平山瑞穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
(窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果
・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて手に取った作家さんの本。
読んでる途中これを女性作家さんが書いたのは凄いなと感心してしまったけど、読み終えて調べたら男性でした。
やはり、男性でないと書けないような内容だなと思います。
浮気、不倫、ストーカーをし、果てに殺人まで犯してしまった被疑者の男の供述と、それを聞く検事。
被疑者の男の身勝手な考え方、偏執的な語り口による自己正当化が不愉快だけど、引き込まれるものがありました。相手の女性はもっと取るべき態度があったようにも思いますが、被疑者目線だとこうなってしまうのかな。
検事は栄転を控え、受け持ったこの被疑者の話に多少なり自分の過去を重ね、そして感化されていきます。
男性には少なか -
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Posted by ブクログ
僕らはいつからここにいるんだろう?一体いつになったら卒業できるのだろう?
孫ぐらいに歳が離れた人々がクラスに同居する異形の学園。進級した記憶もなければ、卒業生を見た者も一人もいない。学校というシステム縛られた者たちがこの輪廻からの解脱を夢見て卒業を目指す!
大人になっても初恋を忘れられない主人公が業を卒えて現実世界へと戻っていく話。
短くまとめるとこんな感じですけど、すごく面白かったですw
ところどころ『ラス・マンチャス通信』と似た雰囲気を感じたけど、最後はもっとすっきりしてますね。
業を卒える(おえる)から卒業。卒業とは、未練を断ち切り過去から解放されることなのだ。 -
Posted by ブクログ
膨大な文字列の中から特定の法則性を見つけだす特異な能力を持つ半面、生真面目すぎて人間関係には不器用な有村ちさと。社内の派閥争いや個人情報漏洩事件に巻き込まれ、仕事や家族、恋人に翻弄されながら彼女が手に入れるものとは?コンピュータ間のデータ授受の約束事を示す用語「プロトコル」を、人間同士の関係へと昇華させて描くキャラ立ち系・neoお仕事小説。
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面白かった!
最初英語の話から始まってちょっと、やだこれ小難しい感じなのかしら…って構えたけどそんなこたなかった!
都合良いなぁと思うとこもあったけど、読み終わったあとこの先にワクワクする感じがある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作家さんの本はこの他にマザーだけかな、読んだの。
不思議な物語を書くよね。
この小説は鍵括弧が一切なかった。
全部地の文というわけじゃなくて、鍵括弧なしの会話文がある。
特に不便とか読みづらさは感じなかったから、括弧がなくても気にならなかった。
でもあった方がいいとは思った。
あえてなくしたのは、小説のページ全体に物語と同じような不思議な世界をかもし出すための演出を施したのかなと。
章の展開が同じパターンだった気がする。
仲良しな人物ができる → 結果そいつに裏切られる。 みたいな。
主人公、なんで同じ手に何度も引っかかるんだろう。
違う人間だとしても、何度も裏切ら -
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