津本陽のレビュー一覧

  • 小説 渋沢栄一(下)

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    渋沢栄一の伝記。常に国家のため、今自分がやるべきことをやる。立場は農民から攘夷志士、官僚から実業家と変遷しているが、一貫して論語の精神に基づく国家建設にある。常に温和で人の意見や相談に乗り、アメリカ人からも人気があった、ところに大人物としてのシンの強さとしなやかさ、まさに大人物。

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    2021年04月03日
  • 小説 渋沢栄一(上)

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    明治維新期に国を作った人たちの偉業は、どの角度でみてもすごいとしかいいようがない。渋沢栄一も海外で学んだことから、自分の意志で国のために、の志高く取り組んでいったが、人の意見を聞いてその場その場で立場を柔軟に変えてきたところは意外。

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    2021年03月21日
  • 戦国業師列伝

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    新陰流剣豪上泉伊勢守信綱、傾奇者前田慶次、茶聖千利休、築城武人藤堂高虎、水墨画家長谷川等伯、海武将九鬼嘉隆、外交僧侶安国寺恵瓊、鉄砲傭兵雑賀孫一、大泥棒石川五右衛門、鉱山開発大久保長安の10人の生き様。
    1人として平凡な人生がないところが凄い。
    長谷川等伯の長男は実力が高かったが親より先に死んだこと、安国寺恵瓊が安芸武田氏の末裔であることなど知らなかったこと多数あり。

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    2021年01月15日
  • 椿と花水木 万次郎の生涯(上)

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    江戸時代に、船が難波したお陰で日本を離れアメリカで生活せざるを得なかった…
    と聞くとさぞかし苦労したんだな、と思ったけど、出てくる人皆が良い人なのであまり大変さが伝わってこない…

    基本物語なのだが、唐突に歴史解説ナレーションを挟んでくる書き方にやや違和感あるけど、まっいいか。。。苦笑


    当時の田舎言葉が読みづらく最初は戸惑うけど、気がつけば慣れてくるのが不思議でのーし。

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    2020年07月30日
  • 泥の蝶 インパール戦線死の断章

    購入済み

    負の歴史も直視

    日本軍最大の失敗といわれるこのインパール作戦。殿上人の参謀本部と物質もない現地兵との壮絶な乖離が生んだ悲劇である。旧日本軍の根性主義の愚の骨頂の結果だ。

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    2020年06月03日
  • まぼろしの維新 西郷隆盛、最期の十年

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    西南戦争について、これでもかと緻密に描かれている。それだけに、後半どんどん暗く悲しい気持ちになります。

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    2020年05月20日
  • 龍馬の油断 幕末七人の侍

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    坂本龍馬、陸奥陽之助、山岡鉄舟、中村郁蔵、高橋泥舟、
    勝海舟、吉田松陰

    中村郁蔵はググってもヒットしない人物で実在してるのか謎。
    紀州藩士で三浦休太郎の護衛役。天満屋事件で中井庄五郎の首をはねたとあり。別には、新撰組がやったともあり、真偽不明。ここで、陸奥陽之助の動きも取り上げて欲しかったな。

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    2019年08月10日
  • 信長と信玄

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    戦国大名といえば、まず名前の挙がる2人をテーマにした本。下天の作者という事で何処と無くビジネスライクな書き方だが分析としては良いのかもしれない。

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    2019年07月31日
  • 小説 渋沢栄一(上)

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    明治維新の土台築いた人たちのランナーズハイなエネルギーがほとばしる一冊。

    渋沢栄一さんは日本の資本主義の父、東証設立者、初代の紙幣印刷局長。だけど存命中は私利を追わず、財閥にはしなかったとか。

    1万円札の顔になるそうだが、今、彼からコメントもらえるとしたら何て言うだろう?
    各藩で流通してたおカネを新しい明治政府の紙幣に吸収した人だから、紙幣の側でなく、きっとブロックチェーンの側に立つと思うんだよなぁ。

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    2019年05月08日
  • 戦国武将の脳―乱世を勝ちぬくブレインパワー

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    歴史作家と脳科学者の対談。
    正解かどうか不明だが戦国武将の行動から脳の機能を推測(決断力が優れているとか)している。
    徳川家康の自己抑制能力は参考になる。
    個人的には織田信長が情報収集能力に長けていたというところからの下記の学びを大切にしたい。
    『普段の生活でも様々なルートから色々な情報を集め先入観を持たず自分の頭で考え分析し、予測し計画を立てていく。』

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    2019年04月13日
  • 覇王の夢

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    ネタバレ

    天下統一を目前に、朝廷の権威を決定的に貶める大改革を推し進める信長。
    だが、運命の日、逆心:明智光秀に急襲された彼は、非業の最期を遂げる――。
    光秀が謀反を企てた理由とは。信長の驚くべき改革とは。天下統一の先に思い描いた究極の夢とは。
    稀代の権力者をめぐる最大の謎に、歴史小説の第一人者が迫る傑作史伝。津本版信長公記、完結編


    織田信長が大好きなので、書店で見かけると必ず手にとってしまいます。
    日本史上、私が一番知りたいのは本能寺の真相と信長が目指したものです。
    今、この時代に信長がいたら、日本の現状を打破して新しい仕組みを作って欲しいと切に願ってやみません。
    信長が本能寺の変で倒れなかったら

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    2019年03月29日
  • 身命を惜しまず 安藤帯刀と片倉小十郎

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    戦国の主人公たる主君を支えた有能な家臣。先ずは安藤帯刀。徳川家康の傍らで主君を支え、また紀伊の頼宣の傅役として幼い主君を補佐、教導した。激しい気性の頼宣は、安藤帯刀なくしては、紀伊藩主としては成り立たなかたかもしれない。
    片倉小十郎景綱。伊達政宗の傅役を命ぜられ、伊達政宗の参謀として奥州の覇者に押し上げた。
    特に安藤帯刀の話は興味深かった。
    有名な望遠鏡の一節。
    頼宣は望遠鏡をもって天守閣に登り、城下町を覗いては、見た事を言いふらしたので、城下の人間は、戦々恐々、町から笑い声が消えてしまった。このままでは殿様の評判がガタガタになると危ぶんだ安藤直次が、望遠鏡をへし折り、「この望遠鏡で殿に見られ

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    2019年02月02日
  • 泥の蝶 インパール戦線死の断章

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    日本軍が大敗を喫したビルマのインパール作戦。この戦闘での日本司令部の無策、無能ぶりを批判し、その犠牲となった最前線部隊の悲劇を連作で描いた短編小説集。

    著者としては、この作戦のお粗末さを強調したかったのだろうが、どこまでが事実で、どこまでが想像なのかがわかりにくい。その結果、小説としての面白さ、ドキュメンタリーとしての正確さ、いずれもが中途半端。

    多くの歴史小説を発表してきた著者だが、昭和時代となると調子が狂うのか。司馬遼太郎が昭和時代を描かなかったのは正しい判断だ。

    なにはともあれ、インパール作戦というのは日本軍が個々の兵士の精神主義に頼り切ったダメ組織であったことがよくわかるお手本だ

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    2018年12月30日
  • 椿と花水木 万次郎の生涯(下)

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    さらに深くジョン万次郎について知りたくなり、こちらに挑戦。かなりの長編。文体的に読みやすくはなく、正直けっこう読み飛ばしました。でも大まかには理解。やっぱりアメリカに渡って未知の世界と出会うあたりは面白かった。そして日本に戻って逆カルチャーショック気味になるところも。この頃の日米の差は歴然。万次郎さん、その後の日本において重要な存在でした。すごい時代を生き抜いた、すごい人生。

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    2018年05月28日
  • 伊賀忍び控え帖

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    津本陽の独特の雰囲気は好きです。
    方言なんかも。
    ゆえに理解の浅いことも。
    自分の実力不足。(笑)

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    2017年12月28日
  • 薩南示現流

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    示現流はもとは自顕流という流派からの派生だとは思わなかった。薩摩で、東郷がその流派を確立させるには、相当な力も要ったであろう。だからこそ、幕末、その示現流が明治維新の良くも悪くも回天させる着火剤的な役割を果たすまで、薩摩で蒸留されてきたのだと思う。

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    2016年01月31日
  • 宮本武蔵

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    バガボンドの影響で、知っている登場人物が
    全部マンガの人物像になってしまった。
    えーそんな話だったっけか...と、
    なんかこう話についていけなかった。

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    2015年10月24日
  • 独眼龍政宗 上

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    津本さんの著書は初めてよんだが、まるで歴史の教科書である。キャラクターの魅力は伝わらない。これを読んで、「うわー、政宗ってかっこいい」とはならないかも。。。
    そして、大きいことも小さいことも同じくらいの力の入れ方で書くので、戦争シーンが誰が一番で、誰の首をとってなどの描写が長々と続き、飽きてしまう。
    政宗がズーズー弁を話すのも、事実かもしれないが、イメージと合わない…。

    政宗が様々な環境下で読み上げた和歌などが多数紹介されており、そういった面に興味をもっている方にはいいと思う。それでも、事実のみに着目するためか解釈は載っておらず、自分で理解するしかない。

    史実を重要する方にはいいでしょう。

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    2015年08月25日
  • 吉田松陰 異端のリーダー

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    今年(2015)の大河ではもう死んでしまったが、実際にはどう云った人物だったのかと云うことで。
    まあ、この本に書かれてることが史実かどうかは分からないけど、参考にはなる。
    今の時代に龍馬や松蔭って声はあるけど、違うね。彼らはあの時代だから活きたんだね。今いると、多分全く受け入れられないわ、松蔭君。
    ただ、いろいろなところに学ぶべきことは多い人ではある。

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    2015年05月30日
  • 吉田松陰 異端のリーダー

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    20150218 有名過ぎて、何をした人かかえって分からなくなっていた。大河ドラマの影響もあってあらすじを、知りたかった。淡々とした記述が丁度良いさめ加減。この後、ドラマを、求めて別の本を読むかどうかは各自の判断だろう。

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    2015年02月18日