原卓也のレビュー一覧

  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    中巻を読み終わった。
    中盤までは物語がまだ動かなかったけど、ようやく大きな展開が出てきてここから怒涛のように面白くなるのだろうなぁ、、面白くなってほしい、、
    面白いと感じられるようになりたい、、、

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    2021年03月28日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

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    2018年に読み始めて、何度も挫折してやっと読み終わった!
    今回も何度も挫折しそうになりました、、
    おそらく、登場人物の紹介や文化的背景を紹介するような位置付けなのかなあ、とも思いましたが、教養にある人にとっては面白いのかも、、
    教養人であるイワン、敬虔な修行僧であるアリョーシャでさえ、父フョードルの血には抗えない的な片鱗は感じた気がします。
    上巻は読むのに苦労するけど、中下巻は一晩で読んでしまうぐらい面白いというのが通説のようなので、これからが楽しみ!

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    2021年03月28日
  • 賭博者

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    びっちりと一面に並べられた文字とその内容は、理解するのに難しく、なかなか頁が進まなかった。
    しかし賭博のシーンは面白かった。
    またドフトエフスキーの思考がありありと見えるところには新鮮さ、驚きがあった。

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    2020年12月24日
  • 賭博者

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    1866年 45歳
    第22作
     
    出版業者とのひどい契約で、締め切りに追われた作者が、口述筆記を使って完成させた作品として有名。
    そのせいだろう、作品の最初はゴタゴタしてして、進行ももっさりしている。

    中盤、金持ちの伯母が登場してから面白くなるが、ドストエフスキーは、若い女や、いろんな境遇の男たちを描くのは上手だけれども、老女はあまり得意ではないようだ。

    全体としてはあまりいい出来の作品とは思えないのは、やはり、やっつけ仕事だからだろう。

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    2020年07月08日
  • 人生論

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    「“生きてる”と“生きる”はちゃう」
    せやな、“本当に”とか“マジで”とか“ちゃんと”とかを頭につけると生存と生命が全然違く感じる。
    わかりやすいぞと思ってページをめくれた。

    初めは“私”って何?的な実存主義を題材にしてるんかなとおもたら学者全般に否定的になって、キリストとか仏陀とかツァラストラとか褒め出すからそう来るか!とおもた。

    進めるとよりキリストっぽくなって・・・
    「愛しなさい、神と隣人を」

    個人の幸福はやがて不幸を招くからみんなで幸せになろうや。だから隣人を愛することはわかった。なんで神を愛さなあかんの?神は隣人の1人じゃないの?
    これ以上は怒られそうやからやめときます。

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    2020年07月08日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    上巻より読みやすい。
    いよいよ父親殺しの容疑者にフォーカスされて
    物語は進んでいく!
    下巻に入ります。

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    2020年05月12日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    「お前の彼女超ブスじゃん。なんで付き合ってんの?」本人は至って幸せで不安を感じていないので、心ない雑音は全く気にならない。そういう感じの本。毎年決まった月に殺人事件が起こるので、連続殺人記念のお祭りを毎年町で行う。絶叫コンテストで選ばれたクイーンがパレードの主役なので、主人公の女子は今年の最後のチャンスと奮闘する、つもり。してる、つもり。町の外に出たことなく、ゴールを決めてそこを目指してきたが、自我が目覚めてきて、町をあとにするという成長物語。紛れもなくB
    級作品であり、素敵な本。

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    2018年12月08日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    「悪魔」の方は、田山花袋の「布団」の元祖みたいなお話。文豪も人の子、遺伝子プログラムに打ち勝てたら、それはそれで、プログラムエラーなのかもしれない。実際そういう終わり方。。

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    2018年09月24日
  • 賭博者

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    お祖母ちゃんが出てきたところから面白くて、もうお祖母ちゃんの言葉とか態度も面白くて、主人公にしてほしいぐらいだった。

    ドストエフスキーの経験から書かれた作品。

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    2018年03月04日
  • 賭博者

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    主人公はさる将軍家の家庭教師。思いを寄せるポリーナにはすげなく扱われ、フランス野郎デ・グリューやイギリス人ミスター・アストリーとも不愉快な付き合いをしている。滑り出しは穏やかだが、中盤〈お祖母ちゃん〉登場の辺りから俄然周辺が騒がしくなってきて、主人公も次第にルーレットにのめり込んでいく……。後期の長大で深遠なる傑作群には及ぶべくもないが、程よい文章量と観念色の薄い世俗的な内容は入門編には最適かも。

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    2017年04月13日
  • 人生論

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    私は新しい戒めをあなた方に与える。互いに愛し合いなさい。「ヨハネによる福音書」

    生命とは死に抵抗する様々な機能の結合。生命とは限られた時間内に有機体の内部であいついで起こる様々な現象の結合

    生命とは世界に対する新しい関係であり、生命の運動とはより高度な新しい関係の確立であるから死とは新しい関係に入ることである。

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    2017年01月15日
  • 人生論

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     大変ディープな内容を扱ってはいるが、よく読むと納得できる部分が多く、さらに同じ内容を折に触れて反復している。深い作品だけにしっかりメモをとりながら読めば良かったと、読み終わってからしばらく経つ今になって後悔。

     人間の生命は幸福への志向である。しかし、人間は理性という天性の特質ゆえに、動物的個我の追求によっては真の幸福を達成できない。なぜなら、不可避な死を認識してしまう以上、生きている間のいかなる個人の快楽も結局は無に帰す虚しいものであるという事実から逃れることができないからだ。根源的には満たされえない個人の快楽を追求する人々は、不可避な死から必死に目を背け、それに常に怯えながら生きていく

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    2016年10月31日
  • 人生論

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    【愛こそ人間のすべて】
    「人間が生きる目的はなんなのか?」「生物が生きる目的はなんなのか?」そんな答えを見つけたくてたどり着いた一冊。

    人間、生物、無生物に分類するあたりや、人間は「自分の幸せのために生きている」という点は同意する一方で、「愛」によって「死」はなくなる、という点などは納得できない。

    訳者が記述しているが、どうもトルストイ自身が60歳になり、自分の死に向き合うにあたって、自己の精神の安定を求めて書いたように見える。

    自分の幸せではなくて、相手の幸せを願うことこそ、「愛」であり、それをすることで死が怖くなくなる。自分というものを破棄し、人間というコミュニティ/カテゴリに収まる

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    2016年09月27日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    ここで語られる倫理観について、興味も共感も持ちにくいのが正直なところ。小説の内容よりも、小説誕生のエピソードの方が興味深い。
    「クロイツェル・ソナタ」は不倫テーマが仇となり発禁となったが、作者の奥方が皇帝に掛け合って出版の許しを得たと。「悪魔」は、作者自身が雇い人の女性に手を付けた実体験を描いた関係上、奥方に気兼ねして生前は出版することがなかったと。
    前前世紀の作。小説が世に及ぼす影響度は、現在の想像を超えるものがある。あるいは国民作家トルストイが世に与える影響と云うべきか。

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    2015年10月26日
  • 賭博者

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    物語の筋には全く魅力を感じませんでしたが、話に聞く麻薬のように賭博の魔力というものは非常に強力で、一度成功の幸福感を味わってしまうともう他のあらゆる嗜好に満足できなくなるのだろうと恐ろしくはなりました。賭博において危険なのは、きっとその失敗による損失ではなく、成功による異常な快楽なのでしょう。賭博狂となった主人公に対する、「あなたの人生は終ったんです」というあまりにもあんまりな断定が、なかなか小気味よくて好きです。

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    2015年03月13日
  • 人生論

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    生命や愛、死についてのトルストイの考察。

    人生において、動物的個我に執着するのではなく、それを理性的意識に従属させることで、生命や死の本来の姿が見えてくる、というのが、一番の主張でしょう。

    生命は苦しみの連続であるが、苦しみこそが快楽を引き起こし、生命をさえ動かす、という考え方に非常に魅力を感じました。死についての考察にはいささか違和感がありますが。

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    2014年05月24日
  • 賭博者

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    タイトルにもある賭博者の心理描写がメインなのですが、私は登場人物が恋い慕う女性に対して、冷たい扱いを受けて苦しみながら、奇妙ながら密接な関係を気づけていることそのことに喜びと生きがいを感じている哀れさが心に響きました。その後身に起きる出来事に翻弄される中で、恋い慕う気持ちを失い、完全に人間性を失う、それをかつての友人に数年ぶりの再会で指摘される、ぼんやりとした絶望で幕を閉じます。

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    2013年10月10日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    도르스도이 씨 어떴게 됐나 봐요?ユーモア小説書いたり、ロシアを代表する世界的に有名な「戦争と平和」や「アンナカレーニナ」書いたり、信仰に耽り、禁欲に葛藤したり。。。満足な一生だったと、最期に彼は思えたのか?地位や名誉、お金があっても、果たして本当に幸せだったかは本人しかわからないが、フラクタル。そうでない人もいるだろう。

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    2013年05月22日
  • 人生論

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    読む前から期待していました。トルストイ好きですし。
    「得られるものが盛りだくさんで、読むのがもったいないのでは」と。

    結論。普通でした。
    一文が長くて、考えながら読むので、頭にもブツ切れで入ってきて、
    リズムに乗って読めなかった。

    単に訳のせい?
    角川文庫版も読んでみますか。。。。

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    2012年11月05日
  • 人生論

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    自分の価値観とは合わないと感じたけど、大物作家がどう考えていたかがうかがい知れて読み物としては面白い。

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    2011年12月25日