平山瑞穂のレビュー一覧

  • あの日の僕らにさよなら

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    人は青春の片隅に取りに行けない忘れ物をする…

    たいていの人は取りに行けないもどかしさや、わだかまりを抱えながら今日という日を生きている。

    もしもあの日の答え合わせができたら、今の自分は変われるだろうか?

    桜川衛と都築祥子という男女の人生を通して、上記の問いに一つの答えを示してくれる。

    「あの日の僕らにさよなら」というタイトルには、前向きな切なさが感じられた。

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    2024年09月22日
  • エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道~

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    興味深く読めました。

    この本の読者は、「小説を書いていてデビューしたいと思っている人」になるのでしょうか。もしくは「平山氏のファンが作品の制作秘話を知りたいという動機から読む可能性」もありますね。

    私の場合、今回初めて新人賞に応募できそうな長編小説を書き切ったので、「自分にもこの本を読んで失敗を学ぶ資格はあるかな」と半ば遠慮がちに手に取りました。

    結果的に大いに役立った助言がありました。

    「編集者に言われて結末を変えたが、中途半端になってしまい後悔している」という失敗エピソードです。
    どこで役に立ったかと言うと、書き切った長編小説に対し、ランサーズの添削サービスを受けた時です。サービス

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    2023年06月03日
  • あの日の僕らにさよなら

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    2021/02/07
    結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。
    恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。
    高校生とか大学生の恋愛の話だと、あー青春だよねーとかあー甘酸っぱいねー、とかこういう心情あるあるーとかみたいな形で読み終えられることもありますが、そこからさらに大人、社会人となった時の恋愛まで描いていて、学生時代からのその代わりようが読み進めていてりあるだなーと感じました。
    高校時代は地味で目立たないタイプだった桜川衛、友人に衛を紹介される

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    2021年02月07日
  • エール!(1)

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    大崎梢さん、平山瑞穂さん、青井夏海さん、小路幸也さん、碧野圭さん、近藤史恵さん。
    どれも初めての作家さんだったけど、それぞれ小さい苦労をしながら頑張っている女性たちが描かれていて、たくさんの元気がもらえた感じ。
    中でもスポーツライターの話は好きだったかな。

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    2018年10月12日
  • エール!(1)

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    働く女子へのエールを描いた小説。

    凹んだり、働くって大変そうだなって
    思った時にそんなことないよと
    背中を押してくれる読後感の良い小説。

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    2017年05月24日
  • 遠すぎた輝き、今ここを照らす光

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    いろいろと疲れていた時に出会った一冊。
    帯のキャッチコピーに惹かれ購入。
    心の奥にじんわりと染み込んでくるよう、とても優しい物語でした。

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    2016年08月16日
  • マザー

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    すごくおもしろかった!と思う、個人的に。

    読み切るのに時間がかかったが、身近な人を思い通りに書き換えるという設定は斬新かつ現実的に感じさせる展開で、最後まで楽しんで読み切れた。

    この作家さんの書き方はすごく好きです。

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    2016年04月20日
  • 遠すぎた輝き、今ここを照らす光

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    大人になるとはどういうことか。
    追いかけてきた夢はどこであきらめるのか。

    同じ中学、同じクラスにいても全く相容れることのなかった2人の男子と女子。

    いつも正しいことを言い、誰とでもうまくやっていくことができる女子生徒と、いつもひねくれていて、人を信じることができず、一人でいることを選んだ男子生徒。

    そんな性格の違うふたりの、人生をそれぞれに追いかけながらストーリーは進んでいく。「この子が大人になったらどんな人になるんだろう。」をまさに1冊に収めたような内容。しかも二人分。

    「あの時こうしておけば、今はどうなっていたのだろう」子供でも大人でも、誰もが人生のあらゆる局面で感じる後悔にも似た

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    2016年03月23日
  • あの日の僕らにさよなら

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    何も考えず100円コーナーで掴んだこの本、異論は有ると思うけれどとても良かった。いわゆるハッピーな話でも悲惨な話でも、ほのぼのでもない話です。
    まるで冴えない男の子が、女の子とお互いに淡い好意い抱き合うが、ある時彼の重い気持ちを吐露した日記を読んでしまい、女の子はその日から疎遠になってしまう。あるきっかけで11年という年月を隔てて彼女の消息を知る・・。
    あらすじだけだと運命の出会い的な話かと思ってしまうがそうではなく、誰もが通過する恋愛未満で終わってしまった好意に対する未練を、自分のやり残した欠けたピースとして認識してしまった男女の卒業の儀式です。
    誰にも彼にも面白いと思われる話ではありません

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    2015年09月21日
  • 忘れないと誓ったぼくがいた

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    映画を見て、原作も読んでみたいと思って購入しました。
    原作の方が描写が丁寧で、文章から情景がより浮かびますが、映画も決して悪くなかったです。
    演技という点ではいたらない部分もあったでしょうが、早見あかりさんのみずみずしい存在感は想像していた以上で、消えていくあずさの存在に大きなコントラストをつけたと思います。
    映画でじんわりしたあと、原作でじっくり感情移入して泣けました。
    よくあるファンタジーモノと偏見を持たずに、多くの人に読んでもらいたい良作です。

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    2015年05月03日
  • あの日の僕らにさよなら

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    あの時、違う選択をしていたら今の自分はどうなっていただろう、と空想させてくれる作品です。色々なことがうまくいかない時に読みたくなります。まだ30代の自分ですが、昔が懐かしくなったり、10代、20代の人が持つ未知の可能性がうらやましくなったり、でも結局、今とこれからを大事にしていこう…と半ば前向きに、半ば妥協で、という感じです。

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    2015年01月04日
  • エール!(1)

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    はたらく女性のアンソロジー。頑張る女性への応援アンソロジーとも言えそう。明日も仕事がんばろうと思える以外にも、知らないお仕事の世界も覗けてちょっと知ったかぶれるところも面白いです。

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    2014年05月24日
  • 忘れないと誓ったぼくがいた

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    終盤まで読んで切ない話だなーと思いながら読んでいたら、最後でいいきなり涙腺破壊。一言で言えば、やられました。
    基本的に恋愛もの好きじゃないんだけど、騙されて貸されて読んでみたら面白くて一気読み。
    消えていくファンタジーなんて今どきありきたりだと思ったのにな…
    妄想の中で展開される「あずさ」にいつの間にか恋してしまった自分がいる。タカシの真摯な行動が胸をうつ秀作

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    2013年08月13日
  • 忘れないと誓ったぼくがいた

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    久しぶりに読んだ恋愛小説はかなり麻薬的要素のあるものだった。この本は単なる高校生の恋の葛藤や青春を綴ったものではない。記憶という不確かな情報。それを忘れまいと試行錯誤し行動する主人公。
    忘れないと誓うことは誰にとっても特別なことではないだろう。しかし私たちは忘れないためにこれほど記憶と真摯に向き合うことがあるだろうか。
    高校生の純愛に絡ませた、記憶の物語。恋愛ものはやはりいい。

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    2013年05月27日
  • エール!(1)

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    作家6人による 30代女子お仕事アンソロジー。
    あー、よかったぁ。

    漫画家や通信講座の講師、プラネタリウム解説員
    ツアー・コンダクター、ディスプレイデザイナー にスポーツライターと
    馴染みがあるかといわれるとそうでもない職業だけど、
    結局、根っこは同じようなことで苦しんだり悩んだりするのだなぁと思う。


    お気に入りは小路幸也だなぁ~やっぱり。

    6つの作品のにちょこちょこっと共通のお店や関わりがあって
    そこが、いろんな職業でも
    いろんなところでつながると感じられて嬉しい。
    そうなのだ、今日電話したコールセンターの女子も
    もしかしたら、チョコ好きかもしれない。
    風邪気味だけど、頑張ってるの

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    2014年08月24日
  • 3・15卒業闘争

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    『ラス・マンチャス通信』が好きな方におススメ!
    悪夢を見たような感覚。この世界に対する説明がほとんどないのに引き込まれて巻き込まれて心の奥に隠していたものをひきずりだされる感じ。

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    2011年12月04日
  • ラス・マンチャス通信

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    5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとしたものに巻きつかれて読み終わるまで囚われてしまうような話である。

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    2010年05月16日
  • ラス・マンチャス通信

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    仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。
    ものすごい吸引力だ。
    わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。
    タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなことならもっと早く読めば良かった。

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    2010年02月16日
  • シュガーな俺

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    著者の実体験をベースにした糖尿病闘病&成長記。前向きなエンディングで◎。それにしても糖尿病とはなんと恐ろしい病気なんでしょう。俺も気をつけなくっちゃ。

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    2010年02月12日
  • 忘れないと誓ったぼくがいた

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    ・・・予想外。久々に号泣しながら読みました。

    泣ける、と言われる恋愛小説は世の中にたくさんあるけど、
    結局、そこに描かれた何かが、それぞれの胸の奥にあるものに共鳴して触れた時、人は心を揺さぶられるのでしょう。

    そしてこの作品には私の「それ」がありました。

    どうにもならなくて、どうにかしたくて、
    泣いても、やめようとしても関わらざるを得ない。

    「好き」だから。
    とてもシンプルで、とても強い理由。

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    2009年11月27日