津本陽のレビュー一覧

  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(下)

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り「田中角栄の生涯」が、時系列に綴られている。本書下巻では、角栄が閣僚入り、自民党三役、首相就任、そしてロッキー事件に至り、首相辞任、竹下氏の経世会創設など、人生の最盛期から終焉期までが綴られている。読み終わったときに、何故か虚しさと淋しさを禁じ得ない。

    0
    2012年12月24日
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り「田中角栄の生涯」が、時系列に綴られている。本書上巻では、角栄の幼少期を取り巻く環境、なぜ上京することになったのか、土建業で身を立てることになったのか、出兵から戻りどのような方法で自分の会社を大きくしていったのか、国際興業の小佐野賢治との出会い、そしてどうのようにして政界入りし、越山会を作り上げていったのか、「越山会の女王」ともいわれた秘書:佐藤昭子との出会い等々が綴られている。

    0
    2012年11月23日
  • 雑賀六字の城

    Posted by ブクログ

    面白かったです
    愛と自分たちの城を守り抜こうと言う精神に感動

    この本だけで10回以上感動しました

    BY G

    0
    2011年08月03日
  • 塚原卜伝十二番勝負

    Posted by ブクログ

    淡々と物語が進むのですが、塚原の男らしさが 淡々としていればいるほど剣士としての鋭さとかが表現されてる気がしました。いい作品です。

    0
    2011年07月19日
  • 小説 渋沢栄一(上)

    Posted by ブクログ

    確か、09年自分が卒論のテーマを絞り込む段階の際に読んだ本。
    卒論は渋沢栄一とは直接関連するものではないが、儒教にも通じる考え方を持っていた点では大いに参考となった。
    この本は伝記的性格が強く、彼が単なる秀才ではなく、「行動」を伴った人物であったことがわかるものであった。ひとつ、ここに一例を紹介したい。

    「本を読むというのは、何も畳の上に座って読むことだけが読書ではない。鍬を振って土を耕す時も、あるいは道を歩いている時も頭の中で本を読み続けろ。本を読み続けるということは、読んだ文字が現実に照らし合わせて、あるいは自分の生き方に照らし合わせて、どういう意味を持っているかということを追求すること

    0
    2010年08月23日
  • 明治撃剣会

    Posted by ブクログ

    津本陽の明治もの短編集。
    津本作品の読後の余韻が好きだ。
    例えば「隼人の太刀風」の怒涛のラストシーンから最後の一文への流れ方。
    あるいは表題作「明治撃剣会」のラスト。
    「橋本皆助の奮戦」の最後の土方のセリフなどは思わずゴクリと唾を飲み込ませるほどである。

    0
    2010年05月28日
  • 椿と花水木 万次郎の生涯(下)

    Posted by ブクログ

    万次郎凄すぎ。どんだけ神なんだよ。一気にファンになってしまった。幕末ファンならば是非読みんさい。面白くて、徹夜して下巻読んじまったぜい。

    0
    2010年04月20日
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)

    Posted by ブクログ

    16年前の1993年12月16日に悪徳政治家:田中角栄は75歳で没。

    まったく正反対に、高学歴ではない人が首相にまでのし上がった、そのサクセスストーリーをクローズアップして傑出した人物だったという評価もありますが、少し冷静に考えてみると、利権政治や派閥政治を強引に強力に推し進めたり、環境・人間性破壊をあたかも進歩や美徳のようにして日本を壊滅状態にした張本人であったのですが。

    その著書『日本列島改造論』(1972年)を、科学的合理主義としての未来学と同列に捉えた信じられない時代があったとしても、薔薇色の快適未来社会を描いて国民を騙して、モータリーゼーションや工業化を金科玉条のごとく推進して地

    0
    2011年10月31日
  • 虎狼は空に 小説新選組

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幕末の京都、江戸より上洛した浪士組が殺人集団へ変貌していく。「士道に背かぬ、組を抜けぬ、金策を勝手にせぬ、訴訟を勝手に扱わぬ、私闘をせぬ」これら五カ条に背けば切腹という鉄の規則の下、敵対する者たちを次々に斬り捨てていった血まみれ軍団・新選組の凄絶なる実像を描ききった歴史連作長篇。

     1997年6月24日購入

     1997年6月26日初読

    0
    2012年03月21日
  • 武神の階 下 新装版

    Posted by ブクログ

    淡々とした歴史小説の文章で、登場人物の主観があまりないけど、
    上杉謙信の魅力がたっぷり。景勝へ大名の心得を教える下りは読み応えあり。

    0
    2009年10月04日
  • 歴史に学ぶ

    Posted by ブクログ

    竜馬暗殺の黒幕は後藤象二郎と岩崎弥太郎か。はじめて聞いた。いろいろと黒幕説はあるけど同じ土佐藩の人間とはね。まぁどうでもいいっちゃどうでもいいやね。黒幕が誰にしろ竜馬は死んじゃったんだし。

    0
    2009年10月04日
  • 老いは生のさなかにあり

    Posted by ブクログ

    人間の体力は鍛えかたしだいで、70歳まではどんどん上がっていくらしい。筋肉だってつくらしい。ほんとかよ。

    0
    2009年10月04日
  • 武蔵と五輪書

    Posted by ブクログ

    武蔵の五輪書の現代語訳。数ある現代語訳の中では、一番、正確だと思う。付録の兵法三十五箇条もとてもよい。中でも、僕がおもしろいとおもったのは、24番目の、 一 景気を知ると云事

    景気を知ると云は、其場の景気、其敵の景気、浮沈、浅深、強弱の景気、能々見知べき者也。いとかねと云は、常々の儀、景気は即座の事なり。時の景気に見請うては、前向てもかち、後向てもかつ。能々吟味有べし。

    とても現代的な言葉だと思う。

    0
    2009年10月04日
  • 「本能寺の変」はなぜ起こったか 信長暗殺の真実

    Posted by ブクログ

    信長の性格や振舞い明智の最期、亡骸の始末も細かに書かれていて驚いた。信長って思った以上に残忍な武者だった。

    0
    2024年09月21日
  • 深重の海

    Posted by ブクログ

    南紀太地。
    紀伊半島南東部にあるこの地は、古くから古式捕鯨と呼ばれる鯨漁を行ってきた。何艘もの小舟に乗った男たちが鯨を取り囲み、網をかけて銛を打つ。入り江に引き上げられた鯨は解体され、余すところなく利用される。鯨一頭で港全体が潤う富が得られる。
    鯨漁はチームワークである。
    山見と呼ばれる見張り場所から鯨を見つけると、狼煙で知らせが来て、勢子舟(せこぶね)、網舟、持双舟といった舟が沖を目指して漕ぎ出す。網を下すのが網舟、鯨を網に追い込んでいくのが勢子舟、鯨を港まで運んでくるのが持双舟である。
    網にかかった鯨に銛を打つのは「刃刺(はざし)」と呼ばれる男たち。世襲の仕事である。「刺水主(さしかこ)」

    0
    2023年05月15日
  • 鬼骨の人

    Posted by ブクログ

    秀吉の軍師と言えば黒田官兵衛が有名ですが、羽柴秀吉時代に竹中半兵衛なる軍師がいた。
    若くして亡くなるが興味がそそられる人物だと思う。
    その他にも、塚原卜伝、柳生連也等、地味に凄い人物のことが描かれていておもしろかった。

    0
    2023年04月25日
  • 下天は夢か 一

    Posted by ブクログ

    今まで歴史小説を司馬遼太郎でしか読んでなかったのだが、ここ最近違う人の作品も読み始めた。

    登場人物の口調、合戦、普段の様子などが細やかで実際にありありと想像できた。
    俯瞰視点でなく実際に追体験できるような感覚で読むことができ一気に読み切ってしまった。

    1
    2023年02月18日
  • 龍馬(一) 青雲篇

    Posted by ブクログ

    「竜馬がゆく」で神格化(?)されてきた坂本龍馬を等身大で描く。割と納得感が強いが、その分、爽快感は薄れる。

    0
    2025年12月07日
  • 下天は夢か 一

    Posted by ブクログ

    「天才信長」を、資料に忠実に、等身大に描く。信長の実像はこうだったんだろうなと納得できる。もちろん、信長の人生は波瀾万丈なので、淡々と等身大で描かれても面白い。

    0
    2025年12月07日
  • 生を踏んで恐れず 高橋是清の生涯

    Posted by ブクログ

    14歳で留学したアメリカで奴隷に売られ、帰国後の日本では相場師から首相までを経験した高橋是清。昭和初期の金融恐慌を鎮めるなど蔵相を7回務めた不世出の政治家は後に、2.26事件に斃れる。この国の危機を何度も乗り切った男は何を優先し、どんな決断をしたのか?

    0
    2021年12月10日