【感想・ネタバレ】緋色のメス(下)のレビュー

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Posted by ブクログ

孤高のメスは趣が違って、医療ものというよりは恋愛小説。上巻の後半は読み進めるのが億劫だったが、下巻は闘病生活をベースに話を進めていくで気怠く一本調子に進む展開に緊張感を持たせている。現実的かどうかというのは置いておくとしても、死にゆく家庭で何を考えるか、どう生きていくべきかということを自分も考えさせられる。

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2010年10月19日

Posted by ブクログ

前作「孤高のメス」の印象から、どうしても優秀な外科医を軸にし、医学界の暗部をリアルに織り交ぜた小説という感触が有ったが、本作はあくまで末期がんを患った女性の許されざる愛を中心に描いたヒューマンドラマであるといえる。以前のレビューでも書いたがそういう意味では今回の本のタイトルは大失敗だと思う。

作では大学病院の腐敗部分を背景に臓器移植という先端医療を緻密に描写することで物語の世界観をリアルに作り出していた。 それ故に登場人物は否が応でも人間臭く、読み手は自然に嫌悪感を抱いたり、好意を抱いたりした。

本作品では乳がんという女性としての尊厳を奪う病気を中心に据えることで、医学的な側面が物語の基盤を支える一方、メインストーリーである不貞の愛、家族愛、親子愛の描写が際立ち、物語の完成度を高めているように感じた。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

物語としてはそこそこ面白いかもしれないが、人に勧められるような小説ではない。昼ドラの原作になりそう。

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2010年05月06日

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