大鐘稔彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不慮の事故により、台湾からの応援も頼めなくなってしまった脳死肝移植はどうなることかと心配されたが、見事当麻は成功をおさめる。しかしながら、そんな当麻を待ち受けていたのは賞賛ではなく、バッシングの嵐であった。
いよいよ最終巻。これを読んでいると、医療の制度にはなんてつまらないしがらみが多いのだろうと思ってしまう。とりわけ、大学病院には。どういう方法が一番患者のためになるかということよりも、どこに顔をたてるかや、どうすれば今後の自分の出世に役立つかということばかりを考える医者のなんと多いことか。医師を志した時に誰でも持っていたであろうはずの心を、忘れている人間がここまで多いものなのか。結局当麻も、様々な抑制によって日本にいる意味を見失ってしまい、台湾に渡る結末になっていることからも、実際医療の現場で働く作者が同様の疑問を抱いていることが伺える。