あらすじ
死亡肝移植によって一命をとりとめた大川が拒絶反応を起こし、再手術のため台湾へ来る。当麻は翔子もまた病魔に侵されていることを告げ、自らメスを執った。最愛の翔子と共に生きるため、古巣の甦生記念病院へ戻る決心を固める当麻。しかし病魔は静かに翔子の体を蝕んでいた……。現代の医療システムに警鐘を鳴らす衝撃の問題作、ついに完結。
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Posted by ブクログ
「神の手にあらず」という副題の意味がずっとわからずだったのですが、4巻にを読んでみて、なるほど^^と感じました。翔子さんの生きざまがとても素晴らしく、また3巻~4巻にかけて、主人公当麻医師の人間的な部分が伝わってきて、最初の6巻より、今回4巻がとても素晴らしい気がしました。できることなら、この後、当麻医師がどう成長していくのかが読んでみたい。
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読み終わった後はひたすら放心状態でした。
とにかく悲しい。悲しい。悲しい。
サブタイトルの「神の手にはあらず」の意味がわかった気がします。
どんなに優れた技術を持ってても、人格者であっても、
今までにどれだけたくさんの人を救っていても、
愛する人を救う神の手は持っていなかったってことだったのかな。
翔子が入ったホスピスは島田の先見の明によって建てられたもので、
アルツハイマーになってしまったけれど、
その功績を称える人たちがいるということにも胸が熱くなりました。
・・・・・・・感想って言っても何を書いたらいいのか・・・
私の文才ではかないません。
私はいつも小説を読む時、その小説に合う曲を探したりするんですが、
翔子から当麻先生はLIBERAのFar away
当麻先生から翔子へはあえてEXILEのO'ver
だと思いました。
Posted by ブクログ
大川松男が2回目の脳死肝移植で助かったが、娘の翔子がガンにおかされた。
当麻は翔子を治療するも、報われず帰らぬ人となる。
小説完結にあたって様々な人が亡くなり、しっくりこない感じもあったが、リアリティもあり読み応えがあった。
Posted by ブクログ
当麻鉄彦シリーズ第十弾。大川が拒絶反応を起こし、台湾で再手術を行う当麻。そして、翔子が病魔に侵される。手術を行い、翔子と結婚する当麻。しかし翔子の病は治らず、ホスピスにはいり、やがて最期の時が訪れる。
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(内容紹介)「主人公は恋人の父親に、彼女も病魔におかされていると告げる。最愛の恋人を救うためメスを執るが、病魔は静かに彼女の体を蝕んでいた。シリーズ完結編。」
医者の宿命とは、こんなにも辛いものだろうか?傍にいても何もできない、私たちでさえ、そう思うのに、医者であればなお、無力感や、ふがいなさを感じるのではないだろうか?
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遂に完結。最後盛り上がっていって、ハッピーエンドかと思わせておいて、そうではない。うーん。。。
エホバ、アルツハイマーはよく出てくるし、鉄心会なんかは実在ベース。作者のメッセージのようなものは感じる。恋愛系の描き方は今一かな。
Posted by ブクログ
死亡肝移植によって一命をとりとめた大川が拒絶反応を起こし再手術のため台湾へ来るが、難なく成功。
しかし、最愛の人もまた病魔に侵されていることを発見。
古巣の病院が鉄心会の傘下に納まり、紆余曲折もありながら、当麻も戻ってくることになって、とんとん拍子に話は進むが、最愛の人を侵す病魔は、現代医学では救いようのないものであった。
なんかお話としては、スラスラ読めて、それなりの感動もあったんだが、煩わしい世俗を全部都合よく(?)片付けて、神様のような人に仕立て上げしまっているところが、どうもなぁ。。。
(2010/3/2)
Posted by ブクログ
生体肝移植の結果を見たくて4から6を購入したのに、最初から随分とストーリーが飛んだ内容だと我慢して読んでも繋がらず。よく見たら続編の完結編である4だった。古本屋だったが、前編と普通に並んで売っていた。今日、別の店でも同様に並んでいるので、他の人も間違って買ってしまうと思う。
と言うことで、都合6冊を飛ばして結論編だけ見た感想では、随分と医療より恋愛に傾いた印象。当麻先生の婚約者の父親が、再度の肝移植のために妻と娘の適合を検査すると、娘の癌が判明。手術しても完治は困難と思われるが、当麻先生はどうするか。手術は誰がどうするか。最後はどうなるか。純愛物語で、本来は涙が流れるのも当たり前なのに、間違って購入した本のため泣けず。残念な思い。
Posted by ブクログ
荒井の医療ミスによる訴訟の顛末が中途半端。当麻が、日本を離れなけばならない脳死肝移植で一旦は回復なったかと思われた大川町長だが、拒絶反応で再度生死の瀬戸際に。かてて加えて翔子に病巣(癌)が見つかってしまった。当麻を諫める王文慶とのやりとりで、未婚の時には結婚して温かい家庭を夢み、既婚となると子どものままならなさに思い悩むという部分に思わず唸ってしまった。既婚者としては後者に納得(笑)
Posted by ブクログ
映画化もされた前作の続編。
こちらはマンガのシナリオを書き起こしたわけではなく当初から小説として書かれているんどえ前作よりは違和感が少な読み物として楽しめる。著者の過去の恨みつらみも含めて、医療界に横たわる問題を交えながらのまとめであるが、いずれにしてもストーリーはご都合主義でしかないのが残念。今時40の男が結婚するまで童貞っていうのも信じられないし、時代錯誤感甚だしいというか(笑)
とはいえ事実に基づいていると思えばそれなりに楽しめると思います。
Posted by ブクログ
最後は一気に読めた。流石に翔子の境遇には目頭が熱くなった。しかし、自分が小説に期待している異世界の擬似体験には遠く、どうしても近くで起きてる他人事の感が付きまとった。
途中はもっとスッキリ、テンポ良く読ませて欲しかったし、最後はもっとじっくり感情移入させて欲しかった。
Posted by ブクログ
地域医療と臓器移植がテーマの現役医師が書かれた小説です。
手術シーン満載です、苦手な方は近づかないように(笑)
病気になったら病院とお医者様選ばなくっちゃ・・・・と切実に思わされます(笑)