石川善樹のレビュー一覧
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著者の石川氏は1981年生まれの医学者。もともと予防医学、行動科学なのかな。しかるに、よりよい生活を求めるという原理への興味をリアルビジネスワールドにも適用することに熱心と見える。本書では、世の中に新しい価値をもたらすようなシーズを見つける実践者は、どのような思考パターンや経験をもっているのか、そのカタログをまとめるような編集力を発揮している。
安宅和人、篠田真貴子といったマッキンゼー組、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明といった電機メーカーCSO,CTOといった方を選んでいるが・・ちょっと偏り過ぎではないか?。イノベーションとかビジネスを高速で回すことに能力を傾けることだけが、「考える」ということ -
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石川さんの直近のテーマが簡易的にまとまっている。
構成としては、
・創造性とは何か?に関する石川さんの考え
・複数分野で偉業を成し遂げている、石川さんが尊敬する方々との対談
・あとがき
という流れ。
他書や記事等でも繰り返し説かれている大局観の話のおさらいもありながら、アップデート(新規性)×アップグレード(質)こそが創造性であるという話は、松尾芭蕉を例にとりながらしっくり来る内容であった。
そして、石川さんが普段から天才と仰ぐ濱口さんとの対談はいかにコンセプトメイクが大事か(実行や戦略はその上位概念のコンセプト基軸での新しい発想には敵わない)が理解できた。そして、トレードオフの関係を見 -
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空っぽの人生の反対。そのための時間戦略。
◯全体:重心は「信頼」
◯ハードワーク期:重心は「3つの時間軸」
1日:始まりと終わり
1週間:金曜日の夜8時以降
3〜10年:3段階プランニングの2段階目の目標設定
1年目:Build期(組成する)
2年目:Model期(定型をつくる)
3年目:Scale期(拡大する)
1年目の重心:Who(誰とするか?)
2年目の重心:What(何をするか?)
3年目の重心:How(どのようにするか?)
2段階目(次の3か年)の目標設定をすることで、10年先を見据えることができ
「産業構造の変化のレバー」を引くことで、大きなスケールで目標を達成する
◯ -
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NewsPicksの記事を読んで以来の石川さんファンです。
抽象的な概念を噛み砕いて分かりやすく伝えるプロ、まさしく具体と抽象の往復運動がズバ抜けて高い方です。
その石川さんの最新作ということで、今までの各記事でも触れてこられた内容が体系的にまとめられています。そもそも良い人生とは?という大きな問いから始まり、1日、1週間、数年、100年単位での有意義な時間の過ごし方とは?という具体的な問いに変換していく。そして、この本においては実用性ということを重視し、詳細なプロセスそのものよりもQA形式でどんどんと思考を深掘れる形式なのも非常に読みやすい。
人生を春夏秋冬に捉えたとき、自身はまさしく夏 -
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充実した人生を送るために、時間をどう使うか。何を優先させるのか。いかに生きるか、を少し具体化するとこの問いにぶつかる。
その答えとして示されている『フルライフ=well-beingとwell-doingの重心を見つける』ということがまだ腹落ちしきってはいないけど、まずはwell-doingの段階なので、3段階の目標設定をうまくできるようになりたい。あと1日の終わりには「to feel」の振り返りを。
直観と論理と大局観を切り替えるため、それぞれの時間のバランスも大事にしたい。ひとりでいるか/みんなといるか×何かしているか/ただいるだけか、が、思考の切り替えとつながっているという見方はすごく面白 -
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ネタバレ<目次>
はじめに 答えを求める「では派」、問を求める「とは派」
第1部 「問い」を問う
第2部 問い続ける達人たち
<内容>
最初は気づかなかったのだが、『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』の著者だった。あの本は胡散臭そうな雰囲気を醸し出しながら意外と面白かった記憶がある。著者は予防医学の研究者。前回の本もそうだが、この人は頭がいい上に聞き上手。第2部の錚々たる対談者からちゃんと話を聞き出している。それこそ「問い続ける」力なのだ。平和とは多様性とか、面白いことを見つけたら今日やろう、とか示唆に富む言葉がてんこ盛りである。 -
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語り尽くされたと思われる幸福論だが、本書ではとても新鮮な意見を知ることができた。
二人の対談で本書は進むが、個人的には石川さんの意見はどれもおもしろいなと思う。
・幸福の究極のゴールは朝ワクワクして目が覚め、夜満ち足りて眠ること。
・感情に必要のないものなどない。怒りは楽観思考を生み、恐怖はロジカル思考を生む。
・人は3つの異なるコミュニティから同じものを勧められると響く。
・幸せの科学的な定義は快楽、意味、没頭の3つ。
・多くの人が幸せの先のばしをしている。
これらの主張はものを考える上助けになるものだと感じた。
また本書は対談という形式だからこそ、ものすごくサクサク読み進められたと思う。 -
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ネタバレ繋がりがいかに寿命により影響を与えるか、それ以外も含めて、健康であり続けるためにどのようなことが大事なのかについて各種記載された良著。
<メモ>
・笑顔のみならず、作り笑いでも寿命は延びる。
・繋がりはポジティブな感情を生み出す。脳内でオキシトシンが作られる。人は基本的に歳を重ねるごとにネガティブな感情に傾きやすくなる。また高齢になり体を動かさなくなることも、ネガティブにつながる。ネガティブになると目の前のことで頭がいっぱいになるが、中長期的な展望が持てるようになると生きることに意欲的になり、気力が充実し、生きがいがもて、ポジティブになれる。
・76歳以上は毎日やっても飽きないルーティンを持 -
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ネタバレ何となく、殿方向けの印象。ちょっとこうはいかないかなあ。
どういう感情で動くかは人により違う。自分のは何か。どういう感情なら頑張り切れるか。感情モニタリング、忠実に追いかける。欲望が変わるとコミュニティも変わる。世界は変わると思えることが夢中でいるためにも大事。行けそうじゃないか、という感覚。
感情のチェックリスト。ネガティブ。怒り、いらいら、悲しみ、恥、罪、不安恐怖。ポジティブ。幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き。
生きる意味より死なない意味が大事。
好きをベースとして得意なことを見つける。得意なことを身近な人に認められるところまでやる。ある程度まで得意なことをやったら不得意なことをやる。専