あらすじ
実川の上司である卜部教授は、頑として肝臓移植を認めなかった。だが定年後のポストに不安を覚えていた卜部は、手術が成功すれば有名国立病院の院長に推挙するというある人物との裏取引により態度を一変させる。かくして幼児の手術にゴーサインが出され、極秘に本邦初の生体肝移植が始まる。当麻も駆けつけるが、そのとき母危篤の知らせが…。
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評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
実川の上司である卜部教授は、頑として肝臓移植を認めなかった。だが定年後のポストに不安を覚えていた卜部は、手術が成功すれば有名国立病院の院長に推挙するというある人物との裏取引により態度を一変させる。かくして幼児の手術にゴーサインが出され、極秘に本邦初の生体肝移植が始まる。当麻も駆けつけるが、そのとき母危篤の知らせが…。
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当麻先生の過去も出てきて、女性の影もちらつき始め、ますます面白く。敵方はひたすらふてぶてしくグーたらでやな奴で、美女はみな当麻先生を好きになって、そんな中でも当麻先生はひたすらクール、医療一筋。本当にわかりやすい展開です。
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本巻から少々毛色が変わってきた気もするが、個人的には好み。
当麻医師のプライベート話も人間味が垣間見れて、ストーリーにはプラスに働いていると思う。
当麻青年の青春話は甘酸っぱさ全開で何度でも読み直したくなるほど好きだ。
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外科医 当麻のお話の続き。
本人の手技の凄さや、見識の高さなどとはお構いなく、昔ながらの「白い巨塔」に振り回される主人公。
今もまだ、このような、悪癖が続いている のかと思うと、嫌気がさすが・・・。
お話としては、とてもおもしろい。
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CBA先天性胆道閉鎖症の子の本邦初の生体肝移植、父親から、それに当麻も参加する。そこへ脳腫瘍の当麻母危篤の連絡が。リスクを背負いながら技術進展を目指す医者と、祭り上げては失敗すればすぐたたくマスコミとのやりとりも。
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幼児の生体肝移植のうらで、それぞれ思惑を持った人たちが動いてる。
当麻先生も、大手術が控えてるのに、母親、古今の恋愛相手など問題も山積み。
外科のみではなく、「痔」、「乳がん」、「肝炎」など、いろんな病をもつ人物が登場する度に、自分の健康のありがたみを感じる。
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肝移植に話が進み、段々と盛り上がりを見せる展開です。どんな病気になっても、それを治療する医者によってその後の経過に歴然とした差が出ます。著者の伝えたいメッセージの詰まった巻。
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日本初の生体肝移植が実川助教授により行われることに。当麻はその腕を見込まれてドナーからの肝臓摘出を担当する。
登場人物たちの思惑が交錯した複雑な展開だが、むずかしい専門用語にもすっかり慣れてお医者さんになった気分で読める。
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第3巻は、これまでになく主人公のプライベートな部分が満載でした。
高校時代の恋(それが、医師として活躍中の今に至るまで後を引いている)、母の看護。興味深いのは、看護士の患者に対する接し方へのメッセージを感じたのが10巻中のここだけだったということです。患者の身内として、現場に求めるものが何かをはっきり伝えてくれているシーンがありました。
もちろん、医師としての活躍も進みます。本邦初の生体肝移植へ!
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もともと肝移植の話を書きたくてはじめたお話なのだが、いよいよ肝移植になるとやはり、現実味が薄くなってしまうのは仕方ないか。移植、という問題をいとも簡単に、むしろシンプルに乗り越えてしまう主人公に、この辺りからやや腰が引けてしまい、ただ単に気持ちよく読んで行くことができなくなってくる。
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天才外科医当麻鉄彦が、外国での研鑚をつみ帰国し、田舎の総合病院で執刀する中、いろんな軋轢等になやみつつ新医療に取り組む。大学病院の実川と生体肝移植を試みる。実川への風当たりが強くなる中、まだ日本では法令化されてない脳死の肝移植を当麻は成功させ一躍脚光を浴びるが、昔からの肝移植学会とかの偉い面々からは四面楚歌となる。そんなおり母親の知人から台湾の病院に是非にと請われる。第三巻
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いよいよ本邦初の生体肝移植。一方で当麻医師の母親が危篤になるという状況の中で手術が始まります。
患者の生命力頼み、失敗しても仕方の無い状況まで引き延ばして、ぎりぎりのゴーサインが出されることとなりましたが、内部告発・抜け駆けなど医者達の出世争いの道具とされてしまっているあたりが、いかにもありそうなお話として、噴飯もののリアル感ありでした。
(2007/7/10)
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シリーズ第三弾。近江大学で本邦初の生体肝移植が始まった。レシピエントの患児を執刀するのは実川助教授。ドナーの父親の肝臓を手術するのは当麻医師。その手術中に当麻の母危篤の連絡がはいる。
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周囲のハードルの高さから生体肝移植は無理かと思ったが、意外な理由で許可されるし、倫理審査委員会を作ったのに議題に載せずに超法規的解釈となったり、医療の世界は一般社会と違うようだ。それに加えて同僚の成功を妬み、マスコミにリークするなんて考えられない。そのマスコミを手玉に取る上司。
このシリーズは一番良いところで「続く」となる。今回も移植の途中で切り上げて実家に向かう当麻医師。移植が成功するかどうか、マスコミ対応がどうか、非常に気になる。ということで、4から6まで購入してしまった。
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本邦初の民間病院を舞台にした生体肝移植実施までを巡る人間模様を描く第3巻。移植を受ける家族、実施の責任問題、実施者の立場、その後のポスト、マスコミへのリーク等々、様々な立場の人物から生体肝移植への思いが描かれている。
更にこの移植手術の直前から主人公・当麻鉄彦の母親の調子が芳しくないという伏線もあり、医師の複雑な状況もうかがい知ることができる。
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実川の上司である卜部教授は、頑として肝臓移植を認めなかった。だが定年後のポストに不安を覚えていた卜部は、手術が成功すれば有名国立病院の院長に推挙するというある人物との裏取引により態度を一変させる。かくして幼児の手術にゴーサインが出され、極秘に本邦初の生体肝移植が始まる。当麻も駆けつけるが、そのとき母危篤の知らせが…。 (「BOOK」データベースより)
感想は最終巻に。
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母峰子の脳腫瘍切除術後。
取りきれなかった腫瘍部分をどうするかで葛藤。放射線にせよ化学療法にせよいまいちの成績。
「父ちゃんのそばに」のセリフで、郷里熊本医大に転院させることを決意する当麻。
近江大学実川助教授を手伝って生体肝移植をする当麻。当麻はドナー側の執刀。
その最中(終わりかけ)に従妹律子からの電話。峰子が息を引き取りそうだとのこと。この電話を受けたのは実川。
実川はドナーの閉腹を引き受け当麻を郷里に向かわせる。
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ということで引き続き第三巻。
赤子に対する生体肝移植というわかりやすいテーマと自分の親の手術という2つのテーマが並行してくる当たり、だいぶこなれてきた印象。
でもぽっと出たヒロインに対して主人公がどうしてここまで心惹かれたのかとかがまったくわからないし、そのあたりの心の機微に関する描写は手術に関する秒差と比べて大幅な不足感が否めない。ま、このへんはスルーしてあげてストーリーだけ評価すべきなんでしょうけど。
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この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。
クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。
この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。
この作品はずっと手元においておきたい作品でした。
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内容(「BOOK」データベースより)
実川の上司である卜部教授は、頑として肝臓移植を認めなかった。だが定年後のポストに不安を覚えていた卜部は、手術が成功すれば有名国立病院の院長に推挙するというある人物との裏取引により態度を一変させる。かくして幼児の手術にゴーサインが出され、極秘に本邦初の生体肝移植が始まる。当麻も駆けつけるが、そのとき母危篤の知らせが…。
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主人公の当麻鉄彦の淡い初恋、母親の癌、そしていよいよ生体肝移植への着手のチャンスをつかむ。途中読んでいるときに、間が空きすぎてしまい、前の話を忘れてしまった。一気に読まないと醍醐味を味わえませんから。後半部分は一気にいきました。次の4巻へも期待が高まる。
Posted by ブクログ
読後半月感想追加
なんか★2つマイナスでもいいかなという感じ。
もう先読まなくても平気
色々やることあるのに、続けて読んでしまった。
高校時代の回想シーンはあまりの純情さに笑っちゃった。
どんどん惹きこまれていくので、前2巻より★プラス。
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当麻の母・峰子の容態は芳しくなかった。既に100%脳腫瘍を取り除くのは不可能とみられ、しゃべることもままならなくなり、排泄も食事も自分ではもうできなくなってきてしまった。一方、ようやく2歳幼児に対する生体肝移植の手はずが整ったということで、実川と共に当麻は手術に挑むこととなる。が、手術の最中に母・峰子危篤の知らせが入った・・・。
いくら外科医といえど、脳は専門外である当麻。自分の母親に対してできることが限られていて悔しがる姿が切ない。その母親に対するありえない看護の現場を見てしまった時の彼が、珍しく感情的になっていたのが印象的。
Posted by ブクログ
痔や乳癌の描写では、人の怪我や病気の話を聞くと、自分の該当部位が掻き毟りたくなるほどウズいてしまうという持病が出てしまって、挫折しかかった。なんとか斜め読みで読み飛ばしたけど…・・
この巻では、人の命が医者の出世の道具に当たり前のように成り下がっているという、見慣れた構造を改めて見せ付けられるね。空恐ろしい現実だ。
(2007/10/20)