原卓也のレビュー一覧

  • 人生論

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     大変ディープな内容を扱ってはいるが、よく読むと納得できる部分が多く、さらに同じ内容を折に触れて反復している。深い作品だけにしっかりメモをとりながら読めば良かったと、読み終わってからしばらく経つ今になって後悔。

     人間の生命は幸福への志向である。しかし、人間は理性という天性の特質ゆえに、動物的個我の追求によっては真の幸福を達成できない。なぜなら、不可避な死を認識してしまう以上、生きている間のいかなる個人の快楽も結局は無に帰す虚しいものであるという事実から逃れることができないからだ。根源的には満たされえない個人の快楽を追求する人々は、不可避な死から必死に目を背け、それに常に怯えながら生きていく

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    2016年10月31日
  • 人生論

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    【愛こそ人間のすべて】
    「人間が生きる目的はなんなのか?」「生物が生きる目的はなんなのか?」そんな答えを見つけたくてたどり着いた一冊。

    人間、生物、無生物に分類するあたりや、人間は「自分の幸せのために生きている」という点は同意する一方で、「愛」によって「死」はなくなる、という点などは納得できない。

    訳者が記述しているが、どうもトルストイ自身が60歳になり、自分の死に向き合うにあたって、自己の精神の安定を求めて書いたように見える。

    自分の幸せではなくて、相手の幸せを願うことこそ、「愛」であり、それをすることで死が怖くなくなる。自分というものを破棄し、人間というコミュニティ/カテゴリに収まる

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    2016年09月27日
  • 人生論

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    生命や愛、死についてのトルストイの考察。

    人生において、動物的個我に執着するのではなく、それを理性的意識に従属させることで、生命や死の本来の姿が見えてくる、というのが、一番の主張でしょう。

    生命は苦しみの連続であるが、苦しみこそが快楽を引き起こし、生命をさえ動かす、という考え方に非常に魅力を感じました。死についての考察にはいささか違和感がありますが。

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    2014年05月24日
  • 人生論

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    読む前から期待していました。トルストイ好きですし。
    「得られるものが盛りだくさんで、読むのがもったいないのでは」と。

    結論。普通でした。
    一文が長くて、考えながら読むので、頭にもブツ切れで入ってきて、
    リズムに乗って読めなかった。

    単に訳のせい?
    角川文庫版も読んでみますか。。。。

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    2012年11月05日
  • 人生論

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    自分の価値観とは合わないと感じたけど、大物作家がどう考えていたかがうかがい知れて読み物としては面白い。

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    2011年12月25日
  • 人生論

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    トルストイの人生哲学が明快に述べられていた。
    そのおおもとの考えは私の価値観とは合わないと感じたが、自分の考え方を理解してもらうために多々用いるたとえ話は面白かった。

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    2011年10月19日
  • 人生論

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    生命とはなんだと思いますか?

    そんな漠然と生命とはなんだと言っても、答える事は困難ですよね。
    人それぞれ考え方が違うので、正しい答えをだすことは不可能に近いでしょう。
    トルストイによる「人生論」
    生命論とも言える書籍を紹介し、皆さんのなかにある生命とは何なのか?の一つの考え方として、捉えてみてはいかがだろうか。

    本書は全部で35章の構成になっていて、全部を紹介すると何ページにもなってしまうので、重要な箇所と何がこの本の言いたいことなのか、を引用しつつも私の解説と共に紹介していく形で始めたいと思う。

    では始めよう。

    まずこの文を引用する。
    「水車が唯一の生活手段であるような人間を想像して

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    2011年06月10日
  • 幼年時代

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    どこを読んでも瑞々しい輝きに満ちた中編。
    たくさんの愛すべき登場人物に囲まれてのびのびと暮らし、母から注がれる最上の愛と、それを渇望する少年の人生に於いてもっとも幸せな時代。
    日常の小さな幸せのひとつひとつにこそ胸を締め付けられる想いがしたし、もうとっくに思い出す事もなくなっていた甘美な思い出も思い出させてくれた。
    あの頃のような瑞々しい心や感動はどこへいったのか?
    トルストイの言葉をそのまま自分に問いかけてみる。
    「あの涙や歓喜が永久にわたしから離れ去ってしまうほど、
    重い足跡を、はたして人生がわたしの心に残しただろうか?」
    そんなはずはないと、思ってはいるけれど。

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    2009年10月04日
  • 幼年時代

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    えええ悲しすぎる…無駄に心配しちゃったり考えなしだったりする幼い気持ちが可愛かったのに…2008/7/13

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    2012年07月31日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    古い悲しみは人の世の偉大な神秘によって、しだいに静かな感動の喜びに変わってゆく。沸きたつ若い血潮に代わって、柔和な澄みきった老年が訪れる。わたしは今も毎日の日の出を祝福しているし、わたしの心は前と同じように朝日に歌いかけてはいるが、それでも今ではもう、むしろ夕日を、夕日の長い斜光を愛し、その斜光とともに、長い祝福された人生の中の、静かな和やかな感動的な思い出を、なつかしい人々の面影を愛している。わたしの人生は終わりかけている。そのことは自分でも知っているし、その気配もきこえているのだが、残された一日ごとに、地上の自分の生活がもはや新しい、限りない、未知の、だが間近に迫った生活と触れ合おうとして

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    2020年07月15日