銀色のステイヤー

銀色のステイヤー

1,870円 (税込)

9pt

非凡な力を秘めながらも気性難を抱える競走馬・シルバーファーンが、
騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。

===
北海道・日高の競走馬生産牧場で、「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬・シダロングランの血を引いて産まれたシルバーファーン。
牧場長の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。この馬が最も懐いている牧場従業員のアヤが問題児であることも、悩みの種である。
馬主となったのは、広瀬という競馬には詳しくない夫人。茨城県・美浦にある厩舎を擁する二本松調教師とともに牧場を見学に訪れ、ファーンの購入を決めた。不安を覚える調教助手の鉄子(本名:大橋姫菜)に、二本松は担当を任せることを告げる。
ファーンは、俊二の兄である菊地俊基騎手とのタッグで、手のかかるヤンチャ坊主ではあるものの順調に戦績を重ねていくが、あるレースで事故が起こり……。
手に汗握る競走展開、人と馬の絆。
わずか数分のレース時間には、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」
一頭の馬がこんなにも、人生を豊かにしてくれる。
『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した著者による、感動の馬物語!

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銀色のステイヤー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ステイヤーの意味が出てくるまでにだいぶかかりました。河﨑さんの作品にはめずらしく⁇
    魅力的な登場人物がたくさんいて、いつもながら女性たちがたくましく、読後爽快感がありました。
    知らなかった競馬の馬側の話が興味深かった。
    馬は無事です。

    0
    2025年08月08日

    Posted by ブクログ

    文句無し近付いてに面白く、読み終わるのが寂しくて残念だった。
    競馬シーンでは、目の前でレースが展開されているかのように力が入った。
    馬の感情、表情、仕草がとても
    よく伝わってきた。
    競馬場に行かなくなって20有余年、また行きたくてたまらん。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    ヤンチャな1頭の競走馬を中心に競馬の裏と表を描いた作品。競馬、全然知らなかったけど、むちゃくちゃおもしろかった。
    クセ強の馬オタクが成長する様子もよかったし、鉄子さんのかっこよさにも痺れた。
    競馬やってみたくなった!

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    ヤンチャ坊主、シルバーファーンが競馬界を駆け抜ける。生産牧場、調教師、馬主の夢を乗せて。

    めっちゃ面白かった。各々の登場人物の大変さと喜びがすごく伝わって来る。競馬を裏方から描く小説には傑作が多いけどこれもその一つ。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    競馬界に留まらず、読者をも魅了する芦毛のファーン。牧場、調教師、騎手…皆の力が結集され、ファーンが優秀な競走馬に成長してゆく過程に酔い痴れた。馬と共に成長してゆく人々も爽やか。人間と動物の描写に偉才を放つ河﨑先生。早くも次回作が楽しみである。

    0
    2024年10月11日

    Posted by ブクログ

    競走馬の育成や調教に主眼を置いたストーリー。
    私も競馬は好きで、強く速い馬を見るとカッコいいと思うけど、終わってみれば今日も無事でよかったということを考える。古馬の中でも特に6歳以上だと、毎レース、これが最後かもしれないという気持ちを抱きながらレースを見つめる。一ファンですらこういう気持ちだから、生

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    北海道の放牧地で黒鹿毛の母ドラセナから生まれた灰色の仔馬。癖の強い父親の血を受け継ぎ自由奔放な仔馬は亡き夫の馬主資格を受け継いだ広瀬夫人が馬主となり、競走馬として歩み始める。一筋縄では行かないファーンに人間はあたふたしながらも愛情深く接する。様々な考えを持つ人達も結局は馬が好きで仕方がないのだ。

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

    これまでに読んだ河﨑作品とは違って、爽やかな青春小説でした。競馬を楽しむうえで、こういう小説を通じてでも、馬を送りだす側の視線は忘れないでいたいものです。

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    070129 #銀色のステイヤー #河﨑秋子
    河﨑秋子さんのエグさやドロドロさは影を潜め、疾走感のある爽やかな物語だ。主人公はシルバーファーンというヤンチャな芦毛馬。世話する人たちを翻弄しながら競走馬として成長していく。馬に関わる登場人物がみんな魅力的だ。競馬というギャンブルの世界を描くので男性主

    0
    2025年01月29日

    Posted by ブクログ

    静内の生産牧場で生まれたヤンチャな牡馬“シルバーファーン”。一頭の馬と共に歩む生産者、調教師、馬主、騎手それぞれの思い。
    調教助手の鉄子、調教師の二本松、問題児のアヤと登場人物のキャラがいい。
    もちろん主役であるシルバーファーンが一番だけど。

    一頭の馬をレースに送り込むまでの彼らの奮闘と、馬によっ

    0
    2024年11月12日

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