大鐘稔彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
3冊纏めて買ってあったのに、1冊目から4ケ月以上空いてしまった。2を読んで思い出すのは、アメリカの超一流の肝移植病院で腕を磨いた若手外科医師が、何故か田舎の中病院に行って、地元の二流大学の医局員に邪魔されながら医療を行っていた姿に辛さを感じて、次に手が出なかった事と思う。
この2でもクズの医者が幅を利かす体制がどうしようもない。病院長も分かっているのだが、外科以外の科の人員を大学から引き上げられると困るので切れない。結果的にクズ医者が大失敗して新たな医者が来るのだが、これが逆に肝移植推進派の医師で当麻医師と通じるものがあった。
当麻の母親の脳腫瘍手術や、当麻の恋愛・結婚話しも出てきて展開が忙し -
Posted by ブクログ
P253
しかし見方によっては癌の末期や、脳卒中で植物状態になった患者を抱えた家族が、こんな状態では生きている甲斐がないから延命治療は止めて欲しい早く楽に死なせてやりたい、とねがうのと、廃人同然、身内が誰かもわからなくなった認知症患者は早く安楽死でもさせてくれたらと願うことは、大同小異ではないでしょうか?
この文章を書くことが、よく思いきったなと、感じた。
そのように家族は願い、医者にも伝え、確かにと熟慮の上、筋弛緩剤などを静注した医者が後で遺族にそんなこと言ってないと言われ裁判で有罪になる日本の制度は、早急に見直すべきものだとおもう。
このジャンルでは有名だと思う、宮下洋一氏とは違う観点 -
Posted by ブクログ
「孤高のメス 第1巻」
当麻鉄彦は大学病院を飛び出したアウトサイダーの医師。国内外で腕を磨き一流の外科医となった彼は琵琶湖のほとりの民間病院で難手術に挑み患者達の命を救っていく。折しも大量吐血して瀕死の状態となった「エホバの証人」の少女が担ぎ込まれる。信条により両親は輸血を拒否。一滴の輸血も許されない状況で果たして手術は成功するのか。
バチスタシリーズを読んだ後に読みましたが、あのシリーズとは全く違う読み応えがありました。バチスタはチームとしてどう医学界や病気に立ち向かうかという所を描写していましたが、孤高のメスでは主人公当麻を中心としたもの。彼が医学にどのような価値観を持っているのか、医