大鐘稔彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
孤高のメス 第5巻
生体肝移植を行った実川の失敗から1年。自分の目の前に肝移植を行うことで助けられる患者と、ドナーとなる脳死患者がいる。その時医師は何を考え、どんな行動を取るのか?
そもそも、肝移植に当たっては、乗り越えなければならない相性の問題が存在する。いくつもの条件をクリアしなければ移植をすることができないのだが、この体験を基にしたフィクションでは、時期も条件も合致した例がすぐに見つかっている。逆に言えば肝移植を必要としている人と、脳死と呼ばれる人が、実は想像をはるかに超える数 世の中に入るということなのか?
もしそうだとすれば、自分が健康体でいられることが実はかなり幸運なことなのかもし -
Posted by ブクログ
ついに当麻が肝移植を実行。日本での肝移植の問題についても書かれている。生体肝移植と脳死肝移植があり、生体肝移植は腎移植に通づるものがあり、脳死肝移植は脳死判定がなかなか行われない現状や、移植のために脳死判定患者を作るのかという意見や、台湾では死刑囚が移植ドナーになってる(今はわからないが)、オーストラリアは親日だから日本人も移植しやすい、アメリカは移植件数多いが、日本からいくと莫大な資金が必要で、ドナー待ちの間になくなる人も多いと。また先天性の小児の肝移植だけでなく、末期の肝硬変や交通外傷の肝損傷でも肝移植により助かる可能性がある、台湾もやっているがやはり台湾人優先ということなど、日本の日常的
-
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。
クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。
この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。
この作品はずっと手元においておきたい作品でした。
この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻