あらすじ
「自分で考えなさい」──誰もが一度は言われたことがある言葉だろう。でも、何をどう考えたらいいのか? そこで、様々な分野で突出している達人、9人のもとをたずねて聞いてみた。「どんなことを考えてますか?」時代、社会、文化、アート、性、経済、人間とAI……、問い続け、考える達人たちとの縦横無尽の対話は深く、広く、「Think Different」のヒントにあふれている。
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○○とは?と根本から考えていくので、表面的な薄っぺらさがなくとても興味深かったです。
後半は対談形式だったので、様々な方の思考過程の一部が見られて新しい発見になりました。
最後の章では習慣とは?について書かれており、個人的な問題の解決の糸口が見つかりました。
私は凡人なので他の人と1歩差をつけるため、当たり前を疑う姿勢を持ち、自分なりの思考を深めていきたいと思います。
偶然手に取った本だったのですが、出会えて大変良かったです。
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久しぶりの超良書!!
一度レストランにも訪れたことがある松嶋啓介氏との対談が特に印象的。著者・石川善樹さんの意外な人脈も垣間見られ、お父様の教育指針、資格がやりたい事を邪魔する恐れについても新たな視点の気付きであった。
「視座と視野と視点は違う」
視点は1つ、「これは面白い切り口」
視野はブロードに全体を眺める
もっと俯瞰が“視座”
『健康、幸福、平和』は反対する人いない!
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出口治明さんとの対談で、出口さんの「大局観」に改めて恐れ入った。何冊も読んできた魅力がそれだったんだとやっと腑に落ちた。出口さんの本をもっと読みたくなった。
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■著者が扱っているメインテーマ
自分で考えるとは何をどう考えればよいのか?
■筆者が最も伝えたかったメッセージ
決まったパターン以外を認識する力を養うために、制約を与えて考えてみたり
与えられた条件以外の視点を取り入れて考える。
■学んだことは何か
考える状態に持っていくために、疑う姿勢と定量化されていない部分を見る姿勢
また、大を小に分解する力、白か黒にとらわれないオープンな心が大切。
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読み応え抜群。巷に溢れるライフハック本が束になっても敵わない深く根底のところから生き方と考え方を学べる本だった。これ一冊あれば、他の本はいらないのではないか?と思えるほどに。内容が濃すぎて、問いが立てられるたびに立ち止まり考えたこともあり、読むのに1年かかりました。面白いからこそ、読むのに時間がかかったのは初めてです。
以下、自分的に感銘を受けたキーワードのメモ
・×答えを求める「では派」◯自問し続ける「とは派」成果を出すのは後者
・正しく問うことの重要性
・例外と例外として切り捨てることなく、そこには本質が隠されているかも?という姿勢が社会変革を多数生んできた(いい意味での例外)
→予防医学の事例「非常に貧しいにも関わらず栄養状態がいい子供の共通点の調査が革新的な解決策となった」
・イノベーションとなる適切な問いは「大きな視点」と「小さなディティール」
・信じることの大切さ
×カルト宗教などを極端に信じるとかいうことではない
◯世の中には自分が想像すらできないような真実があり、自分はまだそれを知らない と信じる
・直接的アプローチより間接的アプローチ
・ロイヤルの3つの問い
・内的動機→外的動機→内的動機
以下略…
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では派:〇〇では、と誇りたがる
とは派:〇〇とは何か?と自問する
イノベーションの種となる適切な問いとは「大きな視点」と「小さなディテール」を高速で行ったりきたりすることでしか生まれない。
基本原理に立ち返るという発想はもともと科学からヒントを得ている。科学は演繹か帰納のどちらかに従って問いを組み立てるのは演繹の発想。帰納発想は困難を乗り越える問いを生み出してくれる。
思考が止まってしまうのは、問いが抽象的で難しいから。思考力のせいではなく、問いの設定が間違っている。考えろ!という指示は試合に勝てというくらい抽象的なもの。
考えるとはなにか?
1)いかにして考え始めるか
2)いかにして考えを進めるか
3)いかにして考えをまとめるか
〇〇とはなにか?(WHAT?)→どうするか?(HOW)
考えろと命令する人は制約を与えるべき。こういう制約の下でこういう問題を考えるにはどうすればいいのか?そのためには自分が何を目的としてものを考えるべきかを顧みること。
<2021.4再読>?
継続力って、小さな問い→小さな挑戦→小さな報酬→小さな振り返り
間接的アプローチと直接的アプローチの戦略の違い
論文を読む前に考える、そして人と違う事は何かを考察する
問いが抽象的すぎると考えることができない
ハウではなくてワットを考える
○○とは何か?
問いはどうやって、ということろから考えてしまいがち。
その理由はおそらく、「Why」という問いかけは宗教に特有な形式で、科学はそれに反 発することで生まれたという歴史的背景があるからだろう。たとえば、「なぜ宇宙が誕生 したのか?」という問いを突き詰めていくと「神様がつくった」というところにしかいき つかない。しかし「いかにして宇宙が誕生したのか?」と問うと、これは途端に科学的な問題になっていく。 さらに言うと、「How」を考え始める前に、「What(○○とは何か?)」がある。たとえ ば、「考えるとは何か?」という大きな問いがあるからこそ、そのあと 「How」 の形に落とし込むことができるのだ。 ここで一度整理をすると、「Why」という問いかけを突き詰めると「Who (神様)」に行きつきやすい。それゆえ科学は 「What」から問いはじめ、それを「How」という形式に変えて考えを進めまとめていく。どうもそのような構造があるらしいと最近思っている。 ここまで整理できた時に、「あーやっぱりすごい人はそういう型に従って研究しているな」 と再確認できた。
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知り合いの人柄が魅力的な方が感銘を受けたとお勧めされたので手に取りました。
また、これからは個人の力が問われると考えているので、この本を読めば仕事でもプライベートでもより一歩踏み込んだ人生が送れるかと思って興味が湧きました。
物理経済数学、経済学、哲学、出版、料理などの分野で活躍されている偉人たち9人へのインタビュー。ライフネット生命保険創業者出口治明さんも居ました。
結果スケールの大きい偉業を成し遂げられているので、そんな方々の思考法を読んでいると、「こんなことを自分で思いつくなんて天才だな、自分とは違うな、」と正直一歩引いてしまいます。
けれど偉人たちの思考が覗ける機会がある本なので有難かったです。
個人的は学びが多すぎてもう一回読んでも飽きないような本。というかもう一度読まないと落とし込みきれない。
ただ、いい言葉だなと思えたことを箇条書きにするとこの本にもあるように、他人の思考の真似事「〜では」派になりかねないので、敢えてそれはせず、暫くはこの本を読み終わった時に感じた自分で考える力や大切さを身に沁みさせておきます。
でも料理に関して、どう作ったではなく、どうしてこの料理を作ったかを聞いてみるような料理の本質の捉え方はダイレクトに思考に取り入れたい。
また、読んで感じたのは「おもしろいね」はもはや共感に類する言葉だと思ったので自分の好き嫌いを極端に発してみる。自分の価値観を伝えてコミュニケーションがもっと楽しくなりそう。
仕事では本の表紙にもあるとおり、小さな問い→行動をし続けて成長していきたい。
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人の意見にすぐ「そういうものか」と納得してしまう人なおすすめ。
冒頭から「◯◯では」と「◯◯とは」論調の人という話は非常に印象に残った。
仕事で、すぐに凡例を探し、既存の文献を探してしまう私。そういう裏付けが欲しいから。
ベトナムの貧困と飢餓の解決で、例外を探すこと
WHYの前にHOW(いかにして考えるか)、そしてその前にWHAT(〇〇とは何か)がある思考のプロセス
この辺りを意識して物事を捉えるようになりたいなと思えたし、そういうことを考えられる脳の余裕を持ちたいなと思った
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第一部と対談形式の第二部が完全に分断されており、つながりが見えづらい。が、学びとしては多い。
【メモ】
・答えを求める「では派」と、問いを求める「とは派」
└「~では」と誇りたがるのが「では派」
└「~とは何か?」と自問したがるのが「とは派」
・目先の正解に飛びつくことなく、正しく問うことの重要性
・問いが問いを呼ぶことで、当初の思惑を超えて思いもよらぬ展開になっていく
・「プリミティブな問い」だけを胸にただ歩く余白の時間をもつことが、結果として自分の人生におけるグランド・チャレンジをみつける手掛かりになる
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想像力は欠乏の中に生まれる。
子供にものを与えすぎるのはよくない。
ポジションをとる。
好き嫌いをはっきりする
あるテーマについて共感を得ようと思ったら、敵の存在が必要。
ビジョンを作るのが上手い人は、敵を作るのがうまい
テクノロジーをビジネスの一要素としてみるか、文化の一要素として見るか
文化というのはその時代を生きる人がとらわれている枠組み
「デザインとは、今あるものを古くする技術である」
今まであったものを古く見せる技術がデザインで、古く見せない技術がブランディング
新たな習慣形成には「小さな問い」が必要
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問い続ける力の重要性を現代社会の現況を題材に9人考え続ける人達への対談で解きあかそうとしている。長沼伸一郎、出口治明、松王政浩との対談が面白かった。
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<目次>
はじめに 答えを求める「では派」、問を求める「とは派」
第1部 「問い」を問う
第2部 問い続ける達人たち
<内容>
最初は気づかなかったのだが、『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』の著者だった。あの本は胡散臭そうな雰囲気を醸し出しながら意外と面白かった記憶がある。著者は予防医学の研究者。前回の本もそうだが、この人は頭がいい上に聞き上手。第2部の錚々たる対談者からちゃんと話を聞き出している。それこそ「問い続ける」力なのだ。平和とは多様性とか、面白いことを見つけたら今日やろう、とか示唆に富む言葉がてんこ盛りである。
Posted by ブクログ
小さな問いが好奇心に結びつき、行動となり、想定していない結果が得られ、意外な報酬が手に入る。これをきっかけに次の問いが生まれる。予防医学者の石川氏によるもので、前半は「問い」とは何かを検証し、後半は各界の異端児との対談から、「考えること」「問い続けること」の本質を探る内容。「では派ではなく、とは派を目指す」「月に到達した生物がなぜ人間だったのか」「試合に出続けられる程度に三振する」「人をまとめるビジョンには敵が必要」「今まであったものを古く見せるのがテクノロジー。古いものを古く見せないのがブランディング」
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問いを問う!
・例外を例外として切り捨てるのではなく、そこに本質が現れているかも?
・プリミティブなところから問いをかける、「そもそも○○とは何か?」、「そもそも○○とはどういうことか?」
・思考が進まない原因は問いが難しすぎる場合と知識が足りな過ぎる場合の二つ
・「重心はどこか」という問い方をするだけで発想が変わる
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前半は問いをたてる方法や考え方を分かりやすく書いてある。whyではなくwhat、そしてhowへと考える。〇〇とは何か?と本質的に考える。
後半は様々な分野の知識人との、問いに関する対談。難しく理解が及ばない個所もあったが興味深く読めた。
最後の章は習慣について。小さなきっかけ(小さな問い)と小さな報酬のサイクルを回すことで継続していく。壁に当たったときは他分野から知見を得る。
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対談録中心
あえて自分の立場を明確にする「ポジションをとる」アンケートで1か5だけつけるとか、好きか嫌いの2元論をとる。リスクはあるが学びを得られる。
Posted by ブクログ
内容はとても面白く知識の宝庫といった感じだが、著者ならではの経験や視点が足りないので、インタビュー集のようになってしまっている。
著者の文章は友人の経験をもとに語られることが多く、それはそれで面白いのだが、もっと著者の話を聞きたいと思った。