津本陽のレビュー一覧
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必ず返事を出すんだ。結果があいての希望通りでなくても聞いてはくれたんだ、となる。大切なことだよ。
教養、非教養のいずれの側の人間でも自分が置かれた立場を理解し、国民が最も必要としている対策に猛然と取り組むことが政治家に最も必要な資格といえる。
田中政治とは一言で言えば合理主義。そして得意技は再建。世論を重視する。どんなに小さな情報をも大切にする。
ここしかないという着地点を見つける。それで痛手を蒙る人を如何にして九歳していくかが政治の処理の全て。
生きていくためには、徹底的に気を配る人の身辺には利運が巡ってくるのかもしれない。いるも人生の特別席に収まっていた佐藤、福田には窺い知る機微ではない。 -
Posted by ブクログ
本能寺の變。
歴史上の大きな謎のひとつだと私は思つてゐる。
何故、明智光秀は謀反に及んだのか。
そして、あれほどのことを起しながら、將來の戰略を持つてゐなかつたのは何故なのか。
明智光秀ほどの男がその後の展望もなしに發作的に謀反に及んだとは考へ難いのだが・・。
もうひとつ、信長の遺體が見つからない謎。
光秀も懸命に搜させたが見つからなかつた。
單に本能寺が炎上したからといふのは理由にならない。
作者は小説の形式を取りながら、これら謎を解き明かしてゐる。
光秀謀反の動機については、端的にいへば、リストラ目前の初老の男が、窮鼠猫を齧む心境で起した事件だといふ解釋である。
それはそれで納得できな -
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50代の今見て思うこと
50代の今だからこういう感想になるのかもしれないが、この伝記に出てくる人物たちの歴史への必然性が自分と重なり合って見えてくるようだった。