あらすじ
当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻たちの苦闘が始まる。
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Posted by ブクログ
評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻達の苦闘が始まる。
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面白いんだけど、医療用語が全く分からないので、解説が欲しい。病状や手術の描写が細かいため臨場感があることに加えて、地方の民間病院と医局の関係も描かれていて、社会問題として読んでも面白い。野本のような医者が実際にいるのかと思うとゾッとする。医者という仕事はホントに大変な仕事だと感じる。
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個人的には第1巻より面白かった印象。まだ携帯電話の普及していない時代背景に慣れたせいもあるかもしれないが、とにかく文章表現が面白くスッキリ読めた。
一難去ってまた一難、次から次に悪役キャラが出てきて「当麻鉄彦」を引き立て、本作を盛り上げていく。
第2巻も、またもやキリの悪いところで終わってしまったため、次巻も近々買ってこよう。
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島田さんの野本へのブチ切れシーンと、最後の当麻先生が役立たず麻酔医へキッパリ言ってやったシーンが痛快スッキリでした
あと、実家に帰った当麻先生の兄がおらず1人で両親を世話しなければならない寂しさがすごく伝わって心を動かされた。
Posted by ブクログ
3冊纏めて買ってあったのに、1冊目から4ケ月以上空いてしまった。2を読んで思い出すのは、アメリカの超一流の肝移植病院で腕を磨いた若手外科医師が、何故か田舎の中病院に行って、地元の二流大学の医局員に邪魔されながら医療を行っていた姿に辛さを感じて、次に手が出なかった事と思う。
この2でもクズの医者が幅を利かす体制がどうしようもない。病院長も分かっているのだが、外科以外の科の人員を大学から引き上げられると困るので切れない。結果的にクズ医者が大失敗して新たな医者が来るのだが、これが逆に肝移植推進派の医師で当麻医師と通じるものがあった。
当麻の母親の脳腫瘍手術や、当麻の恋愛・結婚話しも出てきて展開が忙しくなってきた。早めに3冊目を読もう。
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実川との出会いにより、肝移植の話が一気に盛りがってした。
しかし、医学界っていうところは一般市民が想像できないくらい大きな壁がいくつもあるんですね~
その壁や、主治医によっても、簡単に助かる命も放ったらかしにされる現実を思い知った気がした。
まったく悩みなどない当麻先生だと思ってたんですが、実家の事情も大変そう…
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この巻は、主人公当麻のフラストレーションを何度も感じました。
アメリカでは何度も経験してきた脳死肝移植が日本では叶わないこと、未熟でいばり腐った他の医師がしでかす、手術ミスとその隠蔽、実母の病気が自分の専門外であること・・・・
医療の現場、当事者である患者や医師・看護士たちの思い。ページを繰る手を止められないほど面白いと感じながらも、だんだん気持ちが重くなってきている自分に気づきました。
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アメリカで肝移植を学び、抜きんでた力量をもつ外科医・当麻が、日本の片田舎の私立病院で働いている理由が明らかに。
それにしても、医師とは名ばかりのお粗末な人が次々と作中に登場するのには参ってしまう。病院と医師は選ばなければ!と心から思った。
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当麻先生のプライベートにも話が展開していく第2巻。張っていた伏線が繋がったかと思いきや、新たな伏線が出てきて飽きさせません。相変わらずの専門用語なので、医療従事者は本当に楽しめる内容になっています。
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天才外科医当麻鉄彦が、外国での研鑚をつみ帰国し、田舎の総合病院で執刀する中、いろんな軋轢等になやみつつ新医療に取り組む。大学病院の実川と生体肝移植を試みる。実川への風当たりが強くなる中、まだ日本では法令化されてない脳死の肝移植を当麻は成功させ一躍脚光を浴びるが、昔からの肝移植学会とかの偉い面々からは四面楚歌となる。そんなおり母親の知人から台湾の病院に是非にと請われる。第ニ巻
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ドラマチックな凝った展開があるわけじゃないけど、リアルな淡々とした描写、それだけで十分に楽しめる。
しかしそれにしてもダメな医者のダメさがあまりにひど過ぎる。これが本当に現実なのか?
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地方の総合病院に巣食う三流医科大学の学閥。およそ「医は仁術」という世界(善人)からは遠くかけ離れた悪人達のていたらくと、天才外科医主人公の孤高のメスさばきを迫真の筆致で読ませてくれるハラハラドキドキ小説。
これまで、シンプルな善人対悪人の構図で展開してきたが、本書第2巻では、ちゃんとしたスキルを有した悪人タイプも登場してきて、いよいよ日本国内で初の肝臓移植へ向けての展開になってきました。
(2007/7/5)
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当麻が頭角をあらわし、実川に見染められて、生体肝移植に誘われる。
野本は町会議員の妻の手術をしくじり、病院を辞めることに。
この小説を読んでいると世の中にまともな医者はいるのかと疑いたくなる。
Posted by ブクログ
当麻の過去が少し描かれたり、
島田が野本に怒ってくれたり、
変化のある2巻。
母親を連れてきた当麻が今後どんな症例にどんな手術を行っていくか、気になる。
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医療行為の是非が問われている内容である。一人の患者を前にしたとき、そこに施されるべき医療は何か。助ける方法の選択肢が一つしかない場合、それを採ればいいと思うが、もしそれが実施例がないものだとしたら。
成功すればヒーローと崇められるかもしれないが、失敗した場合はバッシングは免れない。バッシングで訴訟問題まで抱え込むと、この世の中、風評が一気に広がることは必至。そうなると訴えられた病院は患者が減り、他の病院は患者が増え、結局は患者へ十分な医療行為が行えない。それを恐れ、保守的な傾向にならざるを得ない理由もわかる。しかし、一か八かでもその方法しか救えないとなると、みすみす何もせずに命をあきらめるか、それとも踏み切るか。簡単な問題ではない。
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ダメな医者のオンパレードに戦慄を覚える。
麻酔で過去に痛い経験がある自分としては、手術の際は腕の良い外科医にお願いしたいと切に願う。
3巻も当然読むのだ。
Posted by ブクログ
当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻達の苦闘が始まる。
Posted by ブクログ
当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻達の苦闘が始まる。 (「BOOK」データベースより)
感想は最終巻に。
Posted by ブクログ
今 読むと、生体肝移植の第一号になるのがどうのと揉めてるのはちと古い・・・という感もあり(^_^;) 医療物の読みすぎ(&医療ドラマの観過ぎ)かな。
Posted by ブクログ
第二巻ということで、楽しみに読みました。相変わらず、医療業界の闇や学閥、派閥などの人間関係が描かれています。どこまで脚色しているか、わかりませんが、作者は医師ですし、私も仕事上、医師と合う機会が多く、なんとなく、「ありえるな」と思います。
2巻からは、ライバルになる可能性のある医師も登場し、ますます先が読みたくなります。
Posted by ブクログ
第1巻に続いて読んでみました。
未だに文章力の未熟さや構成の甘さは気になるものの、ストーリー展開はぐっと良い感じになってきた印象。
下手に男女の恋愛の話を入れ込まないほうが純粋な医療ドラマとして読みやすくなるんだけど…たぶん著書はこの辺りが気に入っているんだろうなぁというところまで読み取れてしまう残念さ。さて、最終的にどう着地できるのか…
Posted by ブクログ
この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。
クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。
この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。
この作品はずっと手元においておきたい作品でした。
この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。
クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。
この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。
この作品はずっと手元においておきたい作品でした。
Posted by ブクログ
シリーズモノ。続きを読みたい。。
内容(「BOOK」データベースより)
当麻の評判は日ごとに高まった。そんな時、近江大の実川助教授から二歳の幼児の「肝臓移植」を手伝って欲しいと頼まれる。一か八か、残された方法はそれだけだった。快諾する当麻だが、抜け駆けは許さんとする他の外科医の妬み、手術の失敗を恐れる大学病院の保守的な壁にぶつかってしまう。風前の灯となった生命を前に当麻達の苦闘が始まる。
Posted by ブクログ
あっという間に2巻目も読み終えた。1巻とだいたい同じ文体の流れになるので読みやすいが、今後の展開がどうなるか楽しみである。実は6巻まで買い込んであって、これからも継続して読んでいくつもり。新しい肝移植にどう挑むか。古い慣習をいかにうち破っていくかが、楽しみ。それとも壁に朽ち果てるか?
Posted by ブクログ
読みやすいんだけど、同じような文章が多いのが
とっても気になる。
こんなに文章力なかったっけか??
内容としては、いきなり大事件が起きて解決していく
というようなことはないけど、ゆっくりと進んでいきます。
って、全6巻だから当然か。
あとは未読の3巻から読むぞー。
Posted by ブクログ
野本の元患者のリオペ、そして病院職員の事故による肝臓破裂など、残念ながら救えなかった患者もいるものの、その技術力の高さと、誠心誠意をもって病気に取り組む姿は患者や同僚達からの高い信頼を得る。また、応援に入った時にたまたま当麻の手術を見た近江大の実川(さねかわ)助教授は、当麻の手技を見て、これから取り組もうとしている日本では前代未聞の2歳幼児に対する肝臓移植に必要不可欠だと思い、応援を依頼する。
病院職員の手術の際、その娘がオペ科勤務の看護士だということで手術に入ることを簡単に許されているのだが、それはありなんだろうか?野本とのいざこざはこの巻で一応一区切りか。この巻では他、当麻の過去についても触れられている。10年前に将来を誓った元研修医の彼女・宮原武子がいたが(しかしキスを一度限りだという)、針刺し事故で劇症肝炎で失ってしまったらしい。それ以降、仕事一筋なのね・・・。2巻は当麻の母親が脳腫瘍に倒れ、甦生記念病院に運ぶところまで。自分が医者だと、必要以上のことがわかってしまって、他の医者に任せられなくなるんだろうなぁ。