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桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に……。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは──。交錯する運命を描く恋愛小説。『冥王星パーティ』改題。
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Posted by ブクログ
人は青春の片隅に取りに行けない忘れ物をする… たいていの人は取りに行けないもどかしさや、わだかまりを抱えながら今日という日を生きている。 もしもあの日の答え合わせができたら、今の自分は変われるだろうか? 桜川衛と都築祥子という男女の人生を通して、上記の問いに一つの答えを示してくれる。 「あの...続きを読む日の僕らにさよなら」というタイトルには、前向きな切なさが感じられた。
2021/02/07 結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。 恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。 高校生とか大学生の恋愛の話だと、あー青春だ...続きを読むよねーとかあー甘酸っぱいねー、とかこういう心情あるあるーとかみたいな形で読み終えられることもありますが、そこからさらに大人、社会人となった時の恋愛まで描いていて、学生時代からのその代わりようが読み進めていてりあるだなーと感じました。 高校時代は地味で目立たないタイプだった桜川衛、友人に衛を紹介される形で出会うことになった都築祥子の2人の人生についての話なのですが、タイトルの通り最終的にはさよならします。(?) 一回交わりかけて、また大きく離れて、また交わりそうになって…を繰り返すのですが、そこまでの経過がそれぞれにリアルだなあと感じました。 小説の女性はなぜダメオーラ全開の男でもくっついていこうとしてしまうのか…。 後味に少しの余韻を残す感じがいいなと思います。
何も考えず100円コーナーで掴んだこの本、異論は有ると思うけれどとても良かった。いわゆるハッピーな話でも悲惨な話でも、ほのぼのでもない話です。 まるで冴えない男の子が、女の子とお互いに淡い好意い抱き合うが、ある時彼の重い気持ちを吐露した日記を読んでしまい、女の子はその日から疎遠になってしまう。あるき...続きを読むっかけで11年という年月を隔てて彼女の消息を知る・・。 あらすじだけだと運命の出会い的な話かと思ってしまうがそうではなく、誰もが通過する恋愛未満で終わってしまった好意に対する未練を、自分のやり残した欠けたピースとして認識してしまった男女の卒業の儀式です。 誰にも彼にも面白いと思われる話ではありませんが、読んだ人とどう感じたか語り合いたい本です。
あの時、違う選択をしていたら今の自分はどうなっていただろう、と空想させてくれる作品です。色々なことがうまくいかない時に読みたくなります。まだ30代の自分ですが、昔が懐かしくなったり、10代、20代の人が持つ未知の可能性がうらやましくなったり、でも結局、今とこれからを大事にしていこう…と半ば前向きに、...続きを読む半ば妥協で、という感じです。
久しぶりの文庫本での読書。原題は冥王星パーティーとのことであるがそのタイトルでも良い。 登場人物,エピソード、時間的経過、小説のボリュームがちょうど良くて気持ち良い。 主人公の都築祥子、桜川と望月のキャラクターも好き。
昔よンダことあったけど普通に面白かった。なんか不思議な話だけどやっぱり読み行っちゃうね。この話の続きも気になるし、再開してからどうなったかも続編があったら嬉しいなあ。
「あの日の僕らにさよなら」 ───どっちの道を取るのがよかったのかなんて、たぶん永遠にわからない。 解説で瀧井朝世さんが''単行本では『冥王星パーティ』というタイトルであった''と書いていましたが、それはそれでエモいなと思ってしまいました。 '...続きを読む039;元カレに電話したく''は、ならなかったけど、大人になってから読むべき青春物語。
コダーイを知っている人がいるなんて考えたこともなく、音楽やクラシックが織り込まれたとはいえマニアックなところがマッチしてしまいました。立教大学社会学部卒業といった経歴も惹かれました。
誰しもの記憶の中には初恋の棚があって,それは何者にも浸食されることがなく輝き続けるものなのかなと思う. もうあの頃には戻れないんだよね(笑) 以下あらすじ(背表紙より) 桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を...続きを読む目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に……。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは――。交錯する運命を描く恋愛小説。『冥王星パーティ』改題。
恋愛小説というか青春小説というか、こういう本嫌いじゃない。というか好きですね。 先日読んだ「青い約束」でも感じたことだが、あのときにこうしておけば違った道に進んでいただろうと思うが、じゃあ、それってどっちがよかったのだろうか? こんな事は博打と同じでやってみないとわからない。右に行ったばかりにこんな...続きを読むひどい目に遭ってしまったと嘆いても左に行っておればもっとひどい目に遭っていたかもしれない。ロールプレイングゲームのようにその時点からやり直しなんてできない。でも、人生って常に前向きしっかり見ていれば、きっとよくなる。そう信じて日々送っていかなければ・・・。 登場人物男女二人の出会いから11年後の再会までを描いている。最後の時点でまだ28歳。これから二人はどんな人生を歩んでいくのだろう。 この歳になって、あのときこうしていればどうなっていただろうか?と思う機会が多い。やっぱり現在の自分に後悔しているのだろうか?
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あの日の僕らにさよなら
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平山瑞穂
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