平山瑞穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
斬新なストーリー展開。読んでいてざわつくテーマだけど面白かった!
彼も彼女も甘いんだよ、と思うけど、その甘さ加減も一種のコミュニケーションだとは知ってる。でも本でも現実でも、やっぱ好きになれないですこういうの。
心の中の絶対に埋められない空白。
埋められないことがわかっていながら、埋めたいという衝動を常にかき立てるうつろな裂け目。
そういうものに気づいたとき、どう対処するのが正解なんだろうね。
と、ネタバレしない程度の感想を言いましたが、個人的に、すごく称賛したいところは、不倫相手となった女性のずるさをものすごく丁寧に書いてるところ!
そしてそのずるさは、不倫・浮気をした男性の言い分(言い -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半は少し重たい?なぁと思いつつ、最後の最後まで重たい。再開してうまくやっていく、などという終わり方でもなく。
おそらく誰にでも経験のあることだと思う、特に学生時代には、中学、高校、大学、など区切りのあるなかで、むちゃくちゃなことをしてうやむやになりながら、なんとなく社会に出てしまっていることが。
何もその一つ一つを清算しなければいけない、というわけではないが、過去に楔を打ちこまれて動けなくなっているとしたらそれは問題で。
衛が女性をとっかえひっかえしていることの原因として、祥子の存在があるように描かれているが、そのつながりや原因はよく分からなかったが。 -
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Posted by ブクログ
女性のランチでの悪口大会の描写から始まる。社内のイタイ人達を吊し上げる彼女たちは本当に楽しそう。副題通りのまさに「黒いランチ」。
標的は
「仕事が出来る女を演出し、横文字を使いまくり、流行りを追求しつつ、美人オーラですべてをごまかす底の浅い意識高い系女性」
「いい年してすっぴん、幼い系を意識した言動でぐずぐずぶりっこを演出し、守ってあげたい系だと自認するパッとしない女性」
「さほど見た目も良くないのに、女の子と2人でカラオケに行ったり食事に行く事でモテていると勘違いしている男」
途中にランチでの黒い笑いの描写を挟みながらこの3人の会社での様子、プライベートでの様子が描かれる。大人になりきれずに