原卓也のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    長い長い旅でしたね。3ヶ月くらいかかったかな?
    価値観に強い影響を与えられたと言わざるを得ない。
    子供の教育については色々考えちゃうんですけど、アリョーシャに語られるってのが非常に心に響きますね。それがやっぱドストエフスキーのすごいところですわ。
    あ感想書く。
    下巻は主にミーチャの尊属殺人についての裁判ですね。ミーチャはずっと父を殺してないと言い張っているが(状況的にミーチャが疑われて当然なのである)、感情的な性質から起こした様々な暴力的な出来事のせいで市民からそれを信じてもらえない。
    しかし決定的な証拠がないため、裁判は無実にもなり得る、といった具合。
    でまあ上巻中巻の長い前置き故に読んだ人

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    2025年08月10日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    100/10
    パンを選ぶか?愛を選ぶか?神を選ぶか?
    人間の本質、愛、憎しみ、信仰、無神論、正義、理性。様々な神や人間への問いかけが、この物語に交差している。登場人物それぞれが、思想も違えば、愛した方も違う、生き方ももちろん違う。そんな多様な人間劇が「カラマーゾフの兄弟」内で行われる。有象無象の映画をこれまで数えきれないほど観てきたが、これほど多くのテーマを均等に際立たせ、尚且つ一つ一つの物語として、魅せているフィクション作品は他にない。例えば「大審問官」では、自由を与えられた人間は、それを抱えきれず苦しみ、結局は誰かに支配されることを望む、そんな絶望的な真理が語られる。私はその言葉に抗うこと

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    2025年07月24日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    10/10
    支配こそ自由。俺は神という好都合な虫ケラには沈黙の接吻を捧げよう。だがその様な愚かの行為も、神は赦してくれるのだろう。神は居ないし、死んでいると思っていたが、俺はただ神とこの世に一緒に在りたくなかっただけなんだ。
    人は支配されなきゃ生きていけない、それは縄文時代から決まっている、だからこそ石をパンに変えてやろうじゃねえか。って話よ。
    ただひとつ神が干渉できないものがある、それは”比類なき家族間の愛憎”だ。俺はそう思う。

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    2025年06月29日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    やっと読み終わった… たぶん亀山訳の方が読みやすいんじゃないかと思うけど、内容的に、どこに向かっているのかわからなくなりがちだったり、人物が一筋縄ではいかない、常に信用できそうなのはアリョーシャだけど、他の人は性格がつかみにくく、少なくともたいていの人が読み慣れている"小説"でのような役割が理解しにくい、等々がやはりすいすい読み進められなかった原因なのかな。新潮版は訳としては標準的で、やはりこの小説は訳文以前に出会うタイミングの問題が大きいのかも。ドミートリーなど、読んでいる間は、後半は意外と好感が持てたりするのだけど、ちょっと読みさすとなぜそんなふうに思っていたのかわから

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    2025年06月06日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    何か罪を犯すということは、(たとえだれかに罰せられなくとも)自分で自分を罰してしまう、ほんとうに苦しい( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )
    罪を犯して罪悪感で死ぬほど苦しむという夢を,この本を読んだ後は何回も見るようになった(i_i)

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    2025年05月25日
  • 人生論

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    生命には、根本的な矛盾がある。それは、個人の幸福を追求していけば、奪い合いの世界になり、争いが起き勝った者と負けた者との世界となる。個人の追求は、全体の幸福を作らない。これを解決するためには、個人が自己中心的な欲求を解消することをやめ(自己中心的な、選り好みした愛、自分が良ければいいという考え)他人への献身こそが、人間の心の志向であるということに気づかなければならない。人間の精神の根底にある真の心の志向は、万人が共通して持っているものである。万人が共通して持っている心の志向とは、他人を喜ばせること、他人を幸せにすることが自分の心を充足させることにつながるという精神である。

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    2025年05月21日
  • 賭博者

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    この作品を27日で書き上げたのはすごい。
    とても救いようのない話だった…金、金、金!
    「あと一回、あと一回」が重なって有金がなくなるんだろうな。主人公もそうだし、お祖母ちゃんの破滅具合は読んでて苦しかった…ギャンブラーってこんな感じなのかなって想像できた。
    あと、フランス人に対する当たりが強くて面白い。

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    2025年05月02日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    学生の頃に途中で諦めてしまったが、社会人になってから再度読み直した。

    学生の頃は理屈家だったので、大審問官の章が説明になっていないじゃないかとイライラしてたんだけど…

    社会人になった今、
    ・この世は愛している/愛していないの二元論では無く、不完全な愛というものが存在すること
    ・理性では人間の倫理に触れられない。その役割を担うのは唯一宗教であり、信仰である、ということ
    がかなりジワジワと実感できるようになってきた。
    明瞭な理屈無しに他者を抱擁できる宗教は偉大すぎるなと

    ただ、人間の倫理は誰が作るべきか、という問いは依然として自分の中に残っている。
    ドストエフスキーは人間の理性を信じず、神を

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    2025年04月07日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    何とか読み切った。前半スローペースでしか読めなかったけど、後半アリョーシャが兄の元を訪ねたりものを言付かったりするあたりからガンガンと。
    難解だけど、これは確かに読む価値あるわ…

    神の存在とは?私達は自由を必要としてないものなの?血は争えないものなのか?等、色々と疑問が湧いてきた。続きを楽しみに中巻へ… それにしてもアリョーシャ以外はキャラが濃い人ばかりで胸焼けがしそうだった。アリョーシャが可哀想。。

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    2025年03月31日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    カラマーゾフとともに育ちました。
    高校生の頃は20歳のアリョーシャを随分大人に思っていましたが、気がついたらとうに年上になってます…
    私の棺に入れてほしいくらいの愛読書です!

    この本が書かれた19世紀末の混沌とした時代と、同じくらい現代も混沌としていますが、
    読むたびに、神の存在を信じよう、信じたいというドストエフスキーの願いが聞こえるような気がして、魂が揺すぶられます

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    2025年03月01日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    アリョーシャがマジ天使。
    苦悩の秀才イワンもカッコ良き。

    イワアリョ尊い...。BL小説として読む事も出来る。流石、ドスト大先生。全てのニーズに応えた小説と言える。

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    2024年12月29日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    最後の盛り上がりがすごい。
    キリスト教の知識があるとすごい楽しめると思う!
    私は少ししかないけど、結構楽しめました。

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    2024年11月04日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    この作品は嫉妬に狂った夫が不倫疑惑の妻を殺してしまうという筋書きなのですが、これがとにかくやりきれない小説なんです・・・

    この悲劇的な作品は、いかにして生まれてきたのか

    それには、実はトルストイ自身の家庭崩壊や理想と現実との乖離が大いに関係していたのでありました。

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    2024年08月19日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    人類史上最高文学と称される「カラマーゾフの兄弟」

    高野史緒さんの「カラマーゾフの妹」を先日読み、原作であるこちらももう一度読もうと思い飛ばしながら読んでいった。

    実際にしっかりと読破したのは時間を持て余していた3年位前のコロナ禍の時。俗に言われる「カラマーゾフを読んだ側の人間」に40歳を越えてやっとなれた。
    中学生の時、20才頃、2度挫折した経験がある。読みにくいし言葉が分かりにくく物語は長いし正直つまらなかった。そもそもカトリック、プロテスタント、ロシア正教会等のキリスト教の知識が多少ないとあまり理解できない作品で、知識が未熟だった時分では到底読んだ側にはいけなかった。

    この作品が人類

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    2024年07月18日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    教育の現場において「政治」「宗教」「性」はどれもいまだにタブーだ。中でも「性」は語りにくい。古文の授業で、恋愛の場面を十代の人に詳しく説明するのはやはり憚られる。しかし、芸術や文学において、それは、避けて通れないどころか、むしろ主題とも言うべきものだ。そしてそれが人間にとって普遍的根元的である以上、「性」を抑圧し封印していてはかえって危ない。「性」を自分の中でどのように位置づけるか、常に誰もが問われている。◆トルストイは、十九世紀から二〇世紀はじめを生きたロシアの作家。代表作は、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。キリスト教的な人間愛と道徳的自己完成を説いた大作家として知られる。

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    2024年05月13日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    ネタバレ

    ついに読み切ることができました!読みたいなと思いつつもなかなか手が出ていなかったけれども、読めて良かった。充実した読書時間を過ごせたし、ドストエフスキーの他の作品も読んでみたくなった。私の読書の世界が広がりそうな予感がして嬉しい。

    下巻では、庶民や大地を肯定するところが印象的だった。ノブレスオブリージュ的な考えだろうか。農奴解放後の混乱という当時の時代要請だろうか。ドストエフスキーのお父様の事件とのリンクだろうか。特に庶民の底力を見た気がするが、判決についてはもう少し説明が欲しかった。ここは読者が想像の翼を広げる余地を残してくれたのだろうか。

    また、ミーチャが、自分の悪いところや滑稽なとこ

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    2024年03月09日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    ネタバレ

    いよいよ中巻。

    この巻で特に印象的だったのは、泥棒と卑劣漢の対比に表されているように、高潔たろうとすること、名誉、恥辱なのではないかと思う。あるべき姿、ありたい姿が自分の中で明確になっていないとこういった考えや感情は湧いて来ないと思うので、やはりこの本の登場人物たち、特にミーチャは自分をしっかり持っている人なのだと思う。

    私自身は、高潔、名誉、恥辱という言葉は普段は使わないものの、誠実でありたいとは思うし、自分の信念に反することをしたら落ち込むし、人からの評価を気にするし、、ともっと身近な言葉で置き換えて行くと、登場人物たちの考えや気持ちが少し身近に感じられた。


    加えて、赦しという言葉

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    2024年03月09日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    ネタバレ

    やっと読み始めることができたのも束の間、なかなか読み進められない日々が続いたが、段々登場人物一人ひとりが魅力的に思え、読み進められた。

    特に印象的だったのは、誇りや卑劣かどうかを重視していること。これは中巻・下巻にも繋がる一つのポイントなのだと思う。誠実でありたいという登場人物たちの思いがこういった言葉に表れているのではないかと思う。

    また、名高い大審問官のパートを読み、人間だもの、綺麗事だけでは生きていけず、パンや目の前の現実を直視・重視せざるを得ないことについて、私も否定できないなあと思った。ただ、この大審問官のパートは理解し切れていないように思う。あの長い話によって著者が伝えたかった

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    2024年03月09日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    暴力的なまでに、
    人間という存在の葛藤を暴いている!

    人間は、神と愛を信じる良心的な存在なのか。
    それとも、神は不在であり、我々はエゴイスティックな生き物なのか。

    どちらかに傾けば、片方の声が聞こえてくる。
    それ故、私たちは一喜一憂しながらも人生を謳歌するのだ。

    我々は皆、「カラマーゾフの兄弟」である。


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    2023年06月21日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    大審問官への反論としての「ロシアの修道僧」。ガリラヤのカナをアリョーシャが幻視する場面、聖書の朗読と幻が絡み合う叙述が素晴らしい。この場面が、書かれなかった続編のアリョーシャの「闘争」の伏線だったのかな。中盤以降はミーチャの独壇場。金をめぐって東奔西走、セッターやホフラコワ夫人とのやりとりは爆笑必至。童の夢は全能の神が創ったはずの世界になぜ不幸や悲しみが存在するのか、という問い。この世界の不完全さを愛や善によって埋めていくのが人間の務めだと目覚めた彼は悟る。枕の挿話は感動的。

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    2022年08月12日