平山瑞穂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
興味深く読めました。
この本の読者は、「小説を書いていてデビューしたいと思っている人」になるのでしょうか。もしくは「平山氏のファンが作品の制作秘話を知りたいという動機から読む可能性」もありますね。
私の場合、今回初めて新人賞に応募できそうな長編小説を書き切ったので、「自分にもこの本を読んで失敗を学ぶ資格はあるかな」と半ば遠慮がちに手に取りました。
結果的に大いに役立った助言がありました。
「編集者に言われて結末を変えたが、中途半端になってしまい後悔している」という失敗エピソードです。
どこで役に立ったかと言うと、書き切った長編小説に対し、ランサーズの添削サービスを受けた時です。サービス -
Posted by ブクログ
2021/02/07
結構前から気になってた平山瑞穂さん(※男性作家)の作品を、時間をかけてではありますがようやく読み終えることができました。
恋愛もの…とひと括りにしてしまうのは簡単ですが、学生の恋愛を経ての大人の恋愛についてを書いた話だと思っています。
高校生とか大学生の恋愛の話だと、あー青春だよねーとかあー甘酸っぱいねー、とかこういう心情あるあるーとかみたいな形で読み終えられることもありますが、そこからさらに大人、社会人となった時の恋愛まで描いていて、学生時代からのその代わりようが読み進めていてりあるだなーと感じました。
高校時代は地味で目立たないタイプだった桜川衛、友人に衛を紹介される -
Posted by ブクログ
大人になるとはどういうことか。
追いかけてきた夢はどこであきらめるのか。
同じ中学、同じクラスにいても全く相容れることのなかった2人の男子と女子。
いつも正しいことを言い、誰とでもうまくやっていくことができる女子生徒と、いつもひねくれていて、人を信じることができず、一人でいることを選んだ男子生徒。
そんな性格の違うふたりの、人生をそれぞれに追いかけながらストーリーは進んでいく。「この子が大人になったらどんな人になるんだろう。」をまさに1冊に収めたような内容。しかも二人分。
「あの時こうしておけば、今はどうなっていたのだろう」子供でも大人でも、誰もが人生のあらゆる局面で感じる後悔にも似た -
Posted by ブクログ
何も考えず100円コーナーで掴んだこの本、異論は有ると思うけれどとても良かった。いわゆるハッピーな話でも悲惨な話でも、ほのぼのでもない話です。
まるで冴えない男の子が、女の子とお互いに淡い好意い抱き合うが、ある時彼の重い気持ちを吐露した日記を読んでしまい、女の子はその日から疎遠になってしまう。あるきっかけで11年という年月を隔てて彼女の消息を知る・・。
あらすじだけだと運命の出会い的な話かと思ってしまうがそうではなく、誰もが通過する恋愛未満で終わってしまった好意に対する未練を、自分のやり残した欠けたピースとして認識してしまった男女の卒業の儀式です。
誰にも彼にも面白いと思われる話ではありません -
-
-
-
Posted by ブクログ
作家6人による 30代女子お仕事アンソロジー。
あー、よかったぁ。
漫画家や通信講座の講師、プラネタリウム解説員
ツアー・コンダクター、ディスプレイデザイナー にスポーツライターと
馴染みがあるかといわれるとそうでもない職業だけど、
結局、根っこは同じようなことで苦しんだり悩んだりするのだなぁと思う。
お気に入りは小路幸也だなぁ~やっぱり。
6つの作品のにちょこちょこっと共通のお店や関わりがあって
そこが、いろんな職業でも
いろんなところでつながると感じられて嬉しい。
そうなのだ、今日電話したコールセンターの女子も
もしかしたら、チョコ好きかもしれない。
風邪気味だけど、頑張ってるの -
-
-