原卓也のレビュー一覧

  • 人生論

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    トルストイの人生哲学が明快に述べられていた。
    そのおおもとの考えは私の価値観とは合わないと感じたが、自分の考え方を理解してもらうために多々用いるたとえ話は面白かった。

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    2011年10月19日
  • 人生論

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    生命とはなんだと思いますか?

    そんな漠然と生命とはなんだと言っても、答える事は困難ですよね。
    人それぞれ考え方が違うので、正しい答えをだすことは不可能に近いでしょう。
    トルストイによる「人生論」
    生命論とも言える書籍を紹介し、皆さんのなかにある生命とは何なのか?の一つの考え方として、捉えてみてはいかがだろうか。

    本書は全部で35章の構成になっていて、全部を紹介すると何ページにもなってしまうので、重要な箇所と何がこの本の言いたいことなのか、を引用しつつも私の解説と共に紹介していく形で始めたいと思う。

    では始めよう。

    まずこの文を引用する。
    「水車が唯一の生活手段であるような人間を想像して

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    2011年06月10日
  • 人生論

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    生命とは、人間が自己のうちに感ずる幸福への志向、他人の幸福のために生きる、何故死は怖いのか、聖書、個我、幸福とは、自分には早かった、難解

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    2011年06月07日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    ネタバレ

    トルストイの性に対するストイックな考えが描かれた「クロイツェル・ソナタ」「悪魔」を収録。
    嫉妬に駆られ妻を殺した男の独白による「クロイツェル・ソナタ」。もう一方の「悪魔」は性に対して潔癖な男がもたらした悲劇を描く。

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    2014年07月07日
  • 賭博者

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    解説によると著者の体験をベースに書かれているらしいが、やはり賭博は人を変える強力なパワーが秘められていると感じた。
    主人公の家庭教師が仕えていた将軍のお祖母ちゃんの熱狂ぶりは目を見張るものがあった。
    それ以上に主人公のアレクセイの賭博へのはまり方が異常だった。
    恋焦がれているポリーナが自分の部屋に来てくれただけで、その興奮によって狂ったように賭博を行い、そのまま賭博の虜になってしまう。。
    現代でも十分に通用する話だなと思った。

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    2018年11月25日
  • クロイツェル・ソナタ 悪魔

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    トルストイなんて読むのは高校生以来。そのときも思ったけどやっぱ真面目だよ。この人の物語は。キリスト教の神は人間に優しくないのではないかと思ってしまう。悪いことをしないためにどうすべきか、悪いことをしてしまったらどんな気持ちがするかはだいたいわかるけどしてしまうのだから、それでもどうして悪いことをするのか、悪いことをしたあとどうのりこえるのかが大事なのでは。

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    2011年09月03日
  • 賭博者

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    極端な物語だ。
    登場人物みんなが、切羽詰まっている。こういうギリギリの状況こそ、文学が人間を描くのには最適な舞台なのだろう。そう考えてみると、賭博場というのは、作家にとって理想的な環境が揃った空間であるのかもしれない。

    この小説には、二人の強烈な賭博者が登場する。
    一人は「わたし」という一人称で語られる主人公、もう一人は、高額な遺産を遺すであろうと親戚から期待されている老婆。いずれも常軌を逸したギャンブルの仕方をして、その行為で、自分の人生そのものを博打のタネにしようとする。

    そして、もう一人、自らはギャンブルには関わらず、大儲けした男の金を使って堅実に地場を固める、峰不二子っぽいマドモア

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    2020年07月15日
  • 幼年時代

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    どこを読んでも瑞々しい輝きに満ちた中編。
    たくさんの愛すべき登場人物に囲まれてのびのびと暮らし、母から注がれる最上の愛と、それを渇望する少年の人生に於いてもっとも幸せな時代。
    日常の小さな幸せのひとつひとつにこそ胸を締め付けられる想いがしたし、もうとっくに思い出す事もなくなっていた甘美な思い出も思い出させてくれた。
    あの頃のような瑞々しい心や感動はどこへいったのか?
    トルストイの言葉をそのまま自分に問いかけてみる。
    「あの涙や歓喜が永久にわたしから離れ去ってしまうほど、
    重い足跡を、はたして人生がわたしの心に残しただろうか?」
    そんなはずはないと、思ってはいるけれど。

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    2009年10月04日
  • 幼年時代

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    えええ悲しすぎる…無駄に心配しちゃったり考えなしだったりする幼い気持ちが可愛かったのに…2008/7/13

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    2012年07月31日
  • カラマーゾフの兄弟(中)

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    古い悲しみは人の世の偉大な神秘によって、しだいに静かな感動の喜びに変わってゆく。沸きたつ若い血潮に代わって、柔和な澄みきった老年が訪れる。わたしは今も毎日の日の出を祝福しているし、わたしの心は前と同じように朝日に歌いかけてはいるが、それでも今ではもう、むしろ夕日を、夕日の長い斜光を愛し、その斜光とともに、長い祝福された人生の中の、静かな和やかな感動的な思い出を、なつかしい人々の面影を愛している。わたしの人生は終わりかけている。そのことは自分でも知っているし、その気配もきこえているのだが、残された一日ごとに、地上の自分の生活がもはや新しい、限りない、未知の、だが間近に迫った生活と触れ合おうとして

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    2020年07月15日