銀色のステイヤー

銀色のステイヤー

1,870円 (税込)

9pt

非凡な力を秘めながらも気性難を抱える競走馬・シルバーファーンが、
騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。

===
北海道・日高の競走馬生産牧場で、「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬・シダロングランの血を引いて産まれたシルバーファーン。
牧場長の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。この馬が最も懐いている牧場従業員のアヤが問題児であることも、悩みの種である。
馬主となったのは、広瀬という競馬には詳しくない夫人。茨城県・美浦にある厩舎を擁する二本松調教師とともに牧場を見学に訪れ、ファーンの購入を決めた。不安を覚える調教助手の鉄子(本名:大橋姫菜)に、二本松は担当を任せることを告げる。
ファーンは、俊二の兄である菊地俊基騎手とのタッグで、手のかかるヤンチャ坊主ではあるものの順調に戦績を重ねていくが、あるレースで事故が起こり……。
手に汗握る競走展開、人と馬の絆。
わずか数分のレース時間には、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」
一頭の馬がこんなにも、人生を豊かにしてくれる。
『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した著者による、感動の馬物語!

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銀色のステイヤー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ヤンチャな1頭の競走馬を中心に競馬の裏と表を描いた作品。競馬、全然知らなかったけど、むちゃくちゃおもしろかった。
    クセ強の馬オタクが成長する様子もよかったし、鉄子さんのかっこよさにも痺れた。
    競馬やってみたくなった!

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    ヤンチャ坊主、シルバーファーンが競馬界を駆け抜ける。生産牧場、調教師、馬主の夢を乗せて。

    めっちゃ面白かった。各々の登場人物の大変さと喜びがすごく伝わって来る。競馬を裏方から描く小説には傑作が多いけどこれもその一つ。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    競馬界に留まらず、読者をも魅了する芦毛のファーン。牧場、調教師、騎手…皆の力が結集され、ファーンが優秀な競走馬に成長してゆく過程に酔い痴れた。馬と共に成長してゆく人々も爽やか。人間と動物の描写に偉才を放つ河﨑先生。早くも次回作が楽しみである。

    0
    2024年10月11日

    Posted by ブクログ

    競走馬の育成や調教に主眼を置いたストーリー。
    私も競馬は好きで、強く速い馬を見るとカッコいいと思うけど、終わってみれば今日も無事でよかったということを考える。古馬の中でも特に6歳以上だと、毎レース、これが最後かもしれないという気持ちを抱きながらレースを見つめる。一ファンですらこういう気持ちだから、生

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    静内の生産牧場で生まれたヤンチャな牡馬“シルバーファーン”。一頭の馬と共に歩む生産者、調教師、馬主、騎手それぞれの思い。
    調教助手の鉄子、調教師の二本松、問題児のアヤと登場人物のキャラがいい。
    もちろん主役であるシルバーファーンが一番だけど。

    一頭の馬をレースに送り込むまでの彼らの奮闘と、馬によっ

    0
    2024年11月12日

    Posted by ブクログ

    この小説に登場する競走馬「シルバーファーン」の設定がとてもいい。2011年に三冠を達成したオルフェーヴルを彷彿させる気性難は闘争心と表裏一体であり、秘めた爆発力にものすごく魅力を感じる。競馬場前ファンとしては日頃知ることのできない厩舎や生産牧場での仕事が生き生きと伝わってきて良かった。そして馬を愛す

    0
    2024年11月08日

    Posted by ブクログ

    シルバーファーンことドラ夫の誕生からそれに関わる牧場,馬主,厩舎,厩務員,調教師,騎手などみんなの思いが一つになって成長し,レースを駆け抜けていく.ワクワク感が止まらない.

    0
    2024年10月17日

    Posted by ブクログ

    『ともぐい』を読んだこともあって心に残っていた作家さん。新聞の書評に載っていてきになったので読むことに。

    全く競馬には興味ないし知識もなかったけど、そんな事は全然気にならず読み切れました。
    ドラ夫ちゃんと、女性達の成長物語ですね。
    ともぐいよりライトな感じでした。

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    河崎さんの作品はいつも疾走している。
    ラスト、芦毛のファーンが観客の声援を受けて。。美しい!
    装丁にも惹かれた・・芦毛という競走馬で言われる用語の意味も初めて知った。

    ストーリー的には競場用の馬の生産牧場が舞台。
    そこに人生をかける男女~先代社長夫人、専務、調教助手、スタッフ・・そして意外な輝きを

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    ステイヤー(stayer)は競馬用語で長距離レースの得意な馬のことだそうです。
    北海道・静内の小さな生産牧場で誕生した葦毛(白っぽい毛並)の競走馬・シルバーファーンが持ち前の負けず嫌いでクラシックを制覇し、そのヤンチャっぷりで人気馬となり、6歳の引退レースまでを描いた作品。
    人物像が見事。男性陣も良

    0
    2024年09月05日

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