【感想・ネタバレ】あの日の僕らにさよならのレビュー

あらすじ

桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に……。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは──。交錯する運命を描く恋愛小説。『冥王星パーティ』改題。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人は青春の片隅に取りに行けない忘れ物をする…

たいていの人は取りに行けないもどかしさや、わだかまりを抱えながら今日という日を生きている。

もしもあの日の答え合わせができたら、今の自分は変われるだろうか?

桜川衛と都築祥子という男女の人生を通して、上記の問いに一つの答えを示してくれる。

「あの日の僕らにさよなら」というタイトルには、前向きな切なさが感じられた。

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2024年09月22日

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2021/02/07
結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。
恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。
高校生とか大学生の恋愛の話だと、あー青春だよねーとかあー甘酸っぱいねー、とかこういう心情あるあるーとかみたいな形で読み終えられることもありますが、そこからさらに大人、社会人となった時の恋愛まで描いていて、学生時代からのその代わりようが読み進めていてりあるだなーと感じました。
高校時代は地味で目立たないタイプだった桜川衛、友人に衛を紹介される形で出会うことになった都築祥子の2人の人生についての話なのですが、タイトルの通り最終的にはさよならします。(?)
一回交わりかけて、また大きく離れて、また交わりそうになって…を繰り返すのですが、そこまでの経過がそれぞれにリアルだなあと感じました。
小説の女性はなぜダメオーラ全開の男でもくっついていこうとしてしまうのか…。
後味に少しの余韻を残す感じがいいなと思います。

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2021年02月07日

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何も考えず100円コーナーで掴んだこの本、異論は有ると思うけれどとても良かった。いわゆるハッピーな話でも悲惨な話でも、ほのぼのでもない話です。
まるで冴えない男の子が、女の子とお互いに淡い好意い抱き合うが、ある時彼の重い気持ちを吐露した日記を読んでしまい、女の子はその日から疎遠になってしまう。あるきっかけで11年という年月を隔てて彼女の消息を知る・・。
あらすじだけだと運命の出会い的な話かと思ってしまうがそうではなく、誰もが通過する恋愛未満で終わってしまった好意に対する未練を、自分のやり残した欠けたピースとして認識してしまった男女の卒業の儀式です。
誰にも彼にも面白いと思われる話ではありませんが、読んだ人とどう感じたか語り合いたい本です。

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2015年09月21日

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あの時、違う選択をしていたら今の自分はどうなっていただろう、と空想させてくれる作品です。色々なことがうまくいかない時に読みたくなります。まだ30代の自分ですが、昔が懐かしくなったり、10代、20代の人が持つ未知の可能性がうらやましくなったり、でも結局、今とこれからを大事にしていこう…と半ば前向きに、半ば妥協で、という感じです。

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2015年01月04日

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久しぶりの文庫本での読書。原題は冥王星パーティーとのことであるがそのタイトルでも良い。
登場人物,エピソード、時間的経過、小説のボリュームがちょうど良くて気持ち良い。
主人公の都築祥子、桜川と望月のキャラクターも好き。

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2024年05月05日

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昔よンダことあったけど普通に面白かった。なんか不思議な話だけどやっぱり読み行っちゃうね。この話の続きも気になるし、再開してからどうなったかも続編があったら嬉しいなあ。

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2021年07月22日

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「あの日の僕らにさよなら」
───どっちの道を取るのがよかったのかなんて、たぶん永遠にわからない。

解説で瀧井朝世さんが''単行本では『冥王星パーティ』というタイトルであった''と書いていましたが、それはそれでエモいなと思ってしまいました。
''元カレに電話したく''は、ならなかったけど、大人になってから読むべき青春物語。

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2020年04月21日

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コダーイを知っている人がいるなんて考えたこともなく、音楽やクラシックが織り込まれたとはいえマニアックなところがマッチしてしまいました。立教大学社会学部卒業といった経歴も惹かれました。

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2015年08月30日

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誰しもの記憶の中には初恋の棚があって,それは何者にも浸食されることがなく輝き続けるものなのかなと思う.
もうあの頃には戻れないんだよね(笑)
以下あらすじ(背表紙より)
桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に……。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは――。交錯する運命を描く恋愛小説。『冥王星パーティ』改題。

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2015年05月27日

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恋愛小説というか青春小説というか、こういう本嫌いじゃない。というか好きですね。
先日読んだ「青い約束」でも感じたことだが、あのときにこうしておけば違った道に進んでいただろうと思うが、じゃあ、それってどっちがよかったのだろうか?
こんな事は博打と同じでやってみないとわからない。右に行ったばかりにこんなひどい目に遭ってしまったと嘆いても左に行っておればもっとひどい目に遭っていたかもしれない。ロールプレイングゲームのようにその時点からやり直しなんてできない。でも、人生って常に前向きしっかり見ていれば、きっとよくなる。そう信じて日々送っていかなければ・・・。
登場人物男女二人の出会いから11年後の再会までを描いている。最後の時点でまだ28歳。これから二人はどんな人生を歩んでいくのだろう。
この歳になって、あのときこうしていればどうなっていただろうか?と思う機会が多い。やっぱり現在の自分に後悔しているのだろうか?

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2014年11月10日

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“昔の恋人に電話したくなる本No.1”


との謳い文句に一目惚れして即購入。
希望のある終わり方で安心。

確かに昔の恋人が気になる話でした。
電話はしてないけど。ラインはしてしまった。
そんな一冊です。

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2014年08月20日

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あえてそう書いてるんだろうし
表現力はすばらしいんですが
けっこういろいろ気持ち悪かった・・

でも全体通してのメッセージは響くもので
人生を振り返るきっかけになったし
後悔しててもしかたないよねって思えた。

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2020年07月19日

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純粋に言えば、若い頃の苦い経験を克服して成長を遂げた話と言えるけど、せっかくの祥子の変な恋愛話が、いらなかった内容に思えてしまったのが勿体無かった。

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2017年04月05日

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ネタバレ

前半は少し重たい?なぁと思いつつ、最後の最後まで重たい。再開してうまくやっていく、などという終わり方でもなく。

おそらく誰にでも経験のあることだと思う、特に学生時代には、中学、高校、大学、など区切りのあるなかで、むちゃくちゃなことをしてうやむやになりながら、なんとなく社会に出てしまっていることが。

何もその一つ一つを清算しなければいけない、というわけではないが、過去に楔を打ちこまれて動けなくなっているとしたらそれは問題で。

衛が女性をとっかえひっかえしていることの原因として、祥子の存在があるように描かれているが、そのつながりや原因はよく分からなかったが。

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2017年03月05日

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思春期の頃の思い出
全体としてはいい感じだった。
エピソードが唐突で気持ちがついて行かなかった感は拭えない。

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2017年02月04日

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なんだか切なくて、胸が苦しくなりました。昔好きだった人、過去の自分、道を間違えてしまったことの後悔、その全てとの訣別

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2015年06月26日

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都築祥子と桜川衛の高校生の時のぎこちない恋愛の名残を引きずりながら、大学、就職へと続く人生。変わっていく衛とツインバロムに導かれるまま、ついてない男運に転落したかのような人生を送る祥子。最後自分を見つめ直す形でたどり着いた衛の幸福の形にほっとしたし、今度こそ祥子の幸せを祈りたい。

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2015年05月21日

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さくさく読めます。タイトルと帯の言葉に惹かれました。
後半にかけて、悪く言うと間延びします。よく言えば現実的な感じかなぁ。個人的には好きな展開でした。

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2015年02月16日

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昔の恋人を思い出させる。
どうしてるかな?元気なのかな?
そして今は自分が選択してきたからこそ今があるんだとも思える。良くも悪くも。
そんな事を考えさせる内容!

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2015年01月13日

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一行一行、主人公の心情も含めて、非常に丁寧な書かれかたをされていたと思う。心理の駆け引きをやや説明しすぎてしまうような場面もあったけれど、それはそれで。
「冥王星パーティ」から改題されたタイトルが最後にしんみりと響く。

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2014年10月22日

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題名が始め『あの日の僕にさようなら』と勘違いしていたので祥子のストーリーに入る時にあれ?主人公は女性なのか?と疑問だったが『僕ら』と気付き複数形で納得。

最初は重くて読むのをやめようかな?と思ってたが、途中からだんだん面白くなりサラッと読めました。
最後あれだけで、お互い前に進められるんだなぁ〜と疑問で納得いかなかったけど、よしとします。

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2014年10月10日

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帯の「昔の恋人に電話したくなる本NO1」というキャッチフレーズに惹かれて手に取りました。

最初のプロローグがとても気になる入りでした。ただ、読み進めば読み進める程登場人物にはあまり感情移入はできませんでした。なんでそうなるんだろう…?結局あの人は何だったんだろう…と気になる部分もありました。

だ、かつての恋人(らしき人)に再会して、懐古して、お互い人生に少なからず影響しあったことを確認して、そこから前に進んでいく。離れていた道が一瞬交差して、またそれぞれの方向に進んでいく…といった締めに自分の人生を重ねてみました。
電話したくはならなかったけど、思い出さずにはいられなくなりました。
まとまらない感想(笑)

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2014年09月04日

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何だか私の想像と違う内容だったな。決して面白くないわけではなかったけど、全体に漂う暗い雰囲気がどうも苦手だったかも。この話の登場人物たちはみんな人生のどこかで道を踏み外して、燻っている今を生きている。そして主人公の2人が再会して過去を清算し、 最後は希望がちらついて終わる。むーん。この本の売り出した方が、読んだら昔の恋人に連絡したくなるって感じなんだが、私は読んだ後そんな気持ちにはならなかったな。。。

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2014年08月12日

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過去→現在へと至る話だなと思いました。
帯に書かれていた「昔の恋人がどうしているのか気になった」という煽りにホイホイ乗っかって購入。
2つの視点から描かれた物語です。
過去の思い出は綺麗に見えるけれど、それからいろんなことが会って生き方ってそれぞれ違って道があって、そうして自分という人間が構成されていくのだと思うとタイトルの「あの日の僕らにさよなら」は的を得てるなと。個人的には大本のタイトルのほうが好きだな~とあとがき読みながら思いましたが。

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2014年08月12日

Posted by ブクログ

同時に「神去なあなあ日常」を読んでいたので、それとの対比で、こっち側に「良い人」が出てこなさすぎてびっくり(笑)

結構夢中になって読みました。引きこまれた~。

ただ、3章の再会の部分をもっと劇的に書いてくれたら良かったのになあ、とは思いました。

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2014年06月08日

Posted by ブクログ

高校時代にふとしたきっかけで離れてしまった男女が
11年後に再会し 過去を振り返り 清算する話。
新聞広告で 話題本と紹介されていたけど
う~ん それほどでも…という感じ。

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2014年05月24日

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書評で取り上げられていたのを見たし、オビには絶賛コメントもついているし、書店に平積みになっていたので、つい、わざわざ買って読んでしまったが、どうということもないセイシュンストーリーとしか受取れなかった。人の分岐点はいつどこにあるかわからないし、おりふし過去を振り返ることも精神安定の上からは有益だということだろう。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

出だし部分と終わり部分は、結構興味深く読めたが、真ん中あたりは、ダラダラ、女遊びの様子が続き閉口した!
もっと、簡潔に書き上げてもいいと思うがどうだろう?
最後が、いいだけに、この中だるみが残念に思う。
最後を読まないと、評価1くらいにに終わってしまいそう?
読み終えて良かった!

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2014年04月21日

Posted by ブクログ

昔の恋人に電話したくなる本っていう帯に惹かれた。きゅんってなるようなのを想像して裏切られた。重い。とにかくネガティブ。でも共感出来る。自分の分岐点はどこだったのか?その選択は間違っていたのか?ただ言えるのは過去があるから今の自分がいること。

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2014年04月07日

Posted by ブクログ

本屋でオススメしてたので購入したが、意外と普通の内容。
最初の設定+オススメにのって期待しすぎてしまったからだとおもいますが…

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2014年07月29日

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