あらすじ
死を賭して、徳川家康の野望に立ち向かう武士魂! ――文禄2年9月、前田屋敷を訪れた豊臣秀吉のため、利家は能を興行。秀吉、家康の3人で能を披露、見物は大いに湧いた。秀吉の没後、隠然たる勢力を誇示する家康に、対抗できるのは利家のみ。死の床に家康一行を迎えた利家は、密かに暗殺を覚悟するのだが……。眼前に迫る死の闇に、敢然と立ち向かう武士魂を描く、歴史小説!! <全3巻・完結>
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利家を深く知るきっかけ
前々から賤ヶ岳合戦の裏切り、秀吉死後に起こる家康との確執の内幕など腑に落ちないところが多々あって本書を手にした。前半は信長、秀吉の動きを詳細に語られるばかりでややストレスを感じた。しかし、ただの傾奇者、武辺者ではなく、主、それらを取り巻く武将たちに利家は学んでいたことが明らかになる後半には引き込まれてしまった。当時の資料も多々引用されているためやや時間はかかったが、逆に説得力もあり存分に楽しめた。
Posted by ブクログ
利家、秀吉の5大老に就任。
秀吉死後、実質は利家、家康の2人大老に政権が委ねられる。
利家臨終間際、妻まつを家康のもとに使わす。
長男、前田利長が家康の傘下に入る。
これにて、前田家は安泰になる。
信長→秀吉→家康
と、3大強人を渡り歩く、処世術には目を見張る者がある。
それもこれも、前田利家の実直さと義理堅さにあったからではないだろうか。
大好きな武将の1人です。
前田利家。
長生きな武将なので、戦国時代の出来事を
ほとんど網羅できるというのも前田利家の
良いところでしょう。
Posted by ブクログ
明との和平交渉、秀吉の死、朝鮮からの撤退、徳川家康との対立。
秀吉の死からの徳川家康との対立がメイン。暗殺計画や内乱寸前の状況など、色々変わっていたらどうなっていたのか?とか想像してみても面白い。