津本陽のレビュー一覧

  • 吉田松陰 異端のリーダー

    Posted by ブクログ

    事前の松陰のイメージは知的で落ち着きと信念を持った人物であったが、そうではなく短絡的で猪突猛進な事実が沢山。
    学者としては優れた才覚があるのかもしれないが、軍略家や経営者としては才に乏しいように感じる。
    ・玉木文之進の教育は吉田家の山鹿流兵法師範の大助の危篤をきっかけに開始
    ・松陰の明倫館の授業はさほど人気がなかった。皆勤者は無。

    0
    2015年01月02日
  • 伊賀忍び控え帖

    Posted by ブクログ

    危機はなく、でも、その時代のことがよくわかる。
    後半、信長が出てくると俄然話がおもしろくなるのは、(それでも危機は少ないけれど…)なぜだろう。

    0
    2014年10月14日
  • 大わらんじの男(三) 八代将軍徳川吉宗

    Posted by ブクログ

    20140425 時代小説というよりビジネス書のような感じ。多少眠くなる所もあるが理解できれは役に立ちそう。

    0
    2014年04月25日
  • 千葉周作 下

    Posted by ブクログ

    千葉周作を たんたんと 描く。
    独立して 門下生を集めるために
    様々な工夫をする。
    起業家でも あったんですね。
    千葉周作は。

    「敵をただ討つと思うな身を守れ、自ずから洩る賤が家の月」

    試合に際し 疑い、惑い、ためらい、おそれが 禁物である。156ページ

    千葉周作は 剣の達人だけでなく
    人を見抜き、そして、教える教師としての力量もあった。
    度量が 大きいと言うか 懐も大きい。
    宮田 に対する 対処の仕方が いいね。
    脇坂伴次郎への 教育の仕方も 目的が鮮明である。
    また、伴次郎が 強力な意志を持っている。
    いい話だ。

    千葉周作は 4人の息子に恵まれ
    栄次郎と言う天才が うまれる。
    しか

    0
    2014年04月17日
  • 千葉周作 上

    Posted by ブクログ

    千葉周作は 天性の勘のよさがあり、
    柔軟だった。
    間違いを指摘されれば すぐさま訂正する。

    それにして、6尺もあった というから
    背が高かったんですね。
    相撲さんといわれるほどだった。
    にもかかわらず 身体が柔らかく 器用だった。

    とにかく、稽古が好きで
    理詰めの剣に徹する。
    負けたときのほうが 学ぶことが多いとおもっている。

    池波正太郎の 時代物と 津本陽ではかなり違うね。
    雰囲気が。
    女の子との関係。
    試合のときのシーンなど、どうも、津村陽のほうが
    剣道用語を 使い過ぎかもしれない。

    恵まれた環境を 拒絶して 剣を普及する道にいこうとする
    千葉周作。
    さて、下巻は どうなるのか。

    0
    2014年04月15日
  • 大わらんじの男(二) 八代将軍徳川吉宗

    Posted by ブクログ

    20140402 善政の説明が少しくどく感じてしまう。波乱が隠れたところでしか起きないのでつい飽きてしまう。この先の展開に期待。

    0
    2014年04月03日
  • 大わらんじの男(一) 八代将軍徳川吉宗

    Posted by ブクログ

    20140330 大河ドラマ風で安心して読める。この先の展開も史実にどこまでドラマを出せるか。楽しみ。

    0
    2014年03月30日
  • 龍馬の油断 幕末七人の侍

    Posted by ブクログ

    タイトルは『龍馬』だけれども、取り上げられているのは、坂本龍馬の他に以下6人にまつわる短編集。
    ・陸奥宗光
    ・中村郁蔵
    ・山岡鉄舟
    ・高橋泥舟
    ・勝海舟
    ・吉田松陰

    著者は剣術に詳しいことで有名で偉人の若い頃の剣術修行についての内容が興味深い。
    個人的には高橋泥舟と山岡鉄舟の短編が印象に残る。

    剣の道は心を極めることで成し遂げられ、それを実現するのは唯一厳しい鍛錬から。心技体の大切さを改めて気づかされた。

    0
    2013年11月27日
  • お庭番吹雪算長 上

    Posted by ブクログ

    この手の時代小説は、津本陽派と隆慶一郎派に分かれますが…
    私は隆慶一郎の少しじめっとした作風が好きです。

    0
    2013年06月29日
  • 戦国武将の脳―乱世を勝ちぬくブレインパワー

    Posted by ブクログ

    今まで言われてきたことを脳のメカニズム的にはこうだとまとめたもの。脳科学者と作者が対話形式で話を進めていくが時々会話がかみ合ってないこともある。
    同じ文章がコピペのように別の章であたかも今始めて語るかのようにある。

    0
    2013年06月24日
  • 小説 渋沢栄一(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    たぬきじじいというイメージだったけどただひたすらに「善意の人」。色々失敗している部分も、その清さゆえに感謝されているところがあるんだろうな。晩年まではただ忙しく、金にあかしたというわけでもなさそうなので、そのモチベーションがノブレスオブリージュということでもなさそうだ、というところが一番気になる。そこの部分はその「時代」の空気とは全く切り離せないだろう。この時代にしかでなかった人なのだと思う。渋沢栄一に学ぶなどという本が出ているようだけれど、この時代に栄一翁がするとしたら慈善事業・NPOのようなもののような気がしてならない。私たちが学ぶべきはもっと別のところのような気がするが。

    0
    2013年04月26日
  • 天翔ける倭寇(上)

    Posted by ブクログ

    和歌山雑賀衆が倭寇となって中国に入るお話。
    紀州言葉が部分的にも懐かしい。

    あとがきにもある日本人の持つ良い面、悪い面がうまく出ている作品。
    「戦闘で勝って戦争に負けた」はうまいことを言うと思う。

    0
    2013年04月08日
  • 直感力 ~カリスマの条件~

    Posted by ブクログ

    ■歴史好きには、1日で読んでしまえる。
    ■いろいろなリーダーシップ論を展開されており、各所に教訓がある。
    ■しかし、本書の題名は「直感力 ~カリスマの条件~」であり、その題名通りの筋書きとなっていない。多分、題名の付け方が悪いのではないか。内容は、歴史上の人物から得られるリーダーシップ論を、エッセイ風に書いたものだ。そういう意味で、何ら特色はない。
    ■だから、直感力という言葉に惹かれて買った人はがっかりするだろう。

    0
    2013年03月03日
  • 宮本武蔵

    Posted by ブクログ

    孤高の天才が磨き上げた技は、誰も真似をすることができない領域に。そう、この人は、剣の世界のイチローだ。
    ストーリーも飽きることなく、リアルな戦いの様子も散りばめられ、なかなかに面白かった。

    0
    2013年02月17日
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)

    Posted by ブクログ

    田中角栄ほど、日本的な政治家らしい人はいない。
    『金権政治家』というレッテルも貼られている。
    貧しい農村の競馬馬にかける父親とひたすら健気にはたらく母親。
    今回読んで見て、小学校卒という話であったが、
    建築に関して、独学的に勉強する姿が浮き彫りとなった。
    抜群の記憶力、仕事に対する集中力があったが、
    また、以外と諦めの早いオトコでもある。
    次々にチャンスをものにする人懐っこさ。
    ひとくくりで、その姿を明らかにすることは、困難なオトコである。

    信長的であるが、残忍ではない。
    秀吉的な感じが強い。
    それに、現場の苦情を基礎に、政策化する能力がある。

    清濁 あわせ呑む という感じではなく、

    0
    2013年01月12日
  • 小説 渋沢栄一(上)

    Posted by ブクログ

    明治の起業王

    明治時代の起業王、近代日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一氏の伝記小説を手にした。数百の会社を作りながら、財閥をなすことなく、私利私欲に走らなかった人という言い伝えだけは聞いていたが、その人の人生について知る機会となった。前半生は以外にも、豪農の家に生まれながら、幕末に起った危機感から志士を志す。しかし運命のいたずらから最後の将軍・徳川慶喜に仕えることとなり、さらに慶喜の弟の訪欧に随行していく。ヨーロッパ滞在において若き日の攘夷の義憤がいかに世間知らずの若気の至りであったことを悟って行くことになる流れの必然と、その運命を自身の才覚により切り開いていく様は、江戸~明治期の時代がなせ

    0
    2012年10月28日
  • 小説 渋沢栄一(下)

    Posted by ブクログ

    明治の偉人 渋沢栄一

    渋沢栄一の半生を描いた小説の下巻。
    明治期に入って、渋沢は明治政府の先駆けとなる仕事を行い、その後野に下り、江戸期の最下位階級にいた商人こそが国を作る原動力になると、会社組織を次々に立ち上げていく。
    その数数百にのぼりながら、財閥を築くことなくまさに日本の産業界を作り上げてきた。
    その卓越した手腕は、今の世の中であれば当たり前と思われている手法に試行錯誤してたどり着いてゆく。
    またに現在の日本の繁栄の根底には、渋沢の勇躍があったといわざるを得ないのだろう。
    今の世の中でこれほど国家に対する革命的な手腕を発揮する場所は無いかもしれないが、当時にあって同じ境遇にいたならば、

    0
    2012年10月27日
  • 異形の将軍 田中角栄の生涯(上)

    Posted by ブクログ

    日本で政治家と呼べるのは角栄だけみたいなのを見たので読んでみた。
    出来る人だったのだろうということは分かる。
    しかし、上では金の話だけが書いてあって件の列島云々とかは一切なし。

    0
    2012年10月05日
  • 巨人伝 下

    Posted by ブクログ

    結局、最後まで古典の引用の連続には慣れることができなかった。登場人物も目まぐるしく入れ替わるから、弟とか奥さんとか息子とか、かなり頻繁に登場する一部の重要人物しか、最終的な印象には残らない。どちらかというと、ひとつの読み物というより、熊楠自身についての資料的価値の側面が大きいと感じました。

    0
    2012年05月17日
  • 巨人伝 上

    Posted by ブクログ

    恥ずかしい話、南方熊楠に初めて触れた。古典からのまんま引用部分が多くて、もう少し気楽な読み物と思ってた自分としては、その辺がちょっと面倒くさく感じた。

    0
    2012年05月16日