高橋昌一郎のレビュー一覧
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コンピュータやゲーム理論の産みの親であり、原爆開発の中心人物であり、集合論や量子論、気象学でも多大な貢献のあった、20世紀最高の天才。
「我々が今生きている世界に責任を持つ必要はない」と言い放ち、第二次世界大戦後、冷戦前の時点でソ連への先制原爆攻撃を頑なに主張したマッドサイエンティスト。と、本書の一部ではノイマンのことをこう評しているが、ノイマンは自身が、ひいては1人の人間が、世界に与えられる影響を過小評価していたのではないかと思う。
そんな天才も、自身も参画していたヒルベルトプログラムに深刻な影響を与えたゲーデル(不完全性定理)に対しては敗北感を覚え、「20世紀最高の知性は自分ではなくゲーデ -
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まるで天才頭脳というチート能力を持った主人公が無双するファンタジー作品を読んでいるような気分になりました。それほどまでにノイマンの頭脳が産み出したものの影響力の大きさと分野の広さは常軌を逸しています。
タイトルからは悪魔のようなノイマンの哲学が書かれた重い内容を想像していたのですが、そこは比較的淡々と書かれていて、天才ノイマンの人生を追うエンターテイメントになっている印象です。
彼の頭脳と哲学が、日本への原爆投下や米ソの核開発競争に大きな影響を与えたことを見ると、1人の人間がこうも世界を変えられるのかということに、驚ろくと同時に恐ろしさを感じます。 -
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【感想】
本書は、「とあるフォーラムに集まった多種多様な人々が、思い思いにポジショントークをする」という舞台設定の中で、古今東西の哲学的論考を柔らかく解き明かしていく。テーマはタイトルにある通り「不可測性・不確実性・不可知性」だ。
タイトルだけを読むと難解な本という印象を受けるが、開いてみると真逆のコメディタッチ。小気味よくお話が進行していくため、その面白さから一気に読み終えてしまった。
「哲学ディベート」は扱っているテーマの複雑さから、えてして議論が難解になりがちであるが、この本は全く違う。
女子学生、会社員、哲学者、科学者から運動選手まで、様々なキャラクターたちが好き勝手に議論を脱線さ -
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自己分析というと、日本で一番必要になってくるのは「シュウカツ」の時期でしょうか。自分はどんな仕事をしたいのか。自分にはどのような業種・職種・会社が向いているのか。どのような会社が自分を必要としているのか。これをしないまま就職活動をすると、キミ、自分のこと何もわかってないね。就活ナメてるの?となる。
本書は、こういった就職活動における自己分析に始まり、人間関係における自己分析、人生哲学における自己分析に話が進みます。3つの章のボリュームは同じくらいなのですが、ここでは哲学にフォーカスしたいと思います。
◆ソクラテスの魂論
人類で最初に「自分とは何か」という問題について徹底的に考え抜いた人は、 -
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架空対談形式なので、気軽に読めそうな気がしますが、中味は濃厚です。理屈好きで知的刺激を味わいたい人にはぴったりの1冊でしょう。
選択、究極、科学、知識という各カテゴリーでの「限界」について哲学的かつ学術的な考察と最近の動向を網羅し、難解な理論をかみ砕いて説明していきます。
半端ない数の登場人物同士の対談は結構バレバレな脱線を重ねながらも、実はそれが読者の理解への助けとなっている仕掛けも乙です。
特に、電子の性質が多世界解釈でしか成り立たちえない結論(解釈)は鳥肌モノです。(第2章)
また、序章で提示された陸上記録の物理的限界値(どんなに優れた運動選手でも、循環器系や筋肉の物理的性質によって記録 -
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『理性の限界』なんて言われると、私なんかはブチ切れてしまう手前の精神状態なんかを想像してしまいます。
実際は、哲学の世界で「最高の理論だ!」と思われていたものがそうではない、といったことを、いろんな工夫を凝らして面白おかしく素人向けに説明してくれています。
いろんな工夫の一つが、それぞれの世界を代表して「出演」してくれている人たちです。しかし、きっと高橋昌一郎は出演者の中では「カント主義者」が一番好きなんじゃないでしょうか。落語のくまさんみたいな感じ?
説明内容としては、やっぱりよくわからないというか、感覚としてはそう思ってたけど証明されてもねーという感じです。しかし、パスカルの『パンセ』か