【感想・ネタバレ】孤高のメス 外科医当麻鉄彦 第6巻のレビュー

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1‐6巻を通して、誰もこれもキャラが立っている。
医療シーンの描写は、著者が医者であることから当然のように細かく、技術だけではなく、医者側、患者側、双方の心情が事細かに描写されており、非常に素晴らしい。

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2020年11月19日

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ネタバレ

脳死患者からの肝移植が成功しても、日本の閉鎖的な医療社会では受入れられ無かった。と言う事で当麻先生はヘッドハンティングされて台湾へ行ってしまう。

現実脳外科で有名なF島先生も既にアメリカを拠点にしているし、人と違うことをする人、教授を差し置いて出ちゃう杭は本当にガンガン打たれるのが日本の現実なんだろう。

ここまでは、分かりやすい日本医療を表しており素晴らしい。ただ、当麻先生人気過ぎ~送別会で看護師が次から次へと抱きつくなんて・・・・現実あり得ないんですが。
ってもし本当なら節操の無い世界だわ~
寂しい別れを感情を隠して見送るのが日本人の慎ましいところ何じゃ無いの?アイドルの追っかけじゃ有るまいし・・

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2016年11月11日

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巻末の作者のあとがきに小説の文庫化になった経緯があり、読後の感動がさらに増幅されました。願わくは当麻先生のような医師がこれからもご活躍されますように。(京子の手紙みたいですが。)

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2011年10月16日

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ついにラスト・・・
医学界というか伝統というか規則というか・・・
それは破るためにある!
と誰かが言ったということがあるのかもしれません。
ただ、それをはじめにやると必ずといっていいほど、バッシングがあります。
今は当然といってもいいほどプロ野球の世界ではメジャーリーグへと行きますが、この流れのきっかけを作ってくれた、野茂選手はそうそうたるものでした。
そんな人がいなければ、作れないいい流れってものはあります。
その勇気と行動力。
僕にもあるでしょうか

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2009年10月07日

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最終巻は、やはり凄い。主人公が自身の医療倫理を喝破するシーンは「そうだそうだもっと言ってやれ!」の思い。ラストの主人公の選択も、『医療界に対する「やるせなさ」』と『その後の活躍』を伺わせる。全6巻 飛び飛び(刊行が一ヶ月に2冊づつ)だったけど十分に愉しんだ。

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2011年09月04日

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やっぱり、と言う展開。出る杭は打たれるという医学会。論文の数で出世できるなら、手術は偉い先生にしてもらいたくない。色んな問題を置いて日本を出て行っちゃうのは、作者が答えを用意出来なかったからだと思う。でもリアリティがあって面白い小説だった。

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2017年11月28日

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ネタバレ

全6巻の最終巻。脳死・肝移植、大学をテーマに扱ったシリーズでなかなか読ませる内容でした。主人公の医療技術・人格が出来すぎなのが、やや現実から浮いた感じはしましたが。

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2013年04月13日

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脳死の問題、移植医療についてはそれを推し進めるのが
本当に正しいことなのか未だによくわからないです。
この小説を読んで、作者の姿勢は一貫していて、
現場にいるかたの気持ちがよく伝わってきました。
六巻、特に長いとも感じることなく読み終わりました。
他のシリーズ?も読んでみようと思います。

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2011年10月18日

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ネタバレ

3~6まで一気に読破。途中から医療ドキュメンタリーのようになってきて、小説ではないようだった。
途中の恋愛ストーリーは不要では?

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2011年07月03日

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文章が一昔前なのやちょっと表現がおもしろいのはまあ6巻まで読んだら慣れてきました。さすが現職のお医者様だけあって、ストーリー展開や手術シーンは迫力があったし、医者としての倫理観やマスコミに対する考え方など、いろいろ考えさせられました。完全に同意とまではいかなかったけど。たとえば、手術はたくさん回数をこなせば上手になるのだから、未熟な医者にもどんどん手術をさせなければならないというのはよーくわかるんですが、どんな簡単な手術であっても、新米の手がぶるぶる震えてるような先生に執刀してほしくないのは、患者の気持ちですよね・・・たとえば手術をしなければ、5年以内に死ぬけれど、手術をしたら、10人のうち2人死ぬとわかっている場合、100人のうち98人の病気は治る!と思うのが病院の先生かもしれないけど、残りの二人が自分や自分の家族だったら・・・って思ったら、死なずに5年だけでも生きていてほしいと思ってしまったり。生存率とか成功率とか頭では理解できるのですが、死ぬのが自分の身近な人と考えると、それってパーセンテージでは計れないのですよね。まあ、そんなこと言ってたら、医療なんてなりたたないのでしょうが。マスコミや患者の行き過ぎた医者バッシングもどうかと思うのですが、医者も、今までえばりすぎて、患者に必要な情報わたしてなかったのでは???とかも思いますし。って、どんどん内容から外れて個人的な話に流れていっているので、このくらいで・・・

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2011年09月12日

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脳死=人の死ではなかった時代に、片田舎の私立病院で肝移植を決行しようとする当麻医師の話。
当時の世論がどうだったか覚えていないけど、当時と今の臓器移植の現状を調べた上で読むとより面白そう。

作者は医者で、ノンフィクション部分をかなり含む。
注もなく医学用語が大量に使われるので、慣れてないとつまづきそう。
1989年から4年間ビジネスジャンプで連載していた「メスよ輝け!」を原作者本人が大幅加筆・ノベライズしたもの。2010年映画化。

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2011年05月10日

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日本の医療制度は、まだまだダメだ…。当麻医師がハッピーエンドに終わったのがせめてもの救い。

作品の紹介
前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下す―。

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2010年12月08日

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せっかく大手術を成功させたのに、いろんな力関係の中で迫害的な扱いを受けた当麻先生。結局一番可愛そうなのは当麻先生。
それでも、医師として新たな転地での期待に燃える当麻先生は、心から尊敬できる人物。是非、続編も読んでみたい。

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2012年10月10日

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無事に手術を成功させたものの、内外からの激しいバッシングにさらされる当麻。

旧弊なシステムにがんじがらめの日本の医療、人の成功を喜べない陰湿な風土……。天才外科医の孤独感が否応なく伝わってくる。タイムリーにも新たな臓器移植法案が施行されたこともあり、けっして他人事ではない脳死について深く考えさせられた。

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2011年07月07日

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とうとう終わってしまった~っと思ったら、まだ続編があるようです♪
明日は本屋へGo!!

おっとその前に、「告白」by湊かなえ を読み始めます♪

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2010年06月26日

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ラスト。最後はこうせざるを得なかった、というか、他の選択はあるまいなあ。台湾医師が出てきた段階で読めていた。それだけ当麻先生が、今の日本の医療界で現実離れした存在であるということだろう。フィクションなのだし熱くなることはないと思いつつも、ちょっとした反感を感じてしまうのは仕方ない(笑)ユメマボロシの理想論を振りかざす、聖職者のような理想的な非人間的な医者に、だんだんとなって行ってしまったなあ(笑)

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2009年10月04日

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天才外科医当麻鉄彦が、外国での研鑚をつみ帰国し、田舎の総合病院で執刀する中、いろんな軋轢等になやみつつ新医療に取り組む。大学病院の実川と生体肝移植を試みる。実川への風当たりが強くなる中、まだ日本では法令化されてない脳死の肝移植を当麻は成功させ一躍脚光を浴びるが、昔からの肝移植学会とかの偉い面々からは四面楚歌となる。そんなおり母親の知人から台湾の病院に是非にと請われる。第六巻

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2009年10月04日

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目の前に肝移植でしか救い得ない患者がいたので、ためらわず肝移植に踏み切った。もちろん、あくまでドナーとレシペント双方の同意の下であった。。。であるのに、不正医療として告発されてしまう。マスコミとか、学会で事前に何の連絡も無かったことが原因で。事前に連絡すれば、反対されるのは自明であったのに。
密室裡にやってしまうのは確かにフェアではなかったんだろうけれど、だからといって、当節の実施可能な施設を限定(認定)してしまうのはいかがなものかと。それよりも医学界は外科医の能力そのものをしっかりと認定する努力をすべきだというのが、著者の訴えたかったことのようです。
ただ、最後の結末は、前巻あたりからある程度予想できていたものですが、日本人として少々残念な決断でした。

(2007/7/21)

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2009年10月07日

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シリーズ第六弾。脳死肝移植を成功させた当麻鉄彦。しかし、肝移植研究会からは除名処分を受け、さらに院内の医師からのバッシングにあう。かくして台湾の病院に移籍する当麻。院長が守ってくれなかったのは、ちょっとショック。残されたスタッフは可哀想。

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2024年04月14日

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 巨編小説最終巻。脳死肝移植を成功させたものの、倫理委員会を通していないなどの理由から、かえってバッシングが大きくなってしまう。
 論文で得た権威ばかりにこだわる制度と、医師はメスを執って目の前の患者を救うことが全てと考える当麻の溝は埋まらない。どちらかというと「実践的でいいものはいい」と考える欧米的考え方が権威主義の強い日本にはまだ定着していない。自分の求める医療はどこにあるのか、当麻はある決断を下す。
 全6巻、非常に読みごたえもあり勉強にもなった。

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2022年05月16日

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当麻の日本での闘いが終わった。脳死肝移植移植を機に、当麻を取り巻く医学界、マスコミの非難。そして彼が勤務する病院内の他科医師達との関係が悪化していく。大学の医局からの派遣に頼らざるを得ない地方の民間病院の苦しさを知れば、院長の言動は致し方ないことだろう。そして、日本ならではのそんな関係性から当麻が台湾への転身を決断することも納得できる。あとがきを読むとBJコミックス『メスよ輝け‼ 外科医当麻鉄彦』が先にあり、本シリーズがそのノベライズであったことに驚いた。

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2019年02月11日

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前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下すー。

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2018年06月12日

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前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下す―。 (「BOOK」データベースより)

全6巻まとめての感想。
ドクターが作者ということで、手術や手当てのシーンなどはさすがにリアリティがあってテンポよく描かれています。
ただ、変な日本語が散見したのが残念。

あとは女性の描き方がなぜそういう風に?と思うところばかりでした。
主人公・当麻先生はぶれないのですが、どうも他の登場人物は出てくるたびに表情や言うことが違ってるなあと思うことしばしば。
どうにも理解できなかったのが、蘭先生の変貌ぶり。
あれで何を伝えたかったのでしょう。
素晴らしいドクターの最後をあんな姿で描かなくてもと思ってしまいますが、作者には何か意図があったのかもしれません。

日本の大学病院のシステム、医療の倫理など、読んでいて歯がゆかったり悔しかったりしました。
当麻先生のようなドクターは理想ではあっても実際には難しいんでしょうね。
ただ、専門医、認定医については、認識を新たにしました、というかさせられてしまいました。
いいのかな?

ドクターは、学会や医局に所属していないと、やっていけないというのもおかしな話ですよね。
大学の教授選や博士論文然り。
医療は机上の学問ではないですからね。
もちろん、知識はとても大切で、必要不可欠なものですが、それだけでは、患者はたまったもんじゃありません。
だから臨床教授っていう制度ができたんでしょう。

医療現場での豊かな経験のある第一線の臨床病院で活躍中のドクターが医学生の臨床実習を指導する。
外来やオペ、病棟の業務だけでも多忙でしょうから、大変ですよね。
ちなみに私の主治医その1(失礼な言い方でごめんなさい)のI先生は臨床教授です。

あ、本の話からだいぶそれちゃいましたね。
私は結末が半分気に入らないのです。
進んだ道はいいとしましょう。
でも選んだパートナーはええええ、やっぱりそうなっちゃう?って感じ(笑)。

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2014年12月31日

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一旦の完結を見た第6巻。あとがきを読んで、どうしてこの小説がこんなに話し言葉ばかりなのだろうかということに納得。原作ではそれしか書いてなかったんだな、と。
手術があまりにも簡単にうまく行ってしまうことや、あっさり主人公が台湾に行くことを決めてしまうなんていうあたりの感情の起伏はなんら描かれていないが、ドラマとしては十分な要素が盛り込まれています。
突っ込みどころ満載なのは、まぁご愛嬌でしょう。

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2013年02月06日

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いよいよ最終巻。
脳死肝移植を始めて成功させた当麻に、社会的批判の集中砲火が。
社会正義を振りかざす新聞記者、順序序列を重んじる権威者と人間を救いたいと研鑽を積む医師。
正義や権威を振りかざす人々には、命を救われた人、救われなかった人たちの気持ちが見えないのか?
サラリーマン社会でもありがちな『顧客不在』の状況が白い巨塔にもあって当然。しかしそれが自分の命に関わることだとしたら恐ろしい限りである。
そして実力のある、権力の無い医師は、日本には居られなくなる。
さびしい国日本。

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2012年10月27日

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ついに当麻が肝移植を実行。日本での肝移植の問題についても書かれている。生体肝移植と脳死肝移植があり、生体肝移植は腎移植に通づるものがあり、脳死肝移植は脳死判定がなかなか行われない現状や、移植のために脳死判定患者を作るのかという意見や、台湾では死刑囚が移植ドナーになってる(今はわからないが)、オーストラリアは親日だから日本人も移植しやすい、アメリカは移植件数多いが、日本からいくと莫大な資金が必要で、ドナー待ちの間になくなる人も多いと。また先天性の小児の肝移植だけでなく、末期の肝硬変や交通外傷の肝損傷でも肝移植により助かる可能性がある、台湾もやっているがやはり台湾人優先ということなど、日本の日常的医療ではなかなか触れないことが知れた。でも書かれたのがだいぶ前だからいまの現状はまた違ったものなのかもしれない。保守的なスタッフや足を引っ張るスタッフが多い中、新しい医療を切り開いていく難しさ、海外先進医療との環境のちがいなども感じる。台湾は日本より先に肝移植を始め、アメリカではピッツバーグが有名らしい。当麻はなぜ志を貫けるのか、過去の婚約者を肝炎で亡くし、その後肝移植で助けることができたかも、今後肝移植で救える患者がいたら救いたいと思い続けたからだった。また臓器移植は、当事者かその近い関係にならない限り、あまり考えることのない問題だが、いつ傍観者から当事者になるかわからないと思うと、もっとしっかり考えるべき問題だと感じた。

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2011年12月21日

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ネタバレ

この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。

クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。

この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。

この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

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2011年10月04日

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それなりに面白く読み易く、1日1〜2冊ペースで一気に読んだ。ただ、淡々と話が進み一貫性はなく、終わり方も意外性もなく物足りなさを感じた。続編に続くのかな?

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2010年09月06日

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きちんと6巻終わったというより

まだ 次!

あと 4巻も・・・。

と言う気分に 納得いかずです。

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2010年08月08日

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 不慮の事故により、台湾からの応援も頼めなくなってしまった脳死肝移植はどうなることかと心配されたが、見事当麻は成功をおさめる。しかしながら、そんな当麻を待ち受けていたのは賞賛ではなく、バッシングの嵐であった。

 いよいよ最終巻。これを読んでいると、医療の制度にはなんてつまらないしがらみが多いのだろうと思ってしまう。とりわけ、大学病院には。どういう方法が一番患者のためになるかということよりも、どこに顔をたてるかや、どうすれば今後の自分の出世に役立つかということばかりを考える医者のなんと多いことか。医師を志した時に誰でも持っていたであろうはずの心を、忘れている人間がここまで多いものなのか。結局当麻も、様々な抑制によって日本にいる意味を見失ってしまい、台湾に渡る結末になっていることからも、実際医療の現場で働く作者が同様の疑問を抱いていることが伺える。

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2011年10月19日

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