世界を見ない」というものの見方や考え方を身につけてしまったことを自覚するところからしか、世界を知る力の涵養は望めない

    絶望や屈辱も含めた異文化での様々な摩擦や衝突を経て、私たちは次第に自分を多面的な鏡に映し出していくことを覚える。字ズからの心の奥深くに向かって問い始める。日本とは何か、日本人とは何か。と
    そういった自分との対話に支えられたメッセージだけが、外の人の心をも動かす力をもつようになる。外を知れば内がわかる。内が分かれば外とつながる回路ができる。

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    2012年04月22日
  • 世界を知る力

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    「日本人はアメリカを通じてしか世界を見れなくなっている」
    確かにそういう面はあるかな。第一章はアメリカとの関係よりも昔からロシアや中国と関係があったという話で面白い。だからどうして三章で戦後の話になったのかが疑問。それに外交とかの問題を「こうすればいい」とあっさり意見をだしているが、そんな簡単なものではないと思う。沖縄基地の海外移転なんてまず県外ができる気しないし。鳩山総理の友愛に期待しているあたりも…。まぁ先のことは誰にも分からないけど2012年で既に二回も首相が変わっているからどうしてもね。

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    2012年03月09日
  • 世界を知る力

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     本書を読んで、著者の視点の高さを賞賛したい。ロシアのサンクトペテルブルグ大学日本語学科の母体となった日本語学校が設立されたのは1705年と言う事実の紹介。1792年にロシアの女帝エカテリーナ2世が日本に派遣した遣日使節。現在とはまったく違う風景の世界を紹介する視点は、実に興味深かった。
     「大中華圏(グレーターチャイナ)」については、著者の他の著作でも読んではいるが、その視点は実態を正しく表現していると感じたし、「ユニオンジャックの矢」についても、今でも国際社会で存在感を示すイギリス連邦のあり方として、おもしろく読めた。
     民主党鳩山政権発足直後の著作であるために、「友愛」「東アジア共同体」

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    2012年01月26日
  • 世界を知る力

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    日曜日の朝の情報番組でよくみる著者の本。
    語り口も同じで現在の世界情勢を知るには、自ら現場に飛び込み五感を働かせて広い視野を持つことが必要と言う。著者の経験も多く紹介されていて、面白かったけれど、読んだ後はあまり印象に残らない。この本はわずか2年前の鳩山政権に変わった頃に出た本で、新政権への期待も述べられているが、残念ながらすでに記述内容が古くなっているような感じです。本よりも朝のテレビで著者のコメントを聞いていれば充分かも。

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    2012年01月15日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    自分の意見をしっかり形成していくためにはこのように勉強していくのだ、というとてもいいお手本になると思いました。
    「(3.11のような)絶望的な状況に直面し、無力さを自覚し、瞬間的には打ちひしがれてしまったとしても、自力でとことん突き詰めてきた人には、必ず他力の働きが、闇夜のなかの一点の光明として浮かび上がってくるということだろう」と筆者は浄土真宗の他力本願の意を解して、日本人の魂の基軸を呼び覚まそうとしている。このほか夏目漱石だどか、先人の貴重な教えをうまく引用し、今の国難にどう立ち向かっていくかを力強く主張されています。東北復興に関しての具体的な対応が述べられているわけではありませんが、すく

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    2012年01月06日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    ネタバレ

    3.11以後のモノの捉え方について述べた本。
    これまでの価値観を拠り所にして復興をはかるのではなく、
    より深く掘り下げて自分達のあり方を問うて復興をはかるべしということですね。

    政治家はいまだ冷戦時代のモノの考え方を脱し切れていないという指摘は「なるほど」ですね。

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    2011年11月03日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    ネタバレ

    東日本大震災から東北とそして日本がどのように復興するかを考える本。 復興を考える場合、ビジョンとともに基底となる考えが必要とするならば、それは親鸞の魂であると説明する。親鸞は悪人も善人もナムアミダブツと唱えれば救われると説いた。自分の力ではどうしようもなく、他力に頼った昔の時代背景と、大震災を体験した現在は似た境遇にある。

    具体的な政策提言
    ・太平洋側の県と日本海側の県が経済的に協力をする。(例:新潟県と福島県)アジア経済圏に近い日本海側地域の活性化と太平洋側の被災地域の復興を同時に進める。
    ・首都機能の移転。移転先を東北地方とし、復興のシンボル真剣度を世界に示す。
    ・原発の稼動が難しい状況

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    2011年10月30日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    「識者が寄ってたかって意見を述べ、官僚が要領よく取りまとめる形の報告書は必ず平板な総花に落ち着く。未来構想とは全体知を持った人間とトップリーダーの鮮明な問題意識に支えられたビジョン形成力と仮説設定能力に依存するものであり、平板な知性の集合では生まれない。」痛切です。

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    2011年09月23日
  • 世界を知る力 日本創生編

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    311を境に日本人に新たな転機が訪れている。
    政治経済の行き詰まり感が高まっている中での震災をうけ、国民の気持ちが纏まる契機を迎えつつも感情的な一体感が先行しているきらいがある。
    今必要とされるべきは現状を冷静に捉えた再生策を国家をあげて立案遂行する事である。
    日本人は第二次世界大戦後、アメリカ統治下に整理された社会構造の中に安住しているが、次の世代に日本がどうあるべきか国民一人一人が自分事として考えなくてはならない時に来ている。

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    2011年08月21日
  • われら戦後世代の「坂の上の雲」 ある団塊人の思考の軌跡

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    鳩山元首相の外交ブレーンとされている氏。氏の簡単な寄稿を集めた書物。第三章以降に氏の安全保障に関する意見が書かれている。けして、氏に対して批判的するつもりはない。理論と文章は美しい。しかし、どこか文学的である。

    氏の論理の引用

    1 単純な「反米 嫌米」でもなく、しかも安直な現状延長でもなく、主体性と自尊をもって米国との関係を正視して再構想する責任が(団塊世代には)ある

    2 米国の世界戦略展開の一翼を担う存在として生きるのか、それとも日本独自の創造的進路を構築するのか、選択と結論を出す責任が(団塊世代には)ある。

    ここだけみると、憲法改正論と思われるが、実は違う。以下が文学的と感じる箇所

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    2011年08月20日
  • われら戦後世代の「坂の上の雲」 ある団塊人の思考の軌跡

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    戦後まもない時代に生まれ、国際ビジネスの第一線で活躍してきた著者は、自らが属する団塊の世代についても思索を続けてきた。
    本書は、その思考の軌跡を十年の節目ごとに振り返ったものである。
    団塊とは何か?
    われわれは経済的な豊かさを超えた価値をいかに創造しうるのか?
    二〇〇七年問題ともいわれる高齢社会の一大転機を前に、日本の未来の座標軸を再定義する。
    成熟型の時代状況のなか、悪しき私生活主義や偏狭なナショナリズムに陥ることなく、社会へ主体的に参画する意思を問いかける。

    [ 目次 ]
    第1章 一九七一年五月 全共闘運動の余燼くすぶるキャンパスにて―政治的想像力から政治的構想力へ
    第2章

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    2011年04月23日