高橋昌一郎のレビュー一覧
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ネタバレ見開き2ページずつで解説されていますので、どうしても言葉足らずなのが否めません。強引にまとめている感じの部分もありますが、大学の新入生(本書の想定している読者だそうです)が読む分にはいいんじゃないかと思います。これ一冊で「数々の認知バイアスを理解できる」ということではなく、「そのようなバイアスが存在することを知る」くらいだということで、大学の授業などでより専門的な知識を得ることが想定される場合にちょうどいいといった感じです。
とはいえ認知バイアスというのは詳しく知ったところで矯正できるものではないので(ミュラー・リヤー錯視などがわかりやすい)、「存在することを知る」だけでいいなら十分だと思いま -
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1.書店で見たときに、どこかで見たことがあると思ったので読みました。
2.オーストリアで生まれたノイマンは8歳の時点で大人顔負けの数学や暗記能力を発揮しております。その才能は学校に行っても発揮され、数々の大学教授を驚かせます。大学卒業時には学士と博士の両方の単位を取得し、社会へ飛びだちます。その後は、大学教授や研究機関に所属し、年間100本ペースの論文を執筆していきます。なかでも際立った発明は原爆とコンピュータの発明です。
このような数々の偉業を成し遂げたノイマンがどのような生涯を送ったのか、本書では本人の生い立ちと共に、友人関係と絡めながら書かれています。
3.スティーブ・ジョブズと重ね -
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【感想】
本書は、「とあるフォーラムに集まった多種多様な人々が、思い思いにポジショントークをする」という舞台設定の中で、古今東西の哲学的論考を柔らかく解き明かしていく。テーマはタイトルにある通り「不可測性・不確実性・不可知性」だ。
タイトルだけを読むと難解な本という印象を受けるが、開いてみると真逆のコメディタッチ。小気味よくお話が進行していくため、その面白さから一気に読み終えてしまった。
「哲学ディベート」は扱っているテーマの複雑さから、えてして議論が難解になりがちであるが、この本は全く違う。
女子学生、会社員、哲学者、科学者から運動選手まで、様々なキャラクターたちが好き勝手に議論を脱線さ -
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自己分析というと、日本で一番必要になってくるのは「シュウカツ」の時期でしょうか。自分はどんな仕事をしたいのか。自分にはどのような業種・職種・会社が向いているのか。どのような会社が自分を必要としているのか。これをしないまま就職活動をすると、キミ、自分のこと何もわかってないね。就活ナメてるの?となる。
本書は、こういった就職活動における自己分析に始まり、人間関係における自己分析、人生哲学における自己分析に話が進みます。3つの章のボリュームは同じくらいなのですが、ここでは哲学にフォーカスしたいと思います。
◆ソクラテスの魂論
人類で最初に「自分とは何か」という問題について徹底的に考え抜いた人は、 -
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架空対談形式なので、気軽に読めそうな気がしますが、中味は濃厚です。理屈好きで知的刺激を味わいたい人にはぴったりの1冊でしょう。
選択、究極、科学、知識という各カテゴリーでの「限界」について哲学的かつ学術的な考察と最近の動向を網羅し、難解な理論をかみ砕いて説明していきます。
半端ない数の登場人物同士の対談は結構バレバレな脱線を重ねながらも、実はそれが読者の理解への助けとなっている仕掛けも乙です。
特に、電子の性質が多世界解釈でしか成り立たちえない結論(解釈)は鳥肌モノです。(第2章)
また、序章で提示された陸上記録の物理的限界値(どんなに優れた運動選手でも、循環器系や筋肉の物理的性質によって記録 -
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『理性の限界』なんて言われると、私なんかはブチ切れてしまう手前の精神状態なんかを想像してしまいます。
実際は、哲学の世界で「最高の理論だ!」と思われていたものがそうではない、といったことを、いろんな工夫を凝らして面白おかしく素人向けに説明してくれています。
いろんな工夫の一つが、それぞれの世界を代表して「出演」してくれている人たちです。しかし、きっと高橋昌一郎は出演者の中では「カント主義者」が一番好きなんじゃないでしょうか。落語のくまさんみたいな感じ?
説明内容としては、やっぱりよくわからないというか、感覚としてはそう思ってたけど証明されてもねーという感じです。しかし、パスカルの『パンセ』か -
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「理性の限界」に続いて、同著者による「知性の限界」を読んでみる。
「理性の限界」が、社会科学、自然科学、論理学を中心とした議論であったのに対して、こちらは、基本的には哲学の議論、でときどき複雑系、宇宙論、進化論がでてくる感じ。
中心となる哲学者は、ウィトゲンシュタイン、ファイヤアーベントかな?
とくると、分かる人には、なんとなく想像がつく内容かな?
個人的には、「理性の限界」以上に、どこかで読んだ話しが多かった気がする。(ウィトゲンシュタインとか、複雑系とか、宇宙論とかをここ数年かなり読んだので。。。)
けど、様々な立場の人による架空のディベートという形式をとっているので、