河崎秋子のレビュー一覧

  • 私の最後の羊が死んだ

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     直木賞作家 河﨑秋子さん初のノンフィクションです。
    しかも、ご自身の体験を綴った作品です。

     酪農家の娘さんとして生まれた河﨑さんは、一念発起、ニュージーランドで羊飼いの実習を受けます。
     そして、帰国して家畜として羊を40~50頭飼育し、羊の肉を食肉として出荷するようになります。

     河﨑さんは、その後、文章専業で生きる決意をし、羊飼い廃業をしていきます。
    これは、羊を1頭飼育し始めてから、最後の一頭を出荷して羊飼いを終えるまでの羊飼いノンフィクションなのです。

     羊飼いの日常生活から、日本の酪農事情、ジンギスカンの話など、羊にまつわる知られざる業界話が生き生きと語られます。もちろん、

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    2025年02月15日
  • 愚か者の石

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    明治時代に樺戸集治監にて囚人となり収監されていた巽と、そこで知り合った大二郎。
    大二郎が大切に隠し持つ水晶。
    そして、看守の中田。

    月形刑務所はR275をよく通っていた身としては、通り道にある場所としてくらいの認識。
    自分が北海道に住んでいるから、河崎秋子さんを興味深く読めている部分が大きいと思う。
    この本を読んで、硫黄山での兵役についても調べてみた。

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    2025年02月09日
  • 私の最後の羊が死んだ

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    河崎秋子にどハマりの私としては、
    もっと前にこの本を読みたかった。
    この本には、今の時代を生きる作者がいて、もっとたくさんの苦労と「生きる」を感じていたのだと感じることができた。
    より河崎秋子の本を読みたくなった。
    まずは、颶風の王読もうと思った。

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    2025年02月09日
  • 私の最後の羊が死んだ

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    ラストの文章にプロとして仕事をしてきたことへの矜持を感じた。
    介護を巡る燃え尽きのリアルな例としても参考になった

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    2025年02月01日
  • 銀色のステイヤー

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    文句無し近付いてに面白く、読み終わるのが寂しくて残念だった。
    競馬シーンでは、目の前でレースが展開されているかのように力が入った。
    馬の感情、表情、仕草がとても
    よく伝わってきた。
    競馬場に行かなくなって20有余年、また行きたくてたまらん。

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    2025年02月01日
  • 愚か者の石

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    『愚か者の石』

    はじめまして♪ 河崎秋子さん。

    重厚な作品でした。 

    明治十八年、二十一歳の「瀬戸内巽」は実兄の密告という裏切りで、北海道にある樺戸集治監に送られてしまいます。
    同じ時期に入った「山本大二郎」、看守の「中田末吉」と監獄生活を送るんだけど…

    劣悪な環境だったり、過酷な労働だったり…でも、
    仕方ないのかなぁ…とも正直思ってしまう。読んでいても…とにかく暗〜い気持ちになってしまいました。時代背景もあるんだろうけど…

    終盤に近づくにつれて…
    いろいろな事がわかっていきます (´༎ຶོρ༎ຶོ`)
    だからって…何もできないんだけど…
    切ないなぁ…

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    2025年01月31日
  • 颶風の王

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    タイトルの力強さとあらすじを読んで馬の物語に惹かれ購入。
    終始美しく厳しい自然と馬の息遣いを想起させる物語だった。

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    2025年01月27日
  • 愚か者の石

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    「ともぐい」で直木賞を受賞した河﨑秋子さんの作品です。
    過酷な環境で変わらざるを得ない人々の姿、人が生き抜こうとする強さを生々しく描いています。
    悲壮で、本能を剥き出しにしていく中で、徐々に恨みや憎しみを捨て、ただ生き抜こうとする登場人物たちに格好よさすら感じました。

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    2025年01月19日
  • 愚か者の石

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    物語は明治時代の北海道、樺戸集治監。
    今でいう政治犯として収監された瀬戸内巽は、そこで口の軽い男、山本大次郎と出会う。彼は一つの石を大切に身につけていた。

    明治時代の監獄、といえば網走監獄が有名だが、それ以外にも5か所の監獄があった。樺戸集治監は月形町に造られた、道内最初の監獄であった。
    開拓に突き進む明治政府の北海道。原野を切り開き、幹線道路を作り、開拓の基礎づくりに囚人が駆り出された。その有り様が想像を絶する描写で描かれ、思わず怯む。
    過酷な環境の中で囚人は命を落としていくが、国事犯の巽、大二郎の2人はともに生き延びる道を見つけていく。看守の中田は冷徹で役人気質だが常軌を逸することはなく

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    2025年01月10日
  • 銀色のステイヤー

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    ネタバレ

    タイトルがかっこいいですよね。そして表紙の芦毛の馬のやんちゃそうなかわいらしさとタイトルに合わせたバックのシルバーの装丁がまた良き。

    北海道に住むものとしては馬産がどう描かれ競馬という独特の世界をどう表現していくのか注目していました。
    専門用語的なものや状況的なものもあり前知識なしで読んでも知らない人にはわかるだろうか、と思う箇所も何箇所かありますがほぼ理解できるのではないかと思える親切な書き方がなされていると思います。
    河﨑先生も生き物に関わる生業をされてたとは言え、馬産は全く違う業態なので相当取材されたのではないかと推察。馬産と言ってもサラブレッドと輓馬とポニーなんかとじゃまた全然別の生

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    2025年01月02日
  • 愚か者の石

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    ネタバレ

    ともぐいより面白かった。

    あらすじで最後の最後までしっかり展開をネタバレするのをやめてもらってたら今年1番だったかも!そこまで書かないと読もうって思わないと思ってんのかな〜。

    そこまでネタバレされても中身はしっかり面白いので途中からは忘れてたぐらい。
    巽と大二郎コンビと看守の中田の3人からみる監獄生活。
    時代も相まって囚人の扱いはおとぎ話みたいな酷さ、作業中も相方と縛られたまま、足には鉄球。
    何をしてる時も2人一緒だから、だんだん運命の人みたいになって、片方が居なくなっても囚われたまま強い因果により探さずにはいられない。

    そして看守の中田がまたいいです。
    悪役ではないのがこの小説の面白い

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    2024年12月24日
  • 愚か者の石

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    ネタバレ

    何に1番驚くかと言うと、男性の描写の違和感の無さ。男性作家だと錯覚する。『ともぐい』は野生の男だったが、今回は囚人2人と看守。看守の中田は某有名北海道漫画のOさんで脳内再生していた。
    主人公の囚人、瀬戸内巽は赤狩りかなんかで捕まり、山本大二郎は隠されていたが人殺し。鉄仮面の中田看守は愛情不足の潔癖ワーカーホリック。
    樺戸集治監から硫黄採掘の外役への移送の際に移送隊が遭難し、この3人だけが一緒に難を逃れ、馴れ合うわけではないのだが奇妙な絆が生まれる。労役で死にかけるもなんとか命拾いしたところへ大二郎が突然脱獄。いつもひょうけてた大二郎って一体なんなんだ?と探査が始まる。

    人によっては長冗と感じ

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    2024年12月23日
  • 愚か者の石

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    言葉もない。「ともぐい」のように女性作家がほんとに書いたのかとまた驚かされるのだろうなと思っていたが、3人の男たちの生きざまを見事に描いたと感動した。
    それにしても
    北海道は広い。

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    2024年12月04日
  • 颶風の王

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    直木賞作家。手元に未読の文庫が積読本の山の一番上にあったので読んでみた。

    どうやらデビュー作らしいが、これが骨太の力強い作品で驚いた。およそ六代にわたる一族の歩みを中編の長さにギュッギュッと凝縮して描いている。

    相当壮絶なお話なのだが、人と馬との関わりを必要以上に感傷的にならないで描いているのが気持ちが良く、北海道の自然もまたよく描かれている。

    エピソード的には最後のひかりの章が、少し弱い気もするし、中編でなく堂々たる大河小説に仕上がったもをの読んでみたい気もするが一気読みで至福の時を過ごせた。

    また一人気になる作家ができた。

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    2024年12月03日
  • 土に贖う

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    描写力がすごくて、本当に馬糞風の匂いがしてる中で読んでる気になってました。でも実際嗅いだことはないので、馬糞じゃなくて牛糞のイメージだと思うけど。
    漫画を読むより映像がリアルだし、鳥も殴り殺したことなどないのに、触感まで想像できてしまいました。恐ろしい作家さんです。

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    2024年11月16日
  • 銀色のステイヤー

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    ヤンチャな1頭の競走馬を中心に競馬の裏と表を描いた作品。競馬、全然知らなかったけど、むちゃくちゃおもしろかった。
    クセ強の馬オタクが成長する様子もよかったし、鉄子さんのかっこよさにも痺れた。
    競馬やってみたくなった!

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    2024年11月10日
  • 愚か者の石

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    ここはJAPAN版アウシュビッツなのかい…?!

    主人公巽とキーパーソン大二郎が途中で移送された硫黄採掘場での過酷な労働。ついそう思ってしまった程に劣悪な労働環境。
    ホロコーストと一緒にしてはいけないのですが、当時の杜撰な捜査で罪人となってしまった冤罪の人間もいる訳で…。
    ひ弱な現代人の私は3日で倒れるなと震えていた本作。
    しかしその実はtomoyukiさんがレビューに書かれていた通り、人間讃歌でした。

    時は明治18年。
    巽は学生生活を謳歌しつつ、政治活動にも参加。ところが中央官察の制圧を計画した所属団体の策略により運悪く逮捕され、国事犯として13年の実刑が下されてしまいます。編笠を被り柿色

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    2024年10月28日
  • 銀色のステイヤー

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    ヤンチャ坊主、シルバーファーンが競馬界を駆け抜ける。生産牧場、調教師、馬主の夢を乗せて。

    めっちゃ面白かった。各々の登場人物の大変さと喜びがすごく伝わって来る。競馬を裏方から描く小説には傑作が多いけどこれもその一つ。

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    2024年10月22日
  • 銀色のステイヤー

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    競馬界に留まらず、読者をも魅了する芦毛のファーン。牧場、調教師、騎手…皆の力が結集され、ファーンが優秀な競走馬に成長してゆく過程に酔い痴れた。馬と共に成長してゆく人々も爽やか。人間と動物の描写に偉才を放つ河﨑先生。早くも次回作が楽しみである。

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    2024年10月11日
  • 銀色のステイヤー

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    競走馬の育成や調教に主眼を置いたストーリー。
    私も競馬は好きで、強く速い馬を見るとカッコいいと思うけど、終わってみれば今日も無事でよかったということを考える。古馬の中でも特に6歳以上だと、毎レース、これが最後かもしれないという気持ちを抱きながらレースを見つめる。一ファンですらこういう気持ちだから、生産者や厩舎の馬に対する気持ちは並大抵のものでははいだろう。馬が紡ぐ縁や絆が美しいと感じた。
    最近、競馬界では悲しいことが続いている。人馬ともに望まれたタイミングで引退できることを願うのみ。

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    2024年09月11日