河崎秋子のレビュー一覧
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shintak5555さんの本棚から
来ました
これはもう好きなやーつです
わいの好きなやーつです
弱小生産牧場で期待いっぱいに生まれた暴れ馬が周りの人々に愛情に育まれながら大活躍
ありがたい
こんなんなんぼあってもいいですからね
そしてあーた河﨑秋子さんですよ!
もうほんとね硬軟自在でびっくりしちゃうよね
わいはほら河﨑さんのエッセイとかも読んでるから、このほわ〜んとした文体もそこまでびっくりないけどね(5行前にびっくりしとったやないか)
シルバーファーンや魅力的な登場人物たちをほのぼのとした世界でうまく動かしてる
やるね〜
わいはほのぼのバージョンの秋子さんのが好きだな〜 -
Posted by ブクログ
羊飼いといえば…
ハイジに出てきた少年…ああ、彼はヤギ飼いだった。そう思ったくらい、私には馴染みがない。
羊飼いに憧れ、職業にした河﨑さん。
とても興味深くて、一気読みだった。
酪農をしている家で育った土壌があるからだろうが、動物を家畜として育て、それを肉としていただくことに淡々としている。
と畜場で最後の時間を過ごす羊の写真があるのだが、私はどうしても「かわいい」という気持ちになり、なんとも切なくなる。
ちゃんと、肉として良いものであることに心が動いている河﨑さんはプロだなと思った。
最後のエピソードで「えっ!」と声が出てしまった。
河﨑さんが立派に羊飼いとして存在していた証だなと感動した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとにかく暗く重く苦しい内容。気持ちが沈んでいる時や元々メンタルが繊細な方には向かないかなと思って星一つ減らしました。それでも読み進めずにはいられないものがあって、読み応えはあります。
主人公ミサエに数々の苦難が立ちはだかります。
根室で生まれ、幼少期を新潟で過ごし、そしてまた9歳で根室の吉岡家に引き取られ、奴隷のようにこき使われる日々。その中でも、猫の白妙の温もりや、同じ屯田兵村の林家、薬売りの小山田の優しさに触れて、ほんのひとときではあるけれども癒され、運命が動いていく…。
どうか救いがありますようにと思いながら読みましたが、これがなかなか。
後半第2部からは、主人公が変わり衝撃の事実が明るみに出てきますが、雄介の強く生きていくところやそれを支えるユリ叔母さんの優しさにやっと救いがありました。
自分の人生は自分で背負うしかないこと、一つ一つの選択や決断が自分の人生を形成していて全てを受け入れて生きていくこと。それは哀れでも可哀想でもない、誰にでもある、ただそれだけのこと。
一度しかない自分の人生を大切に誠実に生きていきたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
明治時代、北海道にある樺戸収治監(監獄)を舞台にしたお話。
学生運動に軽い気持ちで参加しただけなのに、13年もの実刑判決を受け 収監された巽(たつみ)。
そして同じ頃に同房に収監され大二郎とペアとなり、次第に友情めいた気持ちを持つ様になる。
その大二郎は 中に水の入った小さな水晶を大切に隠し持っていた。
その石を 彼はいったいなんのために持っていたのか?
✎︎_________
今の時代の刑務所の事も知ってるわけではないけど
明治時代の監獄所生活は 人権なんてあったもんじゃない様な酷さで なんだかズーンとなった。
特に硫黄鉱山での描写は常に死と隣り合わせで過酷だったな〜
そんな中 看守である中田の存在が とても良かった。
いつも表情ひとつ変えない冷淡な感じの中田が 不意に見せたあたたかさと実直さが沁みた〜。
後半は大二郎どうして?で頭の中がいっぱい。
胸が詰まるような切なさだったけど、最後は清々しい気持ちで読み終えた。
あ〜とても良かった〜。
河崎さん 他の作品も読みたくなりました ︎︎♪′
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Posted by ブクログ
常に北海道を舞台に、歴史を含んだ物語を綴られている河崎秋子さん。
今回手にした『 鯨の岬 』も、北海道を舞台にした中編2話の構成となる。
第一話『 鯨の岬 』
札幌に住む主人公の奈津子は、息子夫婦が共働きということで孫の蒼空の世話を押し付けられていた。
小学校から帰ってきた蒼空は、二世帯住宅の自宅には戻らずに、奈津子の住まいで両親が帰宅するまで過ごしていた。
流石に時折気苦労を感じることもあって疲労感に苛まれるのだが、夫の援助は全く期待できなかった。
奈津子は月に一日、母親が入所している釧路の施設に出かけることにしていた。
釧路に向かう途中、小学生の時に住んでいた霧多布へ向かうことにした。
その浜に打ち上がった鯨が腐敗し、膨らんだ腹が裂けて爆発を起こし、見物していた奈津子や友達たちは、飛び散った鯨の血や肉片を浴びた記憶があったのだが⋯。
がしかし、奈津子は何かその記憶に納得し難いものを感じ続けていたのだ。
第二話『 東陬遺事(とうすういじ) 』
江戸後期の文政時代、蝦夷地の多目的価値調査のため、幕府の役人である山根平左衛門は、野付(知床半島と根室半島の中間に位置)に赴任した。
平左衛門が駐在する通行屋では、下働きの男が4人、女中が2名、そして5歳ほどの娘が彼を迎え入れた。
男の一人が弥輔と称し、その姉にたづ、娘はりんと呼ばれたたづの娘だった。
弥輔は幕府から預かっている3頭の馬の世話もしていて、子供の頃に凍傷で足の指を無くしていたのだが、仕事ぶりは熱心な男だった。
姉弟は、幼い頃に両親を亡くし、その後の苦労を伴った生き方に特別の絆を抱いていた。
ある日、幕府から授かった馬の一頭が、流氷の間に前足を挟み、脱出できずに足掻いていた。
弥輔は幕府からの大切な馬を亡くしてはと、身を挺して馬を助けるのだが、そのために弥輔は命を落とす。
弥輔の人間性を認めていた平左衛門は、姉のたづの面倒を見ようとするのだが、たづは頑なに断るのだ。