原卓也のレビュー一覧

  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    純潔に夢見てるトルストイらしい真摯さというか真面目さの見えるお話。罪と信仰と性に関して、理想持つ立場から書き綴られています。
    こんな風にキリスト教的な精神の葛藤を題材にした小説は多いけれども、仏教や神道では寡聞にしてあまりそういうのを見かけない気がする。

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    2013年05月14日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    『クロイツェル・ソナタ』の方は光文社文庫で読んだので、こちらは『悪魔』のみの感想をば。

    エヴゲーニィという真面目な青年の悲劇。
    人間なら誰もが抱くであろう感情に苦悩し敗北してしまった人。
    こんなにも苦しんだのに誰一人彼の苦悩を理解しない結末。
    もしかしたら、それは現代人にも通用することで、今現代で同じ悩みを持つ人間がいたなら、恐らくその人も誰にも理解されないのではないだろうか…。
    エヴゲーニィはあの女性を“悪魔”と言っていたけど、悪魔は常にエヴゲーニィの中に居たんじゃないかな。それは誰の中にも居るだろうものだと思う。

    エヴゲーニィとリーザは良い夫婦だと思う。身重のリーザをお姫様抱っこしたシーンが好きです。
    表面的な描写しかないけど。

    エヴゲーニィが終始かわいそうだった…。
    真面目が故に苦しむ人。そして現代ではとても生きていけない人。

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    2013年01月12日
  • 人生論

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    トルストイが小さな怪我から重い病気になり死を意識する。なぜ何ために死はあるの理性と感情が保てない、という見舞いの手紙に返事したのが元となりトルストイ思想を知る本にもなる。というものの中盤は難解至極で凹む。人は真の理性をもてば死は怖くない、誕生から死しても未来へ永遠に続くものそれはあなたの愛で、自分の幸せ願望は他人も同じ、戦争なぞ無い未来が来る。だけども、苦や痛みは人生に当然あるもの、その中に幸せがあると理解せよ。顕微鏡で覗いても宇宙へ行っても見つからない。つまり、快楽のみにボ〜っと生きるなということかな。

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    2013年01月04日
  • 賭博者

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    賭博狂の心理がリアルに描かれていて、非常にスリリング、かつ恐怖感を抱かせる作品だった。
    賭博で大勝をする興奮、負けを取り返すという心理、それらを醒めた眼で眺める第三者的な視点と、自分自身がそこにはまり込む快楽の全てが、圧倒的なリアリティを持って描写されている。そのあまりのリアルさに、この作品に描かれている狂気が決して人事ではないと感じさせ、善良な人間も、賢い人間も、老いも若きも男も女も、簡単に狂気へと転落させる賭博行為への恐怖感が強烈に後味を残す。

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    2012年09月15日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    裏表紙に書いてある通り、ストイックだった。
    もう好きなようにしちゃいなよ。と、言いたくなるほどの苦悩。
    トルストイの小説はなんていうか、すごくロマンチックな男が多いというか、女以上に純粋と言うか…でも不誠実。完璧な誠実寄りの不誠実。そこがすごく人間っぽくてたまらないです。

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    2012年03月06日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    嫉妬の構造という本で紹介されていたので。
    展開的には、寝取られ好きな自分としては興奮した。
    わたしは性に関してかなりオープンというか貞操を守らない人間だから真逆の考えっておもしろかった。すごい読みやすかったし好き。
    他の作品も読みたいなー

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    2011年11月23日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    ネタバレ

    トルストイの本って長いから読みたくないと思ってたんだけどこちらはどっちも短編でお手頃。ものすごく恋愛とか性愛に否定的な考えを持っている筆者の自戒的でもある主張がありありと、伝わりすぎるくらい伝わってくる小説。この人本気で「みんなも姦淫だけは絶対に避けたほうが良いよ!人生狂わされるから!」って思ってたのかな。それはそれですごい事だ。あと小説としてはオチがしっかりしてて秀逸。「クロイツェル・ソナタ」のほうは序盤から中盤にかけてまったく場面が移動しないからつまらないけど「悪魔」の方は気にならない。

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    2011年08月21日
  • 人生論

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    ネタバレ

    トルストイがパスカル、カント、キリストなどたくさんの
    先人の教えを受けて究極の博愛を示す。
    正直、今、自分のものとして、実行することはできない。
    ただ、その理想への道筋を追うことで、得るものは多いと思う。
    まとめると『人類が 理性と愛で 幸を生み』といったところでしょうか?

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    2011年07月18日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    ネタバレ

    上巻・中巻は宗教的・哲学的な議論が多く、正直かなり退屈だった。神や信仰についての思索にあまり興味を持てず読み進めるのに苦労した。

    しかし、下巻の裁判は非常に面白かった。検察側と弁護側が同じ人物や出来事を異なる視点から解釈しそれぞれの論理で事件を組み立てていく。人間の内面や証言によって形作られる人物像の複雑さが印象的だった。
    特に実際には父親を殺していないドミートリイが有罪になる展開は、人間の本質を理解することの難しさや裁判で真実を明らかにすることの困難さを感じさせた。

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    2026年10月19日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    わずか2,3日程度の出来事であるにも関わらず、登場人物の思想や言動が限界まで描かれており、600ページ以上の圧巻のボリュームに仕上がっている。
    イワンが子どもが犠牲になることについて特に憤りを抱いているのは、彼自身が幼少期に父親に振り回された経験があるからなのだろう。それをリアリティと説得力を持って描けるのは、ドストエフスキー自身の経験が反映されているからなのかもしれないと思った。

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    2026年10月18日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    名著であり、とても面白いと評判の本作をいつか読みたいと思いながら、買ったまま読めずにいた。
    読み始めてみてやはり、登場人物の名前がロシア名なだけに覚えづらく、先に漫画版を読んだ。

    無神論者イワンの考え方が面白い。神がいるならなぜ助けてくれないのか。いかにも異常者として成長しそうなスメルジャコフ話も面白い。
    対して、フョードルは清々しいほどのクソ野郎でありながら、イワンやアレクセイに嬉しそうに語りかける無邪気さもあって憎めないところもある。
    一番面倒くさいのはドミートリイ。フョードルがクソ野郎なのはごもっともだが、ドミートリイもドミートリイだ。


    第一編・ある家族の歴史
    カラマーゾフ一家の紹介。
    典型的な成金で酒と女が好きなクソ野郎な父・フョードル。
    父親に似た直情型で退役軍人、がはは、俺に任せとけ!な長男・ドミートリイ。
    合理主義・無神論者でインテリ系次男・イワン。
    純粋で優しく皆に可愛がられる、修道院に入った三男・アレクセイ。
    そこに絡んでくる使用人と女たち。

    フョードルは二度結婚し、1人目との子が長男、あとの2人は2人目との子であり、各母親や、各子供らの生い立ちについて。

    第二編・場違いな会合
    相続に関して特に父と長男は揉めがちであり、第三者であるゾシマ長老を交えて家族会議をすることに。(ゾシマ長老の凄さを見れただけで、大して進展はないが笑)
    グルーシェニカとドミートリイの出会い、婚約者のカテリーナの金を浪費しつつもグルーシェニカを選ぶ。しかし、金を返したい。父から元々自分のものだった金を3000ルーブルでもいいから奪いたい。
    また、イワンはカテリーナに惚れていた。

    第三編・好色な男たち
    グリゴリーの過去、スメルジャコフの生い立ち。(畜生なフョードル)
    猫を殺して葬式ごっこするのが好きだった。
    グルーシェニカを取り合う父と長男。
    カテリーナがドミートリイを慕う事情。

    第四編・病的な興奮
    アレクセイが謎の少年に中指を噛まれる。正体は二等大尉スネギリョフの息子・イリューシャ。ドミートリイとグルーシェニカの出会いのきっかけとして、単に仕事として頼まれたので手形の売買しに来た大尉に対し、父の企みだと考えたドミートリイは興奮し、大尉の髭を掴んで街中を引っ張り倒して好き放題言われ、それを目撃していた住民もおり、息子は情けない父親を持っているとしていじめの対象になった。
    スメルジャコフがイリューシャに猫を殺させ、それも同級生にバレていじめの一因に。
    また、イリューシャは病気。
    カテリーナはドミートリイを思い、謝罪金としてアレクセイに大尉へ渡してくれるよう頼むが、金で解決すると思っているのか、と跳ね除けられる。

    第五編・プロとコントラ
    カテリーナをイワンにくっつけたいドミートリイ。
    イワンの悩み、人の愛し方、神はいるのか?




    肝心なのは、おのれに嘘をつかぬとです。おのれに嘘をつき、おのれの嘘に耳を傾ける者は、ついには自分の内にも、周囲にも、いかなる真実も見分けがつかなくなって、ひいては自分をも他人をも軽蔑するようになるのです。だれをも尊敬できなくなれば、人は愛することをやめ、愛を持たぬまま、心を晴らし、気をまぎらすために、情欲や卑しい楽しみにふけるようになり、ついにはその罪業たるや畜生道にまで堕ちるにいたるのです。これもすべて、人々や自分自身に対する絶え間ない嘘から生ずるのですぞ。おのれに嘘をつく者は、親を立てるのもだれより早い。なにしろ、腹を立てるということは、時によると非常に気持ちのよいものですからの、ではありませんか?なぜなら本人は、だれも自分を総録した者などなく、自分で豚手に侮をこしらえあげ、体裁をととのえるためにはをついたのだ、一つのシーンを作りだすためにおおげさに誇張して、言葉尻をとらえ、針小棒大に騒ぎたてたのだ、ということを承知しているからです。それを自分で承知しておりながら、やはり真っ先に腹を立てる。腹を立てているうちに、それが楽しみになり、大きな満足感となって、ほかならぬそのことによって、しまいには本当の敵意になってゆくのです……ゾシマ長老p102

    とすれば、あの世にもこの世にも自分の利益や美が見あたらないために、せめて自分の皮くらい守ろうとしたからといって、なぜわたしが特に罪深いことになるんですか? だから、わたしは神さまのお慈悲を大いに当てにして、すっかり許していただけるだろうという希望をいだいているんですよ……スメルジャコフp323

    俺はこの神の世界を認めないんだ。それが存在することは知っているものの、まったく許せないんだ。俺が認めないのは神じゃないんだよ、そこのとこを理解してくれ。俺は神の創った世界、神の世界なるものを認めないのだし、認めることに同意できないのだ。イワンp592

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    2026年08月28日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    ネタバレ

    イワンはスメルジャコフを3度訪ね、ついに真犯人はスメルジャコフだったとの供述を得る。しかしそれはイワンが心の底で父親の死を願い、父が殺される状況を作り出したからなのだと刷り込まれ、イワンは譫妄症になって精神的に錯乱する。一方スメルジャコフは自殺し、ミーチャの公判は波乱の末、有罪が決定する。
    イッポリートの論告が長くて、弁護人フェチュコーウィチの方は長くてもまだ引き込まれて読めたんだけど、それでも有罪になるんだな…と思った。たしかに一つ一つの証拠は不利ではあるけれど事実を決定的に示唆するものはなかったのに。裁判の話のやりとりから、当時のロシア社会の状況や問題意識が見え隠れするようだった。農奴制が解体されたとか、ヨーロッパの知識が入ってくるとか。
    イワンが譫妄になって、もう一人の自分のような悪魔のような謎の存在とずっと話しているシーンもあって、人間の精神とかそういうものをとことん詰めた作品だなと思った。
    解説を読んで、地主貴族の子として、民衆ナロードのことは決して理解できないと悟ったドストエフスキーが、「近代ロシアの不幸の源を、いたずらに西欧文明に心ひかれる知識階級の、素朴な民衆からの遊離にあると考え」、「ロシアの救いは当然、素朴な民衆への回帰にあるはず」なので、無神論者イワンに対してゾシマ長老を配置したというのが面白かった。「ロシアの民衆が自己の内部に固有のものとしてそなえている《教会》を尊んだ。《教会》とは、神と民衆が結ばれる精神共同体であり、正教であり、ロシアの大地と結びついた信仰であった。このことを理解せずに、いかに社会を変革し、貧困をなくしたところで、真の自由と幸福は得られないと考えた」

    だからミーチャはグルーシェニカと脱走した後、アメリカで先住民族に混じって3年くらい潜伏したとしてもロシアに帰ってきてロシアの大地に死ぬと宣言しているのか。
    また、アリョーシャは最初からキリストっぽいと思っていたけれど、というのは聖人のようでありながらあえて修道院から俗世に下り、聖人らしくかつ感情もある人間らしく振る舞うところがそんな感じがしていたけれど、最後にイリューシャとの思い出の土地でコーリャや子どもたちを集めて、自分が去った後もこの子ども時代の平和な記憶と、お互いのことを大切に覚えておこうと諭すところがまさにキリストという感じがした。そうすると、アリョーシャを俗世に遣わしたゾシマ長老が父なる神で、俗世に揉まれながら柔和に生きるアリョーシャが子なるキリストで、互いに愛し合いなさいっていう教えを子どもたちに残しているように思えるが如何に。

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    2026年08月13日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    ゾシマ長老が亡くなり、その遺体が腐臭を放ったことで人々は長老を侮蔑し、アリョーシャは傷つく。一方、グルーシェニカを手に入れたいミーチャは金の工面に奔走するがうまくいかず、そのうちにグルーシェニカはかつての恋人の元へはしってしまう。ミーチャは父フョードルのところへグルーシェニカが行ったのではないかと疑い、父の家に忍び込んで様子を伺ううちに、老僕グレゴーリイを殴り瀕死の状態にして逃走する。グルーシェニカを追っていった先で、その心を掴んだ矢先、彼は父親殺しの嫌疑で取り押さえられる。

    たしかにミーチャの視点で読んでいた段階では父親は殺していないのに、状況証拠としてはミーチャが殺したとしか思えない状況で、サスペンスな様相を帯びている。前半のゾシマ長老の腐臭や、それにショックを受けたアリョーシャをラキーチンがグルーシェニカのところへ連れてくるあたりは、非の打ち所がない完璧な存在の堕落するところを見たいという人間の暗い欲望がよく表れていると思う。完璧に見える存在に対して、尊敬してすごいなぁと思いながらも、彼が失敗したりボロを出したりすることを心の底で待ち構えているというか。人間ってそういうもんだよなと思う。
    あとグルーシェニカがアリョーシャに語る一本の葱の話は芥川の蜘蛛の糸との類似が指摘されるところだけど、改めて読んで本当に一緒だなと思った。芥川がカラマーゾフの兄弟を読んだのか、どちらも同じ民話を元ネタにしているという説も読んだけれどどっちだろう。
    グルーシェニカと出会って立ち直ったアリョーシャがゾシマ長老の柩の隣で見た夢、カナの婚礼にゾシマ長老も参列していて、アリョーシャに語りかける場面はとても美しかった。

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    2026年08月11日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    裁判シーン以降はとんでもなく面白いのに、そこにたどり着くまでがあまりにも苦痛すぎる本。
    あと、スメルジャコフは嫌な奴。

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    2026年07月29日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    文庫本上巻にして667ページあった。修道者の三男アリョーシャを中心に、頽廃的な父フョードルや長兄ドミートリイ、虚無的な次兄イワンとのやりとりを描く。妖婦グルーシェニカをめぐる父と兄のゴタゴタや、敬愛するゾシマ長老に対する家族の不敬の数々に巻き込まれるアリョーシャが不憫すぎる。イワンとのやりとりは、聖書を深く踏まえた上でのニヒリズムや自由の苦しさについて、深いと思ったけれどもう一度ちゃんと読まないと全部は理解できてない気がする。無垢で無辜の幼い子どもを残虐に殺す大人たちでさえ赦されるというなら、それはいっそ救いではないし、生きるためのパンのために自由を抛つ弱い人間が大多数なのだから、イエスの与えようとした自由など無意味だということだろうか。悪魔の誘惑は、石ころをパンに変えればパンを求める人間の心を得ることはできるが、その人間はパンのために信仰するに過ぎないのだからそれは自由な信仰にはなり得ず、イエスはそのような奴隷的な信仰のあり方を退けたのだというのがなるほどな解釈だった。
    生きる意味を見つけなければ人間はまともに生きていけないから、金の上に淫蕩生活を送るカラマーゾフ的な生き方で生きるしかない、というのが多分あって、「カラマーゾフ的」って形容がちょいちょい出てくるのが面白い。

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    2026年06月30日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    ネタバレ

    ロシアが生んだ巨匠の名作です。
    しかし、ここまで読み終わった後にどっしり疲れる作品はあるでしょうか。
    読み始める前のページの重たさ、そして気合いで読み続け、意地で読み終えました。
    ストーリーは世界で読まれるくらいの名作ですので、言うまでもなく素晴らしいです。
    罪と罰もそうですが、人間の感情をむき出しにできる文章は素晴らしいです。
    何が善で何が悪なのかも登場人物の目線で変わりますが、その切り替えもさすがでした。
    強いて言えば、ロシア人の名前が全然入ってこなくて、「こいつ誰だっけ?」が頻繁にありました。

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    2026年06月19日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    ロシアが生んだ巨匠の名作です。
    しかし、ここまで読み終わった後にどっしり疲れる作品はあるでしょうか。
    読み始める前のページの重たさ、そして気合いで読み続け、意地で読み終えました。
    ストーリーは世界で読まれるくらいの名作ですので、言うまでもなく素晴らしいです。
    罪と罰もそうですが、人間の感情をむき出しにできる文章は素晴らしいです。
    何が善で何が悪なのかも登場人物の目線で変わりますが、その切り替えもさすがでした。
    強いて言えば、ロシア人の名前が全然入ってこなくて、「こいつ誰だっけ?」が頻繁にありました。

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    2026年06月19日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    ロシアが生んだ巨匠の名作です。
    しかし、ここまで読み終わった後にどっしり疲れる作品はあるでしょうか。
    読み始める前のページの重たさ、そして気合いで読み続け、意地で読み終えました。
    ストーリーは世界で読まれるくらいの名作ですので、言うまでもなく素晴らしいです。
    罪と罰もそうですが、人間の感情をむき出しにできる文章は素晴らしいです。
    何が善で何が悪なのかも登場人物の目線で変わりますが、その切り替えもさすがでした。
    強いて言えば、ロシア人の名前が全然入ってこなくて、「こいつ誰だっけ?」が頻繁にありました。

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    2026年06月19日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ゾシマ長老の所が難しかった。
    でも神の話や考え方は面白かった。

    中巻は話がぐっと動くから上巻より面白い。
    ドミートリイやアリョーシャに比べるとイワンが影が薄いがこれから濃くなるのかもしれない。

    ペルホーチンがいい人で好き。



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    2026年04月12日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    罪と罰を読んでいたから登場人物は把握出来た。ただ罪と罰に出てきた登場人物と同じ名前の登場人物が結構いて混乱する。それに同じ名前だけど別人?ってのが何人かいる。

    難しいのは、人間関係(主に恋愛面)だと思う。
    それを把握するのが難しかった。

    宗教の話は面白かった。
    スメルジャコフの神に対する考え方が好き。
    神を信じるか信じないか、何千年とか経っても答え出ない問答だよね。
    信じてた方が幸せに死ねるだろうなとは思うけど。

    難しくて断念する人がいると聞き心配だったけど今のところ読めるから安心した。

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    2026年04月04日